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第二章
初めてのゲーム
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兄上の部屋に入ると、少し大きめの紙がテーブルの上に置かれていた。なにやら手書きされているようだ。
「エイドリアンの提案で、みんなでできるゲームを自作してみたんだ」
「2人でやるものより、大勢でできた方が楽しいからな。で、せっかくだからちょっと考えてみようかってことになったんだ」
あ、みんなでこそこそしていたのはこういうことだったんだ。……もしかして、僕がゲームをしたことないって言ったから、エイドリアンが気にしてくれたんだろうか?
ちらりとエイドリアンに視線を送れば、目が合って微笑まれた。
ああ、やっぱりそうなんだな。エイドリアンにはいつも気持ちを温かくしてもらっている。僕も同じように返してあげることができているんだろうか?
「内容は簡単なんだ。この二個のダイスを振って出た目の数だけ進んでいって、早くゴールした人が勝ちだよ」
エリックに言われて見てみると、一回休みとか3マス進むとか色々と書かれている。
「生まれたところから始まるんだね。しかもいろんな案が出てる。面白いな誰が考えたの?」
「みんなで意見を出し合っているうちに、なんとなくね。だけど生まれたところから始めようって言ったのはエリックだよ」
「いやー、なんとなくその方が面白いかなと思ったんですよ」
「じゃあ順番決めるから、この紙引いて」
兄上が、8枚の細い紙を握っている。下の方に番号が書かれていて、ダイスを振る順番を決めるらしい。
結果、兄上、エリック、タイソン、僕、キャトリン嬢、レオお兄様、フローラ嬢、エイドリアンの順番となった。
「じゃあ、振るぞ」
1と2で合計3。兄上は、ちょっぴり不満そうな顔をした。進めた先には何の指示もなく、そのままそこにとどまる。
次に投げたエリックは、6と1で合計7。おしめが取れたので1個進むと書かれていたので駒をもう一つ進めた。
なんだかワクワクしてきたぞ。タイソンは駒を4つ進めて今度は僕の番だ。えいっと振って合計は9。はいはいできたのでご褒美にキャンディと書いてあった。兄上が、テーブルに置かれていた缶の中からキャンディを一つ取って僕に渡した。
お、美味しい。こんなご褒美もあるんだ。
ゲームって初めてやるけど、思った以上に楽しいものなんだな。
「エイドリアンの提案で、みんなでできるゲームを自作してみたんだ」
「2人でやるものより、大勢でできた方が楽しいからな。で、せっかくだからちょっと考えてみようかってことになったんだ」
あ、みんなでこそこそしていたのはこういうことだったんだ。……もしかして、僕がゲームをしたことないって言ったから、エイドリアンが気にしてくれたんだろうか?
ちらりとエイドリアンに視線を送れば、目が合って微笑まれた。
ああ、やっぱりそうなんだな。エイドリアンにはいつも気持ちを温かくしてもらっている。僕も同じように返してあげることができているんだろうか?
「内容は簡単なんだ。この二個のダイスを振って出た目の数だけ進んでいって、早くゴールした人が勝ちだよ」
エリックに言われて見てみると、一回休みとか3マス進むとか色々と書かれている。
「生まれたところから始まるんだね。しかもいろんな案が出てる。面白いな誰が考えたの?」
「みんなで意見を出し合っているうちに、なんとなくね。だけど生まれたところから始めようって言ったのはエリックだよ」
「いやー、なんとなくその方が面白いかなと思ったんですよ」
「じゃあ順番決めるから、この紙引いて」
兄上が、8枚の細い紙を握っている。下の方に番号が書かれていて、ダイスを振る順番を決めるらしい。
結果、兄上、エリック、タイソン、僕、キャトリン嬢、レオお兄様、フローラ嬢、エイドリアンの順番となった。
「じゃあ、振るぞ」
1と2で合計3。兄上は、ちょっぴり不満そうな顔をした。進めた先には何の指示もなく、そのままそこにとどまる。
次に投げたエリックは、6と1で合計7。おしめが取れたので1個進むと書かれていたので駒をもう一つ進めた。
なんだかワクワクしてきたぞ。タイソンは駒を4つ進めて今度は僕の番だ。えいっと振って合計は9。はいはいできたのでご褒美にキャンディと書いてあった。兄上が、テーブルに置かれていた缶の中からキャンディを一つ取って僕に渡した。
お、美味しい。こんなご褒美もあるんだ。
ゲームって初めてやるけど、思った以上に楽しいものなんだな。
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