26 / 54
第1章〔地球編〕
16.その名はユウヤ
しおりを挟む
私は神代ひろな。今私達はWEGSの工場からユウヤが居るという場所へと移動している最中だった。
移動手段は透明の管のような通路をオートウォークで移動しているんだけど、外の景色は鋼鉄のビルと機械的な建物が入り交じった、まさに機械王都の名にふさわしい、そんな場所だった。
「なんか東京って空気悪そう……」
私の大親友の香川まゆが外の風景を見ながら呟く。
確かに様々な場所にある煙突から灰色や黒い煙が出てたり、鋼鉄の建物が熱気のせいか空気が歪んで見え、外の空気を吸ったら病気になりそうな、そんな嫌な感じを受けた。
私とまゆ、沖田仙道さんの五十メートルくらい後ろに未室希跡と、キアトの妹の未室愛亞が続いてい来る。
キアトの妹の愛亞……、あっちゃが目頭を赤くしながらキアトのそばを離れようとしない。
さっきまで泣いてたんだ。そう思った私はキアトとあっちゃの感動の初対面に、まゆと一緒に自然と微笑んだ。
「キアト~、あっちゃ~!置いてくよ~!早く~!」
まゆが手招きしながらキアトとあっちゃを呼ぶと、二人はオートウォークを歩きだした。
「ここがユウヤの居るWEGS研究所だよ」
仙道さんが鋼鉄のビルを見上げながら答えた。
緊張する。久しぶりに会う友達に……
仙道さんは無言でビルの入口へと歩きだすと、キアト達も歩きはじめた。
入口に入ると、広いロビーに受付、エレベーターが見える。
エレベーター入口に一人の私と同じくらいの少女が後ろを向いてて、その少女が振り向くと私達三人は驚愕した。
「えっ!?」「うそっ!?」「おお……!?」
「くるみ!?」
「あっ、ひろなにまゆじゃない!?」
その女の子は私達の元クラスメイトの三十人の友達の一人だった。名前は葉山くるみ。私とまゆの頭ひとつ分高い身長の黒髪のストレートの美人。
私とまゆはくるみに抱きつき再開を心から喜んだ。
「キアトも久しぶり」
「おお、元気にしてたか?」
「うん。キアト、妹さんに会えたんだね」
くるみがあっちゃを見て、キアトに微笑んだ。この口調からあっちゃと知り合いで、あっちゃがキアトの妹ってこと知ってたんだね。
「くるみ、悪いが話したい事があると思うけど、ユウヤに会わせてくれないか?」
仙道さんの口調から仙道さんとくるみが知り合いってことも解る。
くるみは真顔になり、一言返事をし、エレベーターのボタンを押し、開いた扉へと私達を招いた。
「ユウヤはこのビルの55階に居るよ」
「そんなに高い場所に居るの?」
くるみの言葉にまゆが驚く。
エレベーターの中は私、キアト、まゆ、仙道さん、あっちゃ、そしてくるみの六人。この間にくるみのことを少しだけ。
くるみも私達と同じアースストライダーで、能力は幻覚能力者なんだ。
幻覚能力は相手に幻覚を見せる。だけと言ったら言葉が悪いけど、幻覚を見せるだけで危害はない。
で、くるみはホントに美人だから男子から人気があり、三十人の友達の一人と付き合ってたこともあるんだけど、今はその人と別れユウヤと付き合ってるんだ。
くるみは真面目で頭も良く、まゆやキアトに勉強を教えてたこともある。
私はまゆが一番の親友だけど、くるみも大好きな親友でよくいろんな事を相談してた。
離ればなれになったのは中学の二年生の時で、あの時はホントに寂しくまゆと一緒に毎日、思い出す度に泣いてた。
そうこう思っていると、エレベーターは55階へと到着し、扉が開かれた。
エレベーターの先に硝子の壁が拡がり、中は何かのお偉いさんが居るような、まるで社長室みたいな個室がある。
そこに一人の少年が高価な椅子に座って、私達に気づき笑顔で立ち上がった。
キアトは焦りながら硝子の扉へと走り、扉を開け少年の前へと止まった。私とまゆも同じように彼のいる部屋へと入った。
少年はスーツでビシッと決め、さわやか過ぎる笑顔でキアトを見ている。
そう、彼が須藤勇矢。髪を整え、清潔感があり、それでいて嫌味のない私達の仲間。彼がキアトが東京へと来るキッカケを作ったキアトの一番の親友。
「久しぶりだね、キアト」
「ユウヤ、会いたかったぜ」
ユウヤとキアトはそう言いグータッチをした。そして私達は久しぶりの再開にいろんな話しをした。
「積もる話しもあるけど、キアト……」
和やかな会話にユウヤが突然、話題をかえた。
「ボクがキミにWEGSを送った理由を話さないとね」
ユウヤがキアトに本題を話しはじめた。
