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第1章〔地球編〕
07.裏と表の世界
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愛知県某所。昨日、瓦礫の山は崩れ今は鉄屑が散乱している状態だった。
今日は鉄屑の除去とともに、ある物を探していた。
探し物をキアト中心にバルエースと名付けられた青く輝く剣歯虎モデルのWEGSと、五十体のWEGSが探していた。
「ひろな、まゆは何処に行ったんだよ!」
キアトが鉄屑をどかしながら私に大きな声で訪ねた。
「あっちの世界で東京へ行く為に買い物に行くって昨日の夜、言ってたじゃん!聞いてなかったの?」
私がキアトに答えるとキアトは軽く舌打ちをし、作業に入った。
探し物、それは十年前のある事件によって爆発したアースの欠片を探すこと。
キアトが毎日瓦礫の山で探していたのはそれだった。
最初の頃は友達みんなで探していたんだけど、一人また一人と愛知県を去り、最後に残ったのはキアトとまゆと私だけになったんだ。
私達の友達は今や離ればなれになって、いずれ私達三人も何処か別の地域、もしかしたら別の星へと行くのかもしれない。
キアトは誰よりもアースとの思い出が大きく、またアースの相棒だった先生との思い出も大きかったから、キアトはアースの欠片を見つけてその欠片を自分の相棒に埋め込みたい夢があったんだ。
いずれ、この場所を離れる、離れる前にキアトはどうしてもアースを感じたかったから、今までWEGSを所有しないでいた。
「買い物って、どうせあっちの世界の流行りの服か、化粧品だろ?」
「まあまあ、キアトの好きなバームクーヘンとコーラも買って来るって言ってたから……」
キアトのぼやきに私は苦笑いしながら、この場所にいないまゆを弁護した。
まゆの能力は鏡を使ってもうひとつの地球(世界)と、こっちの地球(世界)を行来できる能力の持ち主なんだ。
説明すれば長くなるけど、まゆが戻りそうな頃合いになるから説明すると……。
地球には二つの世界が存在し、今、私がいる世界が裏地球。まゆが今、行っている世界が表地球。
見えない空間の亀裂がひとつの地球に二つの世界が重なった状態。解りやすく言うとコインの裏と表みたいなもの。まゆの能力は鏡を使って行来するんだけど、決して鏡の世界と言う訳ではない。
私やキアトにまゆ、それから離ればなれになった友達みんな、表地球で産まれたんだ。
表地球で赤ちゃんの時に能力があると裏地球に住んでるお偉いさんが判断した時、能力を持った赤ちゃんは召喚されるんだ。
それは誘拐や拉致のように思うかもしれないけど、私達、特殊能力を持つ者が表地球で普通に生活できないから仕方ない。表地球だと見せしめにされたり、悪用されたり、不具合はあるから……。
だから、召喚される時に能力者にそっくりな複製人間を用意して交換するんだ。
最初、始めてそれを聞いた時、私達全員、泣いたり怒ったりしたし、数日間ご飯も喉に通らない程、悩んだりもした。だってそうでしょ、お母さんやお父さんに触れたり話したりできないんだから……
だけど、私達は立ち直った。地球を護るアースストライダーとして。私達が地球を選んだんじゃなく、地球が私達を選んだんだと、みんなで話し合って決めたんだ。
地球を護ると言ったけど、何から護る?宇宙人から?地球を侵略しようと考えている得体のしれない地球外生命体から?
