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空腹
シンシンと雪の降る闇夜に男女が歩いていた。
ここは山奥で、二人は暖を取れるところを探していた。
男は空腹だった。
女の方は切羽詰って足早に暖を取れるところを探している。
やがて、二人は心底疲れた様子だったが、無事に寂れた山荘を見つけた。
「いらっしゃい。こんな夜更けに来てくれてありがとう。でも、何もないところだけど、暖だけは取れるから」
二人を山荘のオーナーが出迎えてくれた。
「何か食べ物を」
「……そちらの方は?」
「油揚げでいいわ」
女の方はあまりお腹が空いていないのだろう。
二人は部屋を借り二階へ上がると、階段横にある窓に目を止めた。凍てついた外は、今も雪が降りしきっている。
「丁度、こんな日だったわね」
「ああ……」
「村には随分と反対されたがね」
「とにかくこの山を越えれば」
「ああ……」
二人はビュウビュウと風の音が鳴り響く廊下を渡り。
202の部屋番号を確認した。
部屋はこじんまりとしているが、暖を取るには申し分なかった。
「あなたに会えたのは、本当に良かったことなのかしら?」
「それは、ぼくもわからないんだ……けど、ぼくは」
会話が途切れた。
二人はしばらくの間。
何も喋らなかった。
ここは山奥で、二人は暖を取れるところを探していた。
男は空腹だった。
女の方は切羽詰って足早に暖を取れるところを探している。
やがて、二人は心底疲れた様子だったが、無事に寂れた山荘を見つけた。
「いらっしゃい。こんな夜更けに来てくれてありがとう。でも、何もないところだけど、暖だけは取れるから」
二人を山荘のオーナーが出迎えてくれた。
「何か食べ物を」
「……そちらの方は?」
「油揚げでいいわ」
女の方はあまりお腹が空いていないのだろう。
二人は部屋を借り二階へ上がると、階段横にある窓に目を止めた。凍てついた外は、今も雪が降りしきっている。
「丁度、こんな日だったわね」
「ああ……」
「村には随分と反対されたがね」
「とにかくこの山を越えれば」
「ああ……」
二人はビュウビュウと風の音が鳴り響く廊下を渡り。
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部屋はこじんまりとしているが、暖を取るには申し分なかった。
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二人はしばらくの間。
何も喋らなかった。
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