くたばれ番

あいうえお

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第二章

プロローグ

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それはいつもの仕事中。
終わりのない作業に億劫としながらも自分の部下に指示を出していた時のことだった。

「っ!?」

突然頭に響く不快な音、部下の心配する声、俺にしか分からないこの感覚はなんとも久しいものか。

!!大丈夫ですか!?」

人から恐れられている魔族とは程遠いと言ってもいいくらい優しい部下を宥め、ため息を吐く。

「竜の国の奴らは何考えてんだ」

俺のその言葉が予想外だったのか部下は首を傾げる。

「異世界との召喚が行われた」

俺のその言葉と共に意味がわかった部下はすぐさま他の者たちに指示を出す。

──俺らと戦争でもする気か?

異世界から召喚するとしたら勇者召喚しか有り得ない。
竜の国から極小だが確かに勇者の気配を感じた。

ただでさえ竜族とはあまりことを構えたくないというのに、なぜこのような暴挙に及んだのかは知らないが、敵対するつもりがあるということだけは分かる。

竜の国の奴らとはそこまで仲がいいというわけでもなかったが、確認もなしに攻める訳にも行かない。かと言ってあの国に行くからにはそれ相応の準備をしていかないと魔王の俺ですら苦戦するだろう。

「骨が折れるな……」

勇者には充分な時間を与えてしまうことにはなるが、とりあえず勇者の成長が遅いことを願うしかない。

忙しなくなってきた城内のどこかに行った部下に伝達する。


──準備が出来次第、竜の国に行く。


と。

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