綺麗な先生は好きですか?

くるむ

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第六章

秘密にするって大変だ……。 2

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その遠山さんの言葉に、紫藤先生の周りを包んでいた柔らかな空気は霧散した。
そして、ふーっと静かに息を吐いて一瞬間を置いてから遠山さんに振り向いた。その行動はまるで、湧き出た怒りを直接ぶつけないようにという先生なりの配慮のようにも見えた。

「お前さー、俺がさっき言ったこと聞いてなかった? 何度も同じ事聞かれると、うんざりするんだけど。あえて追加して言うなら南は素直で優しい良い生徒だ。俺がそう思えるんだから、おそらく相性も良いんだろうけど」
「…………」

昨日の反省からか、先生は敢えて冷たいオーラを出さないように気を配ってはいるみたいだ。だけど淡々と喋るその様子からは、先生がぐっと堪えているだろうことを逆に感じてしまって、俺はなんだか居たたまれない。
だけどそんな先生の話を聞いても何をどう思っているのか、遠山さんはまるで先生の真意を探るかのような表情をしている。

「遠山~、お前いい加減にしろよー。どうせなら教え子を可愛がれるくらいに成長した澪を褒めてやれ。お前も、もういい大人なんだからさ、まだ高校生の多感な少年を戸惑わせるようなことを気安く言うのは良くないぞ。南くんファンの俺も怒っちゃうぞー」

困った時の渚さんってトコだろうか。
柔らかな雰囲気で、ゆる~く遠山さんに説教らしからぬ説教をする。
それには注視していたみんなも我に返ったように動き出して、持っている飲み物を飲み始めたり、椅子に腰かけたりしていた。

「……そうだな」

遠山さんも頭を掻いて、適当に空いている席に座る。それに゛やれやれ゛といった表情で渚さんが俺を手招いて、先生も促し一緒に空いている席に着いた。


その後微妙な空気は、他愛ない渚さんと柳瀬さんの雑談でだんだんと和んでいき、俺たちは何事も無かったようにレストランへと行き食事を済ませた。

その後は、ウサギやヤギの子供と触れ合うコーナーがあるという事で、俺と女の人達はそこに直行。だけど先生たちはモフモフには興味が無かったようで、バレーコートが空いているからと、ビーチバレーをしに行った。

その後、夕飯をバーベキューにするという事で4時にはコテージへと戻った。
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