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7.殿下side
しおりを挟むマリーが死んだ。
その知らせを聞いて俺はとても喜んだ。まぁ俺が処刑してやりたかったが、カトリーナに害を与えていた女が消えたことはいいことだから許そう。
マリーは自害だったという。
きっとカトリーナに嫉妬していじめたがそれによって俺に嫌われたことにショックをうけたのだろう。
その時の俺はそんなことを考えていた。
だが、マリーが死んでしばらくすると天候が荒れ、農作物は枯れ、飢えた人々が沢山出てくるようになった。
そのことをカトリーナに伝えるとカトリーナは
「私…私頑張ります!聖女になったからには殿下のためにも国民のためにも頑張ります!」
そう言った。
しかし、それからも飢えた国民は増えていくばかりだった。
いったいなぜ……俺は焦った。ではいったい今まではどうやって耐えてきていたのか。
それを調べて俺は絶望した。
マリーだったのだ。農作物など、国民の飢えを防ぐために対策をしたりしていたのは。
もう1つ俺を絶望させることが調べたらわかった。
聖女が持っているのは魅了の力のみ。だということだ。つまりカトリーナがいても国民の飢えをどうにかすることはできないということだ。
このままではきっと反乱が起きて俺はもしかしたら殺されてしまうかもしれない。
それを考えて俺は青ざめた。
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