29 / 42
両想い
両想い 3
しおりを挟む
「ねえ……日本の危機を救ったら、結婚を前提にしてお付き合いしましょう」
僕は一度も飲んでいないグラスをテーブルに置いた。
勇気を振り絞る。
「ああ……。僕の寝室のカギはいつも開いているんだ。いつでも入れる」
「じゃあ、一緒に行きましょう」
僕たちは寝室へと向かった。
朝。
9時に起床。
河守と一緒に寝室のバスルームで一汗流すと、みんな昨日のうちに帰ったようた。
こんなにすがすがしい朝は生まれて初めてだった。
窓からの太陽の日差し。
ビル風の音。
部屋のカーペットの香り。
コーヒーの香り。
サンドイッチの味。
全てが……素晴らしい。
トレーニングジムで一汗掻いたり、駐車場で小一時間も車の種類を説明したり、大きなキッチンで一緒に大きなサンドイッチを作ったり。ランボルギーニで広い駐車場内を走り回ったり。
河守と僕の家で楽しく遊んでいたら、いつの間にか夜になっていた。
僕は生まれたままの気持ちで、河守を黄色のランボルギーニに乗せた。様々なネオンが照らす道をドライブした。
「ねえ、私は仕事でしかB区に来ないの……色々と紹介してくれる?」
助手席の河守が微笑んだ。
「ああ」
僕は一番のお気に入りの云話事シーサイドホテルに向かった。
そこは、よく女の子友達と遊んだ場所だった。が、今となっては遠い過去の出来事だ。
ホテルのラウンジは人々で賑わっていた。
軽めのアルコールを提供していて、夕食だけでも43万円もする。
僕はランボルギーニの低い咆哮を聞くと、快く走った。
夜空には真っ白な三日月が浮き出ていて、風は身を切る寒さだった。走行中は車内でバレンシアオレンジとマスカットの香料が香るエアコンを点けた。
緑色の蛍光塗料のついた若者たちが闊歩する歩道には、一足先にクリスマスを伝えるクリスマスキャロルが流れていた。サンタが一人。こちらに手を振った。
云話事シーサイドホテルに着くと、さっそくデラックスの夕食を頼んだ。
河守は大喜びで、色々な食材の入ったチーズとトリュフのサラダ。フランス直輸入のオレンジジュース。イタリア産の魚介類のパエリアと、70年もののボートワイン。300グラムの松坂牛のステーキ。松茸のスープ。ロシア直輸入のキャビアとフランスから取り寄せたフォアグラ。鳥の巣のスープなどを見つめていた。
「凄い……全部で1000万はするわ……。こんな凄く高い料理なんて、今まで見たこともなかったわよ。いつも、給料の大半は貯金していたから……本当にありがとう。雷蔵さん」
「……ふふ」
僕はいつものジントニックを頼んだ。
B区では大規模なノウハウによる都市開発プロジェクトで、酔っても事故が起きない道路が整備され、飲酒運転は注意されるだけなのだ。
食後は少し運動しようと、河守が歩きたいと言った。
云話事シーサイドホテルの周辺には公園がある。
云話事ビバリーヒルズ公園。
その名のとうりに丘の上にあるB区を一望できる公園だ。
「ねえ。あそこの星。手が届きそう……。あの流れ星買ってみない?」
河守が満点の夜空を彩る星々に手をさし向けていた。
「さすがに僕でも、買った時がないな……」
僕は酔い覚ましに夜風を受けていた。
「雷蔵さん……あなたと会えて……よかった」
河守が僕に軽くキスをした。
「さあ、軽く運動して日本を救いましょ!!」
僕たちは子供用の滑り台に競って乗り出した。
僕は一度も飲んでいないグラスをテーブルに置いた。
勇気を振り絞る。
「ああ……。僕の寝室のカギはいつも開いているんだ。いつでも入れる」
「じゃあ、一緒に行きましょう」
僕たちは寝室へと向かった。
朝。
9時に起床。
河守と一緒に寝室のバスルームで一汗流すと、みんな昨日のうちに帰ったようた。
こんなにすがすがしい朝は生まれて初めてだった。
窓からの太陽の日差し。
ビル風の音。
部屋のカーペットの香り。
コーヒーの香り。
サンドイッチの味。
全てが……素晴らしい。
トレーニングジムで一汗掻いたり、駐車場で小一時間も車の種類を説明したり、大きなキッチンで一緒に大きなサンドイッチを作ったり。ランボルギーニで広い駐車場内を走り回ったり。
河守と僕の家で楽しく遊んでいたら、いつの間にか夜になっていた。
僕は生まれたままの気持ちで、河守を黄色のランボルギーニに乗せた。様々なネオンが照らす道をドライブした。
「ねえ、私は仕事でしかB区に来ないの……色々と紹介してくれる?」
助手席の河守が微笑んだ。
「ああ」
僕は一番のお気に入りの云話事シーサイドホテルに向かった。
そこは、よく女の子友達と遊んだ場所だった。が、今となっては遠い過去の出来事だ。
ホテルのラウンジは人々で賑わっていた。
軽めのアルコールを提供していて、夕食だけでも43万円もする。
僕はランボルギーニの低い咆哮を聞くと、快く走った。
夜空には真っ白な三日月が浮き出ていて、風は身を切る寒さだった。走行中は車内でバレンシアオレンジとマスカットの香料が香るエアコンを点けた。
緑色の蛍光塗料のついた若者たちが闊歩する歩道には、一足先にクリスマスを伝えるクリスマスキャロルが流れていた。サンタが一人。こちらに手を振った。
云話事シーサイドホテルに着くと、さっそくデラックスの夕食を頼んだ。
河守は大喜びで、色々な食材の入ったチーズとトリュフのサラダ。フランス直輸入のオレンジジュース。イタリア産の魚介類のパエリアと、70年もののボートワイン。300グラムの松坂牛のステーキ。松茸のスープ。ロシア直輸入のキャビアとフランスから取り寄せたフォアグラ。鳥の巣のスープなどを見つめていた。
「凄い……全部で1000万はするわ……。こんな凄く高い料理なんて、今まで見たこともなかったわよ。いつも、給料の大半は貯金していたから……本当にありがとう。雷蔵さん」
「……ふふ」
僕はいつものジントニックを頼んだ。
B区では大規模なノウハウによる都市開発プロジェクトで、酔っても事故が起きない道路が整備され、飲酒運転は注意されるだけなのだ。
食後は少し運動しようと、河守が歩きたいと言った。
云話事シーサイドホテルの周辺には公園がある。
云話事ビバリーヒルズ公園。
その名のとうりに丘の上にあるB区を一望できる公園だ。
「ねえ。あそこの星。手が届きそう……。あの流れ星買ってみない?」
河守が満点の夜空を彩る星々に手をさし向けていた。
「さすがに僕でも、買った時がないな……」
僕は酔い覚ましに夜風を受けていた。
「雷蔵さん……あなたと会えて……よかった」
河守が僕に軽くキスをした。
「さあ、軽く運動して日本を救いましょ!!」
僕たちは子供用の滑り台に競って乗り出した。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる