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第二章
覗き見さん
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学園内は少し慌ただしくなっていた。普段通りの授業をしながら来月のエリザベート・バザーに向けての準備も並行していたからだ。
そして僕とエイドリアンは今、中庭にあるベンチに座って2人で話をしていた。
「なあ」
「はい」
「俺らもダンスのコンテストに出ようか」
「え?」
コンテスト? 僕が?
「――いやか?」
エイドリアンの眉が下がる。
「ちっ、違います。いやとかじゃなくて。僕、そんな上手くないから……コンテストなんて絶対エイドリアンの足を引っ張りますから!」
焦って言い訳をすると、エイドリアンは笑った。
「コンテストと言っても、そんな大仰なものじゃないよ。バザーに来てくれた観客が、気に入ったカップルに投票する程度のものだ。だからみんな緊張せずに楽しんで出場するんだよ」
「あ、そうなんですか」
そういえばそうか。バザーの話をしてたんだもんな。
「だったら僕も出てみたいです。エイドリアンと踊るの、すごく気持ちよかったですから」
「そうか」
エイドリアンの表情が、じんわりと暖かな笑顔になっていく。
この顔、好きだなー。僕までぽかぽかと温かな気持ちになっていく。
なんてそんなことを思いながら見つめていると、エイドリアンの顔がちょっぴり真顔になって少しずつ近付いてくる。
「あ……」
思わず声を発してしまった僕は慌てて目を閉じた。
空気が少し動いた気配がした後、柔らかくて少し低い体温が僕の唇に触れ、何度も何度も優しく押し当てられた。だけど僕は、それだけではなんだか物足りなくなってきてエイドリアンの首に腕を回した。
「ショーン……」
唇を一瞬離したエイドリアンは、角度を変えて今度は深いキスをしてくれた。
それに夢中になって応えていると、突然エイドリアンの手が僕のシャツの下に入り込んできた。
あっ……。
「うわっ!」
「……っ、ばかっ!」
……え?
2人の世界に浸っているところで聞こえてきた声に、僕もエイドリアンもびっくりして体を離した。声が聞こえてきた方向を見ると、ヨハンとマシューがとてつもなく申し訳ない顔をして縮こまっていた。
「す、すみませんでした!」
う、うわわわわ! 見られてたの? 恥ずかしい。
叫びながらダッシュで走り去っていく2人を、エイドリアンは苦笑いで見送っていた。
そして僕とエイドリアンは今、中庭にあるベンチに座って2人で話をしていた。
「なあ」
「はい」
「俺らもダンスのコンテストに出ようか」
「え?」
コンテスト? 僕が?
「――いやか?」
エイドリアンの眉が下がる。
「ちっ、違います。いやとかじゃなくて。僕、そんな上手くないから……コンテストなんて絶対エイドリアンの足を引っ張りますから!」
焦って言い訳をすると、エイドリアンは笑った。
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「あ、そうなんですか」
そういえばそうか。バザーの話をしてたんだもんな。
「だったら僕も出てみたいです。エイドリアンと踊るの、すごく気持ちよかったですから」
「そうか」
エイドリアンの表情が、じんわりと暖かな笑顔になっていく。
この顔、好きだなー。僕までぽかぽかと温かな気持ちになっていく。
なんてそんなことを思いながら見つめていると、エイドリアンの顔がちょっぴり真顔になって少しずつ近付いてくる。
「あ……」
思わず声を発してしまった僕は慌てて目を閉じた。
空気が少し動いた気配がした後、柔らかくて少し低い体温が僕の唇に触れ、何度も何度も優しく押し当てられた。だけど僕は、それだけではなんだか物足りなくなってきてエイドリアンの首に腕を回した。
「ショーン……」
唇を一瞬離したエイドリアンは、角度を変えて今度は深いキスをしてくれた。
それに夢中になって応えていると、突然エイドリアンの手が僕のシャツの下に入り込んできた。
あっ……。
「うわっ!」
「……っ、ばかっ!」
……え?
2人の世界に浸っているところで聞こえてきた声に、僕もエイドリアンもびっくりして体を離した。声が聞こえてきた方向を見ると、ヨハンとマシューがとてつもなく申し訳ない顔をして縮こまっていた。
「す、すみませんでした!」
う、うわわわわ! 見られてたの? 恥ずかしい。
叫びながらダッシュで走り去っていく2人を、エイドリアンは苦笑いで見送っていた。
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