「バルエース、バルエースって名付たぜ」
「そうか……、じゃあそのバルエースを送った理由は、キミがWEGS未所持で逮捕されない理由ともうひとつ……」
ユウヤは間をひとつ置いて、私へと目を向けた。
その瞬間、私はユウヤが次に言うことに愕然とした。
私は知らないうちに腰を抜かし、その場に座り込んでしまった。そんな私にまゆとくるみが気遣う。
「どうしたの?ひろな?」
「そ、そんな……、ホントに……?死んだんじゃなかったの?」
私は声を奮わせながら涙を流した。涙を流した理由は悲しいからとか辛いとかじゃなく……
「ユウヤ、勿体振るなよ」
キアトが真顔でユウヤに言う。
「ボク達三十人の仲間達と宇宙に行き……」
みんながユウヤに注目する。
「那賀先生に会いに行こう!」
先に知ったユウヤの思いに私は腰を抜かしちゃうほど、嬉しすぎて泣いてしまい、ユウヤの言葉にキアトとまゆは驚き過ぎて声を失った。
那賀龍神先生は私達三十人が小学一年生の時の担任の先生であり、私達の命の恩人。
今でも私達は那賀先生が大好きなんだ。
移動手段は透明の管のような通路をオートウォークで移動しているんだけど、外の景色は鋼鉄のビルと機械的な建物が入り交じった、まさに機械王都の名にふさわしい、そんな場所だった。
「なんか東京って空気悪そう……」
私の大親友の香川まゆが外の風景を見ながら呟く。
確かに様々な場所にある煙突から灰色や黒い煙が出てたり、鋼鉄の建物が熱気のせいか空気が歪んで見え、外の空気を吸ったら病気になりそうな、そんな嫌な感じを受けた。
私とまゆ、沖田仙道さんの五十メートルくらい後ろに未室希跡と、キアトの妹の未室愛亞が続いてい来る。
キアトの妹の愛亞……、あっちゃが目頭を赤くしながらキアトのそばを離れようとしない。
さっきまで泣いてたんだ。そう思った私はキアトとあっちゃの感動の初対面に、まゆと一緒に自然と微笑んだ。
「キアト~、あっちゃ~!置いてくよ~!早く~!」
まゆが手招きしながらキアトとあっちゃを呼ぶと、二人はオートウォークを歩きだした。
「ここがユウヤの居るWEGS研究所だよ」
仙道さんが鋼鉄のビルを見上げながら答えた。
緊張する。久しぶりに会う友達に……
仙道さんは無言でビルの入口へと歩きだすと、キアト達も歩きはじめた。
入口に入ると、広いロビーに受付、エレベーターが見える。
エレベーター入口に一人の私と同じくらいの少女が後ろを向いてて、その少女が振り向くと私達三人は驚愕した。
「えっ!?」「うそっ!?」「おお……!?」
「くるみ!?」
「あっ、ひろなにまゆじゃない!?」
その女の子は私達の元クラスメイトの三十人の友達の一人だった。名前は葉山くるみ。私とまゆの頭ひとつ分高い身長の黒髪のストレートの美人。
私とまゆはくるみに抱きつき再開を心から喜んだ。
「キアトも久しぶり」
「おお、元気にしてたか?」
「うん。キアト、妹さんに会えたんだね」
くるみがあっちゃを見て、キアトに微笑んだ。この口調からあっちゃと知り合いで、あっちゃがキアトの妹ってこと知ってたんだね。
「くるみ、悪いが話したい事があると思うけど、ユウヤに会わせてくれないか?」
仙道さんの口調から仙道さんとくるみが知り合いってことも解る。
くるみは真顔になり、一言返事をし、エレベーターのボタンを押し、開いた扉へと私達を招いた。
「ユウヤはこのビルの55階に居るよ」
「そんなに高い場所に居るの?」
くるみの言葉にまゆが驚く。
エレベーターの中は私、キアト、まゆ、仙道さん、あっちゃ、そしてくるみの六人。この間にくるみのことを少しだけ。
くるみも私達と同じアースストライダーで、能力は幻覚能力者なんだ。
幻覚能力は相手に幻覚を見せる。だけと言ったら言葉が悪いけど、幻覚を見せるだけで危害はない。
で、くるみはホントに美人だから男子から人気があり、三十人の友達の一人と付き合ってたこともあるんだけど、今はその人と別れユウヤと付き合ってるんだ。
くるみは真面目で頭も良く、まゆやキアトに勉強を教えてたこともある。
私はまゆが一番の親友だけど、くるみも大好きな親友でよくいろんな事を相談してた。
離ればなれになったのは中学の二年生の時で、あの時はホントに寂しくまゆと一緒に毎日、思い出す度に泣いてた。
そうこう思っていると、エレベーターは55階へと到着し、扉が開かれた。
エレベーターの先に硝子の壁が拡がり、中は何かのお偉いさんが居るような、まるで社長室みたいな個室がある。
