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第17話
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あれから買い物を済ませたりした後、エレンと別れ宿へ。
まだ時間はあるので外へ向かってもよかったが、念の為体をしっかり休めておく事にした。
・・・・
・・・
・・
・
翌日、朝一番にギルドでエレンと待ち合わせをし、中へ入った。
まだ件のパーティーはいないようだ。
念の為個室を借りてある。
しかもただの個室ではない。
どうやらギルドで訳ありの時に使う個室が存在し、部屋の奥から俺達が行うやり取りを監視するそうだ。
だが、そんな今まで誰も使った事の無いような部屋をあてがえば警戒されるからと、実際この部屋は普段から使っているらしい。
何故俺がそれを知っているかと言えば、ギルドの職員から説明を受けている真っ最中だからだ。
「・・・・と言う訳で、巧妙に悪事を重ねる冒険者が存在しているので、その対処を行う時用にと、各地のギルドでこうした措置が取られているのです。」
冒険者ギルドと双璧を成す存在である商人ギルド。
此方はもっとえげつなく、全部屋こうした措置が取られているようだ。
しかも一部屋当たり数ケ所。
これは冒険者よりもっとしたたかで警戒心のある商人が、部屋の存在を知らないはずはなく、監視の仕掛けを1つはある程度分かるように設置、その他複数を巧妙に隠しているのだとか。
それで抑止力になるのだろうか?
酒場や宿にもあるそうだ・・・・監視怖え!!
監視側に言わせれば、やましい事をしなければどうという事はない、成程尤もな話だ。
1から100まで全うに生きるのは難しいが、それでも人様に迷惑を掛けないようにはできるはず。
正直に、愚直に生きていけば監視なんか問題ない。
俺も特に監視されて困るような隠し事は無い、無いはず。
握られて困る弱みもないしな。
これは今までソロだったから、仲間を盾に、とか、仲間の不祥事を、という事案が俺には無かったから言える。
「・・・・相手は今まで監視の目があったにもかかわらず、事を成しています。くれぐれも油断無きよう・・・・どうやら近くまで来ているようですね、もう一度カウンターまで移動して頂きます。」
職員の誘導で再びカウンターの受付へ。
「ヘイマンス殿、巻き込む形になってしまい申し訳ないが、罪もない冒険者達が愚か者の毒牙にかかってしまうのを見てみぬふりはできないのだ。」
「気にしていないさ。イザとなれば精霊達が手助けしてくれるし護ってくれるから。」
『そうよ!こんなおいしい魔力を得る手段が無くなるって大罪じゃない?だから私達が護ってあげるからしっかり依頼をこなしレベルアップしてもっと魔力を提供しなさいね!』
相変わらずのシルフさん。
まあ地脈と繋がっていないから声だけなんだけどさ。
そんな話をしていると、入り口が開き数名の冒険者がやってきた。
男女2名ずつのメンバー構成らしい。
「遅れて済まなかった。俺はボプ・ポプマ。ダンジョンアタックをしているのだが中々突破できなくっていてな。俺達だけでは難しいから、ダンジョン攻略を手助けしてくれるメンバーを募集している所だ。で、この2名がそうか?」
見た目は何処にでもいる冒険者そのもの。
特に悪さをしているようには見えないが、それこそが彼等の能力なのだろう。
本質を、そして真の目的を隠し、邪な目的を達するには隠し通せるだけの演技力が必須なのだろう。
俺には初見で見破る事が出来なかった。
まだ時間はあるので外へ向かってもよかったが、念の為体をしっかり休めておく事にした。
・・・・
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翌日、朝一番にギルドでエレンと待ち合わせをし、中へ入った。
まだ件のパーティーはいないようだ。
念の為個室を借りてある。
しかもただの個室ではない。
どうやらギルドで訳ありの時に使う個室が存在し、部屋の奥から俺達が行うやり取りを監視するそうだ。
だが、そんな今まで誰も使った事の無いような部屋をあてがえば警戒されるからと、実際この部屋は普段から使っているらしい。
何故俺がそれを知っているかと言えば、ギルドの職員から説明を受けている真っ最中だからだ。
「・・・・と言う訳で、巧妙に悪事を重ねる冒険者が存在しているので、その対処を行う時用にと、各地のギルドでこうした措置が取られているのです。」
冒険者ギルドと双璧を成す存在である商人ギルド。
此方はもっとえげつなく、全部屋こうした措置が取られているようだ。
しかも一部屋当たり数ケ所。
これは冒険者よりもっとしたたかで警戒心のある商人が、部屋の存在を知らないはずはなく、監視の仕掛けを1つはある程度分かるように設置、その他複数を巧妙に隠しているのだとか。
それで抑止力になるのだろうか?
酒場や宿にもあるそうだ・・・・監視怖え!!
監視側に言わせれば、やましい事をしなければどうという事はない、成程尤もな話だ。
1から100まで全うに生きるのは難しいが、それでも人様に迷惑を掛けないようにはできるはず。
正直に、愚直に生きていけば監視なんか問題ない。
俺も特に監視されて困るような隠し事は無い、無いはず。
握られて困る弱みもないしな。
これは今までソロだったから、仲間を盾に、とか、仲間の不祥事を、という事案が俺には無かったから言える。
「・・・・相手は今まで監視の目があったにもかかわらず、事を成しています。くれぐれも油断無きよう・・・・どうやら近くまで来ているようですね、もう一度カウンターまで移動して頂きます。」
職員の誘導で再びカウンターの受付へ。
「ヘイマンス殿、巻き込む形になってしまい申し訳ないが、罪もない冒険者達が愚か者の毒牙にかかってしまうのを見てみぬふりはできないのだ。」
「気にしていないさ。イザとなれば精霊達が手助けしてくれるし護ってくれるから。」
『そうよ!こんなおいしい魔力を得る手段が無くなるって大罪じゃない?だから私達が護ってあげるからしっかり依頼をこなしレベルアップしてもっと魔力を提供しなさいね!』
相変わらずのシルフさん。
まあ地脈と繋がっていないから声だけなんだけどさ。
そんな話をしていると、入り口が開き数名の冒険者がやってきた。
男女2名ずつのメンバー構成らしい。
「遅れて済まなかった。俺はボプ・ポプマ。ダンジョンアタックをしているのだが中々突破できなくっていてな。俺達だけでは難しいから、ダンジョン攻略を手助けしてくれるメンバーを募集している所だ。で、この2名がそうか?」
見た目は何処にでもいる冒険者そのもの。
特に悪さをしているようには見えないが、それこそが彼等の能力なのだろう。
本質を、そして真の目的を隠し、邪な目的を達するには隠し通せるだけの演技力が必須なのだろう。
俺には初見で見破る事が出来なかった。
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