最強美人が可愛い過ぎて困る

くるむ

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第四章

キスの催促 2

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ジーッと見続ける御影さんに俺もとうとう折れた。
辺りをさりげなく窺って、誰もこちらに注意を向けている人がいないことを確認する。

俺のそんな仕草に、決心がついたことを感じたんだろう。
御影さんの表情はさっきよりも落ち着いていて、まるで小さな子供が大好きなおやつを待っているかのような感じだ。
まさしくちょこんと椅子に座って『待ってます』ってな感じだ。

……可愛い。
可愛いけど、今の俺はそれに浸っていられる状況じゃあない!

手のひらはベタベタ。
心臓もバクバク。


「…………」

そーっと、音をたてないように椅子を後ろに退く。
そしてもう一度、辺りを窺ってこちらを見ている人がいないことを確認した。

すっ。(素早く立って)
伸びっ。(御影さんの唇に届くように伸びあがって)
トンッ。(チュッとは出来ないので軽く素早く唇に触れて)
着地。(音を立てずに腰かけた)

……ふーっ。
はああ……、セーフ!!

よしっ、誰にも気づかれずにちゃんとキスできたぞ。


あー、脱力。


「…………」
「…………」

……?

「なんか御座なりだ」
「……え?」

「気持ちがこもって無かった」

ええええええええええ~っ!?
まさかのご不満!?

だって!
だって、しつこいですけどここ図書館ですよ!?
気持ちがこもっていないと言われても……!

「…………」
「…………」

催促するようにじっと俺を見続ける御影さん。
これが他の奴ならウザいと思うのかもしれないけど、御影さんの場合可愛いと思えてしまうからタチが悪い。

『でも今は松田くんに甘えてる』
突如浮かんだ鈴木さんの言葉。



……ああ、そうか。

俺だけに甘えてくれているんなら、仕方ないか。



もう一度辺りを見回して確認する。


そして今度は、

しっとりと何度も優しく唇を押し当てて、俺も御影さんの柔らかい唇を堪能するように何度も何度も音をたてないように注意しながら啄んだ。
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