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第二章
プリンとイアン
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恥ずかしいのか何なのかわからない居心地の悪さを感じながらの食事を終えて、部屋にもどってきた。ウィルは今日何か調べものがあるとかで自分の部屋に直行したので、今日は珍しく夕食後に一人でまったりとしている。
「暇だな」
口に出して笑ってしまった。構われるとあんなに鬱陶しいと思うのに、いざ一人っきりだと暇だと思う。
今までは一人で過ごすのが当たり前だったんだよな。それなのに、長い間ずっと一人で過ごすものだと思っていたのに、そんなことを考えていたのがまるで遠い昔のようだ。
あの従魔、どうしたかな。
別に特に気になるわけじゃないけど、暇つぶしに庭でも散歩してみるか。
外は冷えているだろうからリースに心配かけないためにも、上着を引っ掛けてから部屋を出た。
屋敷内をとてとて歩き回るのは誰も気にしないだろうけど、外に出るとなると誰かに止められそうだ。
なぜだか一人で外に出たくて、俺は誰にも見つからないようにこそこそと隠れながら、玄関のドアを開けて外に出た。
外はひんやりしている。上着を羽織ってきたのは正解だった。
外は真っ暗だった。
ほんの少し前まで、当たり前のように俺が佇んでいた場所。もしも今、そんな外に出ろと言われたらきっと俺は耐えられないだろう。
「――――」
はああああーっ。
心の中ででっかいため息をついた。思いもよらない俺の本音に、俺自身がびっくりだ。
「ヒヒーン」
プリンの鳴き声だ。あいつもやっぱり寂しいんだろうか。
鳴き声の方向に歩いていくと、厩舎が見えた。プリンを刺激しないようにとゆっくり近づく。足音を立てないように気を配ったのに、すぐにプリンに気が付かれてしまった。
じっと俺を見つめるプリン。俺も見つめ返す。お互い意地を張っているのか視線を外す気にならず、一分近くそのままだった。
結局、折れたのは俺だ。
「あー、さっきは煽るような真似して悪かったよ」
プリンが一回パチンと瞬きをする。
「だけどな、悪いのはお前だぞ。先に俺を蹴ったんだからな」
しっかりと文句を言ってやったら、プリンは顎を引き視線を微妙にずらした。
ああ、自覚はあるわけだな。
「……お前のご主人が立派なやつだってことは俺もわかってるよ。尊敬してるんだろ?」
プリンがこちらに視線を戻した。そんなことは当たり前だと、その顔が物語っている。
誇らしげなその顔が、少しだけ羨ましかった。
プリンが目を細め、長い首を曲げて俺の頭に鼻先を軽くこすりつけた。
「えっ?」
驚きの声を上げると、プリンはまるでいたずらっこのような目で俺を見た。
なに.? もしかして、俺のこと受け入れたのか?
びっくりな反応に、俺は無意識に手を上げていた。プリンの首に触れようと背伸びをして、
「ルアン、ここにいたのか」
「えっ? あっ!」
びっくりしすぎてバランスを崩してしまった。
「危ない!」
俺の小さな体は、駆け寄ったウィルの腕の中にポスンと収まってしまった。途端にプリンの顔から表情が消える。
「なんだ、どうした。喧嘩でもしたのか? ルアンは私の家族の一員だ。プリンも仲良くしてやってくれよ」
プリンの視線は俺を抱くウィルの腕にそそがれているのに、ウィル自体はそれに全く気がついていないようだった。
「暇だな」
口に出して笑ってしまった。構われるとあんなに鬱陶しいと思うのに、いざ一人っきりだと暇だと思う。
今までは一人で過ごすのが当たり前だったんだよな。それなのに、長い間ずっと一人で過ごすものだと思っていたのに、そんなことを考えていたのがまるで遠い昔のようだ。
あの従魔、どうしたかな。
別に特に気になるわけじゃないけど、暇つぶしに庭でも散歩してみるか。
外は冷えているだろうからリースに心配かけないためにも、上着を引っ掛けてから部屋を出た。
屋敷内をとてとて歩き回るのは誰も気にしないだろうけど、外に出るとなると誰かに止められそうだ。
なぜだか一人で外に出たくて、俺は誰にも見つからないようにこそこそと隠れながら、玄関のドアを開けて外に出た。
外はひんやりしている。上着を羽織ってきたのは正解だった。
外は真っ暗だった。
ほんの少し前まで、当たり前のように俺が佇んでいた場所。もしも今、そんな外に出ろと言われたらきっと俺は耐えられないだろう。
「――――」
はああああーっ。
心の中ででっかいため息をついた。思いもよらない俺の本音に、俺自身がびっくりだ。
「ヒヒーン」
プリンの鳴き声だ。あいつもやっぱり寂しいんだろうか。
鳴き声の方向に歩いていくと、厩舎が見えた。プリンを刺激しないようにとゆっくり近づく。足音を立てないように気を配ったのに、すぐにプリンに気が付かれてしまった。
じっと俺を見つめるプリン。俺も見つめ返す。お互い意地を張っているのか視線を外す気にならず、一分近くそのままだった。
結局、折れたのは俺だ。
「あー、さっきは煽るような真似して悪かったよ」
プリンが一回パチンと瞬きをする。
「だけどな、悪いのはお前だぞ。先に俺を蹴ったんだからな」
しっかりと文句を言ってやったら、プリンは顎を引き視線を微妙にずらした。
ああ、自覚はあるわけだな。
「……お前のご主人が立派なやつだってことは俺もわかってるよ。尊敬してるんだろ?」
プリンがこちらに視線を戻した。そんなことは当たり前だと、その顔が物語っている。
誇らしげなその顔が、少しだけ羨ましかった。
プリンが目を細め、長い首を曲げて俺の頭に鼻先を軽くこすりつけた。
「えっ?」
驚きの声を上げると、プリンはまるでいたずらっこのような目で俺を見た。
なに.? もしかして、俺のこと受け入れたのか?
びっくりな反応に、俺は無意識に手を上げていた。プリンの首に触れようと背伸びをして、
「ルアン、ここにいたのか」
「えっ? あっ!」
びっくりしすぎてバランスを崩してしまった。
「危ない!」
俺の小さな体は、駆け寄ったウィルの腕の中にポスンと収まってしまった。途端にプリンの顔から表情が消える。
「なんだ、どうした。喧嘩でもしたのか? ルアンは私の家族の一員だ。プリンも仲良くしてやってくれよ」
プリンの視線は俺を抱くウィルの腕にそそがれているのに、ウィル自体はそれに全く気がついていないようだった。
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