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第三章
君が好きなんだ 2
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「そうは言っても私が君を助けたのは私の信念からだ。だからたとえ君が私の気持ちに応えてくれなかったとしても、保護し続ける気持ちは変わらないから萎縮しないでくれよな」
俺を見つめるウィルの瞳は、どこまでも真っ直ぐで澄んでいた。
黒髪黒い瞳にとらわれず、俺のことを真剣に見てくれようとしたのはウィルが初めてだった。俺に関われば自分の仕事にも差し障りがあるだろうに。
それでもこうやって保護してくれて……。
いつの間にか、手のひらがべたべたになっていた。
戸惑いと緊張と、そしてなんだろう……。うれしいとかそんないろんな感情が混ざり合って変な気持ちだ。
「俺……」
ドクン。
な、なんだ?
なにか返さなきゃって思ったとたん、今度はドキドキしてきやがった。
ウィルも、ずっと俺から視線を外さない。
べたべたの手のひらをぎゅっと握りしめて、口から細く息を吐き出した。
「俺、最初はウィルのこと信用してなかったし、こんな幼児の姿にしやがってって反発しかなかったけど、だんだんお前の優しさとか誠実さとかわかっていくうちに……ここが居心地良いって思ってしまってる。……だからその……感謝してるんだ」
「ああ」
ウィルの声は穏やかだった。それでいて、ずっと真剣な表情で俺を見ている。そんなウィルを見ていたら、もっとちゃんと、今俺がウィルに対して思っている気持ちを伝えなくてはと思った。
「……心臓ヤバくなってる」
ぽつりとそうこぼすと、ウィルの瞳が丸くなった。
「ドキドキしてるのか?」
「うん、すごく」
ウィルが息を呑むのがわかった。
「私の……君への想いを気持ち悪いとは思わないのか?」
「ないよ」
「じゃあ、私に抱きしめられながら眠るのは?」
「……信じられないけど、そのうち安心できるようになった」
ウィルは、間の抜けた顔で俺を見た。まるで俺の言葉に、頭が追いつけていないような表情で。
「だけど、自分の気持ちが正直どんなものなのかよくわからない。ウィルのことは信頼しているし好きだけど、それがウィルのいうその気持ちと同じなのかはわかんない」
これが、ウィルに対して俺が言える今の正直な気持ちだ。
「……こんなんじゃ、だめか?」
恐る恐る見上げると、ウィルははじかれたように勢いよく首を横に振った。
「そんなわけない。気持ちを教えてくれてありがとう」
「……うん」
「諦めなくていいってことはわかったから、君に好きになってもらうよう、押していくからな」
なんて言いながら艶っぽく微笑むものだから、俺の心臓はまたうるさくなっていた。
俺を見つめるウィルの瞳は、どこまでも真っ直ぐで澄んでいた。
黒髪黒い瞳にとらわれず、俺のことを真剣に見てくれようとしたのはウィルが初めてだった。俺に関われば自分の仕事にも差し障りがあるだろうに。
それでもこうやって保護してくれて……。
いつの間にか、手のひらがべたべたになっていた。
戸惑いと緊張と、そしてなんだろう……。うれしいとかそんないろんな感情が混ざり合って変な気持ちだ。
「俺……」
ドクン。
な、なんだ?
なにか返さなきゃって思ったとたん、今度はドキドキしてきやがった。
ウィルも、ずっと俺から視線を外さない。
べたべたの手のひらをぎゅっと握りしめて、口から細く息を吐き出した。
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「ああ」
ウィルの声は穏やかだった。それでいて、ずっと真剣な表情で俺を見ている。そんなウィルを見ていたら、もっとちゃんと、今俺がウィルに対して思っている気持ちを伝えなくてはと思った。
「……心臓ヤバくなってる」
ぽつりとそうこぼすと、ウィルの瞳が丸くなった。
「ドキドキしてるのか?」
「うん、すごく」
ウィルが息を呑むのがわかった。
「私の……君への想いを気持ち悪いとは思わないのか?」
「ないよ」
「じゃあ、私に抱きしめられながら眠るのは?」
「……信じられないけど、そのうち安心できるようになった」
ウィルは、間の抜けた顔で俺を見た。まるで俺の言葉に、頭が追いつけていないような表情で。
「だけど、自分の気持ちが正直どんなものなのかよくわからない。ウィルのことは信頼しているし好きだけど、それがウィルのいうその気持ちと同じなのかはわかんない」
これが、ウィルに対して俺が言える今の正直な気持ちだ。
「……こんなんじゃ、だめか?」
恐る恐る見上げると、ウィルははじかれたように勢いよく首を横に振った。
「そんなわけない。気持ちを教えてくれてありがとう」
「……うん」
「諦めなくていいってことはわかったから、君に好きになってもらうよう、押していくからな」
なんて言いながら艶っぽく微笑むものだから、俺の心臓はまたうるさくなっていた。
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