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第1章〔地球編〕
08.東京へ行こう!
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表地球での買い物も終わり、キアトとひろなが待つ瓦礫の山……、元瓦礫の山に到着した。
あっちの世界で流行りの服や食料も買い込んだし、準備万端。まゆは今、メチャメチャ気分がいい。
「キアト、バームクーヘンとコーラ沢山買って来たよ。感謝してね。まゆはいい子だ。うん。そう思うでしょ。キアトのまゆは今日も可愛い……」
あれ?いつもならキアトとひろながツッコミを入れてくるはずなのに、二人共黙りしている。
「どうしたの?」
まゆは黙りしているひろなに問いかけた。
「あっ、ごめん、まゆ、気が付かなかった……」
ひろなはまゆの顔を見るなり、泣きそうな表情を見せた。キアトは心ここにあらずな感じで、ただ一点の場所を見つめていた。
「あのね、たった今、バルエースが言ったんだけど……」
ひろなはそう言いながら青色の剣歯虎モデルのWEGSを一目見た。
名前がバルエース。キアトが名付けたんだ。
「すまぬ、キアト……」
「…………気にするな、ありがとうよ、バルエース」
バルエースがいきなりキアトに謝ると、キアトは一瞬、間を置きバルエースに微笑んだ。
「やっぱり、アースはいないんだって……、アースの欠片は何処にもないんだって」
ひろながまゆに声を搾るように言うと、溜めていた涙を流し、まゆに抱きついてきた。
まゆもその現実を知り、自然と涙が流れてきたんだ。
ずっと探していたアースがいない。アースはもう存在しない。そう思うと悲しくて辛い。
「泣くなって……、これで踏ん切りがついた」
キアトがまゆとひろなに声をかけた。
「思い残すことはない。これで、ユウヤがいる東京へ行ける」
キアトの表情から迷いが見えない。本当は一番、辛いはずなのに……、一番、泣きたいはずなのに……
キアトにとってアースの存在は、まゆ達三十人の中で一番大きいはずなのに……
「バルエース、明日の朝に東京へと出発する。もちろん、アイツらWEGS達と一緒に行くから何日かかるか解らないけどな……」
キアトは優しい目をしながら、不完全な五十のWEGS達を見渡した。バルエースは無言で頷きキアトを慰めるようにキアトにすがりよった。
「おらぁ、ひろなもまゆも泣くなって……」
キアトはぶっきらぼうに言うと、ひろなもまゆも泣きながらも笑顔で答えた。
その時、まゆは空を見上げたんだ。そしたら上空に一瞬だけど、黄色に輝くWEGSらしき物体とそれに跨がる人影を見ちゃったんだ。
でも、それは一瞬の出来事。すぐにいなくなっちゃった。あれは確か、見覚えある人……、うげぇ……
まぁ、それはそうとまゆ達は明日、慣れ親しんだ愛知を離れ東京へ行くことになったんだ。
機械王都と呼ばれる東京に……
「いつまで、僕っちに跨がってんだよ、早く行こうよ」
「おお、悪い悪い。じゃあ、東京へ先回りするか」
「そうこなくっちゃ、じゃあレッツゴーだね」
「東京へ来い、キアト!ユウヤだけじゃなく俺様も待っててやるぜ」
「エラソーに、キミもキアトも同じように頭が悪いのに……」
「……………………………」
あっちの世界で流行りの服や食料も買い込んだし、準備万端。まゆは今、メチャメチャ気分がいい。
「キアト、バームクーヘンとコーラ沢山買って来たよ。感謝してね。まゆはいい子だ。うん。そう思うでしょ。キアトのまゆは今日も可愛い……」
あれ?いつもならキアトとひろながツッコミを入れてくるはずなのに、二人共黙りしている。
「どうしたの?」
まゆは黙りしているひろなに問いかけた。
「あっ、ごめん、まゆ、気が付かなかった……」
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「あのね、たった今、バルエースが言ったんだけど……」
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「すまぬ、キアト……」
「…………気にするな、ありがとうよ、バルエース」
バルエースがいきなりキアトに謝ると、キアトは一瞬、間を置きバルエースに微笑んだ。
「やっぱり、アースはいないんだって……、アースの欠片は何処にもないんだって」
ひろながまゆに声を搾るように言うと、溜めていた涙を流し、まゆに抱きついてきた。
まゆもその現実を知り、自然と涙が流れてきたんだ。
ずっと探していたアースがいない。アースはもう存在しない。そう思うと悲しくて辛い。
「泣くなって……、これで踏ん切りがついた」
キアトがまゆとひろなに声をかけた。
「思い残すことはない。これで、ユウヤがいる東京へ行ける」
キアトの表情から迷いが見えない。本当は一番、辛いはずなのに……、一番、泣きたいはずなのに……
キアトにとってアースの存在は、まゆ達三十人の中で一番大きいはずなのに……
「バルエース、明日の朝に東京へと出発する。もちろん、アイツらWEGS達と一緒に行くから何日かかるか解らないけどな……」
キアトは優しい目をしながら、不完全な五十のWEGS達を見渡した。バルエースは無言で頷きキアトを慰めるようにキアトにすがりよった。
「おらぁ、ひろなもまゆも泣くなって……」
キアトはぶっきらぼうに言うと、ひろなもまゆも泣きながらも笑顔で答えた。
その時、まゆは空を見上げたんだ。そしたら上空に一瞬だけど、黄色に輝くWEGSらしき物体とそれに跨がる人影を見ちゃったんだ。
でも、それは一瞬の出来事。すぐにいなくなっちゃった。あれは確か、見覚えある人……、うげぇ……
まぁ、それはそうとまゆ達は明日、慣れ親しんだ愛知を離れ東京へ行くことになったんだ。
機械王都と呼ばれる東京に……
「いつまで、僕っちに跨がってんだよ、早く行こうよ」
「おお、悪い悪い。じゃあ、東京へ先回りするか」
「そうこなくっちゃ、じゃあレッツゴーだね」
「東京へ来い、キアト!ユウヤだけじゃなく俺様も待っててやるぜ」
「エラソーに、キミもキアトも同じように頭が悪いのに……」
「……………………………」
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