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第三章
プロポーズ 2
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エイドリアンの腕の中でなんとか落ち着いた僕は、今度はめちゃくちゃ恥ずかしくなってしまっていた。恐る恐る体を離して顔を上げる。
「落ち着いた?」
「……はい」
本当にもう。その優しい瞳と目が合うだけで、顔が熱くなるからどうしようもない。
――でも、浮かれているだけじゃだめだ。気になることは、今聞いておかなきゃ。
「サヴィル公爵は、僕とのことを許してくださるでしょうか?」
誕生日パーティーでお会いした時、とても優しい人たちだと思ったけど、でも婚姻となると話は別だ。黒歴史のある僕なんかは特に。
「許すというか、もう許可は取っているよ」
「えっ?」
「ショーンが自分のことを反省して、変わろうと努力し続けたことを父上も母上も好意的に思っていた。それはわかっているよな?」
「はい」
「それで今度のキースのことを話したらすごく心配してくれて、俺がずっとそばで守りたいと言ったら『それでこそ私たちの息子だ』と褒めてもらえた」
「エイドリアン……」
「広報力の勝利だよな。――俺の本気度分かってもらえた?」
「はい……」
まずい、やばい。また熱いものがこみ上げてきた。
エイドリアンはすごく簡単に言ってるけど、本当はもっときっと色々とあったんだろうって想像できる。
彼のご両親がすごく優しい人たちだったとしても、絶対にスムーズになんて行くわけないんだ。黒歴史のある僕が公爵家に嫁ぐんだもの。
エイドリアンはずっと僕に負担をかけずに婚約を進めるために、きっとご両親に時間をかけて何度も何度も話をしてくれてたんだ。根気強く。
本当に、僕にはもったいない頼もしくて優しい人だ。
……僕はエイドリアンに、何を返せるだろう。
顔を上げると瞳がぶつかる。
うん、何ができるかわからないけど、ずっとずっと模索して行こう。僕はエイドリアンのそばで彼を支えていくことしかできないのだから。
「――さて、名残惜しいけどそろそろ授業が始まる時間だな。戻ろうか」
「はい」
ベンチから立つとほぼ同時に、エイドリアンが手を伸ばして僕の手をきゅっと握った。僕も甘えるようにちょっと寄りかかってみる。
「近いうちに婚約の申し出に伺うからな」
「は、はい。緊張しますね」
「そうだな」
その爽やかな笑顔は、とても緊張している者の顔じゃないんだよな。
やっぱりエイドリアン様だ。
そう思うとなんだかおかしくなって、僕の緊張感もちょっと薄まったような気がした。
「落ち着いた?」
「……はい」
本当にもう。その優しい瞳と目が合うだけで、顔が熱くなるからどうしようもない。
――でも、浮かれているだけじゃだめだ。気になることは、今聞いておかなきゃ。
「サヴィル公爵は、僕とのことを許してくださるでしょうか?」
誕生日パーティーでお会いした時、とても優しい人たちだと思ったけど、でも婚姻となると話は別だ。黒歴史のある僕なんかは特に。
「許すというか、もう許可は取っているよ」
「えっ?」
「ショーンが自分のことを反省して、変わろうと努力し続けたことを父上も母上も好意的に思っていた。それはわかっているよな?」
「はい」
「それで今度のキースのことを話したらすごく心配してくれて、俺がずっとそばで守りたいと言ったら『それでこそ私たちの息子だ』と褒めてもらえた」
「エイドリアン……」
「広報力の勝利だよな。――俺の本気度分かってもらえた?」
「はい……」
まずい、やばい。また熱いものがこみ上げてきた。
エイドリアンはすごく簡単に言ってるけど、本当はもっときっと色々とあったんだろうって想像できる。
彼のご両親がすごく優しい人たちだったとしても、絶対にスムーズになんて行くわけないんだ。黒歴史のある僕が公爵家に嫁ぐんだもの。
エイドリアンはずっと僕に負担をかけずに婚約を進めるために、きっとご両親に時間をかけて何度も何度も話をしてくれてたんだ。根気強く。
本当に、僕にはもったいない頼もしくて優しい人だ。
……僕はエイドリアンに、何を返せるだろう。
顔を上げると瞳がぶつかる。
うん、何ができるかわからないけど、ずっとずっと模索して行こう。僕はエイドリアンのそばで彼を支えていくことしかできないのだから。
「――さて、名残惜しいけどそろそろ授業が始まる時間だな。戻ろうか」
「はい」
ベンチから立つとほぼ同時に、エイドリアンが手を伸ばして僕の手をきゅっと握った。僕も甘えるようにちょっと寄りかかってみる。
「近いうちに婚約の申し出に伺うからな」
「は、はい。緊張しますね」
「そうだな」
その爽やかな笑顔は、とても緊張している者の顔じゃないんだよな。
やっぱりエイドリアン様だ。
そう思うとなんだかおかしくなって、僕の緊張感もちょっと薄まったような気がした。
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