精霊が俺の事を気に入ってくれているらしく過剰に尽くしてくれる!が、周囲には精霊が見えず俺の評価はよろしくない

よっしぃ

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第15話

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 あれから1週間経ったが未だ平原を主戦場としている俺。
 だが今回はエレンの事もあり、森との境近くまでやってきた。

 エレンは1人森の中へ入って行った。
 尤も俺の周囲で活動している精霊達がエレンの近くにいるから、万が一の時は精霊達が何とかしてくれるはず。
 で、俺は今サラマンダーさんが護衛として近くに居てくれているので、安心して地面へ突っ伏している。

 俺の魔力だけでは精霊を維持するのが厳しい、というか無理だ。
 なのでこうして地面と接する事で地脈と繋がり、地脈を流れる?魔素を取り込み、精霊は魔素を取り込んで体内に循環する魔力を欲し、それを糧に活動をしている。
 その結果ぶっちゃけると俺が地面に突っ伏していなくても、取り込んだ魔力を全て消費するまで活動できる。
 最近は俺から取り込んでから、再び取り込むまでの間隔が長くなったと感じる。

『儂も今までより長い事活動できるようになったぞい。仕留めた後の素材を冒険者ギルドへ一度に運ぶ量も増えたでの、ありがたい事じゃて。』
 土の精霊、通称じいちゃんも実感しているようだ。
 じいちゃんは地脈を通る事が出来る。
 それを利用し、精霊達が獲得してくれた色々な素材を、俺が持ち運ぶ事なく冒険者ギルドへ納めてくれる。
 俺は楽だし、ギルド側も素材が新鮮なうちに届くのでお互い利しかない。
 敢えて言うなら俺の負担があるぐらい。
 それも地面に突っ伏しているだけ?なので楽っちゃあ楽なんだが。

 いつもより相当早くエレンが戻ってきた。
「ヘイマンス殿、一緒に森へ行かないか?」
 珍しい。いつも孤独を愛する?エレンは、俺とパーティーを組んだ1週間、俺と別行動をしいつも一人で森へ行ってしまう。
 パーティーを組んだ意味があまりなさそうなんだが、
『精霊に慣れておきたい。』
 のだそうな。その前に俺を慣れておかなくていいのだろうか。
 そう思っていたのだが、ここへきて一緒に行きたいという。
「どうしたんだ?」
「精霊には慣れた。これで安心してヘイマンス殿を護って狩りが出来る。」
 護ってくれるって言うのであれば行こうじゃないか。
 俺は分不相応と思いながらも森の中へ足を踏み入れた。
 入った瞬間後悔した。何せ平原と違い精霊が色々してくれる対価を得る為、地面に突っ伏そうとしても、枝や木の根、それに落ち葉やよくわからない・・・・苔?があったりで安全に接地できないのだ。
 後悔というか困ったというか。暫く場所を探していたが自力では見つけられなかった。
『こういう時こそ土の精霊を頼るのじゃ。儂が見つけるぞい。』
 何だか今日はじいちゃんテンション高い。
 暫くして戻ってきたじいちゃん。
『ここであれば丁度良いぞい。』
 多分じいちゃんが綺麗に地ならししてくれたんだろう。
 教えてくれた場所とその周囲だけ綺麗だった。
「これだったら大丈夫かな。じいちゃんありがとう。」
『いつも上質な魔力を貰っておるでな、気にしなくてもいいのじゃぞ。』
 やはりテンション高いなあ。

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