ずばりその通り。地球はあらゆる地球外生命体から狙われているの。
表地球だと夢空想、非現実的と思われてしまうけど裏地球では文明は発達し、遥か彼方の銀河系をも越えれる技術と能力を持っているんだ。
広大な宇宙には無数の生命体が存在し、技術も文明も裏地球よりもかなり発達した惑星も存在している。
表地球で宇宙人や宇宙船の目撃例が少ないのは、裏地球の人が陰ながら努力しているからなんだけど、その説明はまたに……
とにかく、裏地球の何処かが破壊されたら、同じように表地球も破壊され、もし裏地球が粉微塵に破壊さ消滅したら、表地球も同じように消滅してしまうんだ。
長い説明はここまで、丁度まゆがヘブンズガールに跨がり私達のいる場所に来たから。
今日は鉄屑の除去とともに、ある物を探していた。
探し物をキアト中心にバルエースと名付けられた青く輝く剣歯虎モデルのWEGSと、五十体のWEGSが探していた。
「ひろな、まゆは何処に行ったんだよ!」
キアトが鉄屑をどかしながら私に大きな声で訪ねた。
「あっちの世界で東京へ行く為に買い物に行くって昨日の夜、言ってたじゃん!聞いてなかったの?」
私がキアトに答えるとキアトは軽く舌打ちをし、作業に入った。
探し物、それは十年前のある事件によって爆発したアースの欠片を探すこと。
キアトが毎日瓦礫の山で探していたのはそれだった。
最初の頃は友達みんなで探していたんだけど、一人また一人と愛知県を去り、最後に残ったのはキアトとまゆと私だけになったんだ。
私達の友達は今や離ればなれになって、いずれ私達三人も何処か別の地域、もしかしたら別の星へと行くのかもしれない。
キアトは誰よりもアースとの思い出が大きく、またアースの相棒だった先生との思い出も大きかったから、キアトはアースの欠片を見つけてその欠片を自分の相棒に埋め込みたい夢があったんだ。
いずれ、この場所を離れる、離れる前にキアトはどうしてもアースを感じたかったから、今までWEGSを所有しないでいた。
「買い物って、どうせあっちの世界の流行りの服か、化粧品だろ?」
「まあまあ、キアトの好きなバームクーヘンとコーラも買って来るって言ってたから……」
キアトのぼやきに私は苦笑いしながら、この場所にいないまゆを弁護した。
まゆの能力は鏡を使ってもうひとつの地球(世界)と、こっちの地球(世界)を行来できる能力の持ち主なんだ。
説明すれば長くなるけど、まゆが戻りそうな頃合いになるから説明すると……。
地球には二つの世界が存在し、今、私がいる世界が裏地球。まゆが今、行っている世界が表地球。
見えない空間の亀裂がひとつの地球に二つの世界が重なった状態。解りやすく言うとコインの裏と表みたいなもの。まゆの能力は鏡を使って行来するんだけど、決して鏡の世界と言う訳ではない。
私やキアトにまゆ、それから離ればなれになった友達みんな、表地球で産まれたんだ。
表地球で赤ちゃんの時に能力があると裏地球に住んでるお偉いさんが判断した時、能力を持った赤ちゃんは召喚されるんだ。
それは誘拐や拉致のように思うかもしれないけど、私達、特殊能力を持つ者が表地球で普通に生活できないから仕方ない。表地球だと見せしめにされたり、悪用されたり、不具合はあるから……。
だから、召喚される時に能力者にそっくりな複製人間を用意して交換するんだ。
最初、始めてそれを聞いた時、私達全員、泣いたり怒ったりしたし、数日間ご飯も喉に通らない程、悩んだりもした。だってそうでしょ、お母さんやお父さんに触れたり話したりできないんだから……
だけど、私達は立ち直った。地球を護るアースストライダーとして。私達が地球を選んだんじゃなく、地球が私達を選んだんだと、みんなで話し合って決めたんだ。
地球を護ると言ったけど、何から護る?宇宙人から?地球を侵略しようと考えている得体のしれない地球外生命体から?
ずばりその通り。地球はあらゆる地球外生命体から狙われているの。
表地球だと夢空想、非現実的と思われてしまうけど裏地球では文明は発達し、遥か彼方の銀河系をも越えれる技術と能力を持っているんだ。
広大な宇宙には無数の生命体が存在し、技術も文明も裏地球よりもかなり発達した惑星も存在している。
表地球で宇宙人や宇宙船の目撃例が少ないのは、裏地球の人が陰ながら努力しているからなんだけど、その説明はまたに……
とにかく、裏地球の何処かが破壊されたら、同じように表地球も破壊され、もし裏地球が粉微塵に破壊さ消滅したら、表地球も同じように消滅してしまうんだ。
長い説明はここまで、丁度まゆがヘブンズガールに跨がり私達のいる場所に来たから。
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【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
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