そこに一人の少年が高価な椅子に座って、私達に気づき笑顔で立ち上がった。
キアトは焦りながら硝子の扉へと走り、扉を開け少年の前へと止まった。私とまゆも同じように彼のいる部屋へと入った。
少年はスーツでビシッと決め、さわやか過ぎる笑顔でキアトを見ている。
そう、彼が須藤勇矢。髪を整え、清潔感があり、それでいて嫌味のない私達の仲間。彼がキアトが東京へと来るキッカケを作ったキアトの一番の親友。
「久しぶりだね、キアト」
「ユウヤ、会いたかったぜ」
ユウヤとキアトはそう言いグータッチをした。そして私達は久しぶりの再開にいろんな話しをした。
「積もる話しもあるけど、キアト……」
和やかな会話にユウヤが突然、話題をかえた。
「ボクがキミにWEGSを送った理由を話さないとね」
ユウヤがキアトに本題を話しはじめた。
「バルエース、バルエースって名付たぜ」
「そうか……、じゃあそのバルエースを送った理由は、キミがWEGS未所持で逮捕されない理由ともうひとつ……」
ユウヤは間をひとつ置いて、私へと目を向けた。
その瞬間、私はユウヤが次に言うことに愕然とした。
私は知らないうちに腰を抜かし、その場に座り込んでしまった。そんな私にまゆとくるみが気遣う。
「どうしたの?ひろな?」
「そ、そんな……、ホントに……?死んだんじゃなかったの?」
私は声を奮わせながら涙を流した。涙を流した理由は悲しいからとか辛いとかじゃなく……
「ユウヤ、勿体振るなよ」
キアトが真顔でユウヤに言う。
「ボク達三十人の仲間達と宇宙に行き……」
みんながユウヤに注目する。
「那賀先生に会いに行こう!」
先に知ったユウヤの思いに私は腰を抜かしちゃうほど、嬉しすぎて泣いてしまい、ユウヤの言葉にキアトとまゆは驚き過ぎて声を失った。
那賀龍神先生は私達三十人が小学一年生の時の担任の先生であり、私達の命の恩人。
今でも私達は那賀先生が大好きなんだ。
0
あなたにおすすめの小説
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
転生先はご近所さん?
フロイライン
ファンタジー
大学受験に失敗し、カノジョにフラれた俺は、ある事故に巻き込まれて死んでしまうが…
そんな俺に同情した神様が俺を転生させ、やり直すチャンスをくれた。
でも、並行世界で人々を救うつもりだった俺が転生した先は、近所に住む新婚の伊藤さんだった。
軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います
こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!===
ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。
でも別に最強なんて目指さない。
それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。
フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。
これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。
チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。
そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。
その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。
だが、それが不幸の始まりだった。
世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。
彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。
金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。
面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。
本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる