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すきま
しおりを挟む「ちゃんと、お留守番しててね。出来るわよね。良い子だもんね。」
まって、まってお母さん、行かないで。
「いってきます。」
いやだ。いやだよ。帰ってきて。一人はこわいよ。お母さん。
・・・あれれ?行ってほしくないのに、どうして、どうして、
「いってらっしゃい。」
って言っちゃうの?
私ね、一人なのがこわいの。本棚とか、タンスとか、少し開いてる押し入れとかの、すきまがこわいの。
誰かに見られているような気になるの。
見られてるだけなら、きっと、「ああ、私のこと見守ってくれてるんだな。」って思えるの。
だけどね、
じーっと、じーっと、確かに私を見てるの。
絵本で読んだ、オオカミさんみたいに。
お話で聞いた、魔女のおばあさんみたいに。
でもね、私、良い子だから。ちゃんと寝れるよ。
・・・ほんとは、怖いから寝たいの。
今日みたいにお母さんが居ない日は、
決まって気付くと短い針が11のところをさしてるの。
そろそろだ。
私は急いで布団をかぶって丸くなったの。
すきまができないように。
そして、今日は、お布団の真ん中で丸くなるの。
お母さんと私の敷布団の丁度境目。ここなら、回りの隙間から一番遠いから。
遠くにあるはずの客間から、ぼーんぼーんと、低い音がする。
ザカザカッ ザカザカッ
何の音だろう。
ガタッ ガタガタッ
知らない音。
とても、きみのわるい音。
気になるからって、布団から出たらだめ。
すきまの向こうにつれていかれちゃう。
本当だよ。本当。
前に、押入れのそばに置いていたうさちゃんのぬいぐるみが、無くなってたの。
お母さんは信じてくれなかったけど、どこを探しても見つからないの。
同じような事が、ねこちゃんのぬいぐるみにも、わんちゃんのぬいぐるみにもあったの。
だから、危ないの。すきまの向こうにつれていかれちゃうの。
ヒュウウ ヒュウウ
・・・この音は、聞いたことない。どこから?どこか・・・・
音は、私の下から聞こえる。
そっか、お布団の境目に、「すきま」があった______
『_____行方不明の少女の足取りは、依然として掴めておらず、警察は、犯罪に巻き込まれたとして調査を__________』
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退会済ユーザのコメントです
ありがとうございます!
そこの部分は、少女がぬいぐるみ達と同じように消えてしまったのをしれっと現すところなので、力をいれたんです!誉めて貰えてとても嬉しいです!!
読んでくださりありがとうございました!