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新領地の命名
第316話 ビクトル君は幸せ者
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俺がノエラやヒルダに連れ去られる少し前・・・・
ダンジョンから帰還した直後・・・・
ビクトル君に重大なお願いをした。
「ビクトル君、事の顛末をギルドへ報告しに行って欲しい。」
「え?僕がですか?」
「ああ、俺達はまだ色々と領地の事などでやらなくてはいけない事がありすぎてな。このままだとギルドへの報告はかなり後回しになりそうで。できれば君にお願いしたいんだ。今やビクトル君、君も立派な希望メンバーだからな!」
俺はそう言ってギルドへの対応をビクトル君に丸投げ・・・・ゲフンゲフン、お願いした。
いやだって、ビクトル君とパメラさんとの甘い空気感、耐えられないでしょ?
まあそこは気を利かせたという事で・・・・
「は、はい!責任重大ですが、行ってまいります!」
「ああ、頼んだよ!」
俺はドロップアイテムを収納しているカバンを中身ごとビクトル君に託し、見送った。
・・・・
・・・
・・
・
Side ビクトル
これよりビクトル君視点
はあ・・・大変な事になってしまった・・・・
まさかダンジョンの報告を、僕が1人でする事になるなんて・・・・
あ、パメラさんいるかな?あの人に報告する事になるのかな?いいよねあの女性・・・・親しみやすいし、嫌な所が無いし、こんなちょっと前までスラムに居たような僕なんかを人間として扱ってくれるし・・・・それにとんでもない美人で、スタイルもなんでどうやって維持してるか知らないけど、女性らしい・・・・あ、駄目だ、こんな事を考えては!
僕なんかに好意を寄せられていると知ったら、きっと避けられるだろう・・・・あんな女性を奥さんに出来たらどんなに素晴らしいか・・・・はあ・・・・無理な事を考えても仕方ないな、さあ、入ろう。
案の定というか、パメラ嬢が出迎えてくれた。
最初は別の女性の受付の人が気が付いたのだけれど、電光石火のごとく、気が付けば目の前には目を輝かせたパメラ女史の姿が。
「あ、お久しぶりねビクトルさん!!良かったわ!無事に帰ってきたのね!もしかしてダンジョンの報告かしら?それとも私に会いに来てくれたのかしら?」
え・ええ?そんな恐れ多い!パメラさんには会いたいけれど、迷惑でしょう?
「えっと・・・・その・・・・口田様からダンジョンの報告へ僕が行くように頼まれまして・・・・」
僕がそう言うと、目に見えて落ち込むパメラ女史。
「そうかあ、私に会いに来てくれたのではないのね?ちょっと残念だけど、いいわ!まだチャンスはあるでしょ?そうそう、ビクトルさん、この後時間あるかしら?あるならデートしましょ!デート!」
え?パメラ女史とデート!とんでもない!
「えっと・・・・お気持ちは嬉しいのですが・・・・僕みたいなスラム上りが、王族の女性とデートだなんて、不敬罪になりませんか?」
「ないない!何を言ってるの?そんな事心配しなくていいのよ?お姉さんにすべて任せなさい!痛くしないから優しくするから!」
ごめんなさい最後の方は何言ってるのか理解できませんでした・・・・
「でも本当にいいんですか?パメラさんほどの美貌の持ち主、しかもその、性格はとんでもなく素晴らしいので、引手あまたでしょう?」
僕がそう言うと、パメラ女史が、
「えっと・・・・ビクトルさん、はっきり言いますが、私の見た目に近づいてくる人は相手にしてないんですよ。性格はまあ・・・・ギルドだし?私はビクトルさんがいいんです!それともビクトルさんは私の事お嫌いですか?あ、もしかして既に意中の人が?あ、まさかとは思いますが・・・・男性がお好きな人でしたか?」
いやないない意中の人って。それに男性が好きな人って・・・・男が男に好意を持つの?ないでしょそんなの・・・・
「えっと・・・・え?え!!その・・ぼぼっぼく・・・僕も・・・・パメラさんとお付き合いできればその嬉しいですが・・・・高嶺の花?遠い存在ですよ・・・・」
「何を言ってるかはわかりませんが、ビクトルさん、貴方自分の今の価値を知っていますか?」
「いえ全く・・・・」
「今はあなたはこの王都で一二を争う優良物件です!このギルドで貴方を狙わない人はいないんですよ?私がその権利を貰いましたが。」
・・・よく分からない・・・
「まあいいですよ!では奥の部屋で報告を。さっさと終わらせて、デートしましょ!」
僕はパメラさんに引きずられるように奥の部屋へと案内された・・・・
あ、パメラさんいい匂い・・・・
ダンジョンから帰還した直後・・・・
ビクトル君に重大なお願いをした。
「ビクトル君、事の顛末をギルドへ報告しに行って欲しい。」
「え?僕がですか?」
「ああ、俺達はまだ色々と領地の事などでやらなくてはいけない事がありすぎてな。このままだとギルドへの報告はかなり後回しになりそうで。できれば君にお願いしたいんだ。今やビクトル君、君も立派な希望メンバーだからな!」
俺はそう言ってギルドへの対応をビクトル君に丸投げ・・・・ゲフンゲフン、お願いした。
いやだって、ビクトル君とパメラさんとの甘い空気感、耐えられないでしょ?
まあそこは気を利かせたという事で・・・・
「は、はい!責任重大ですが、行ってまいります!」
「ああ、頼んだよ!」
俺はドロップアイテムを収納しているカバンを中身ごとビクトル君に託し、見送った。
・・・・
・・・
・・
・
Side ビクトル
これよりビクトル君視点
はあ・・・大変な事になってしまった・・・・
まさかダンジョンの報告を、僕が1人でする事になるなんて・・・・
あ、パメラさんいるかな?あの人に報告する事になるのかな?いいよねあの女性・・・・親しみやすいし、嫌な所が無いし、こんなちょっと前までスラムに居たような僕なんかを人間として扱ってくれるし・・・・それにとんでもない美人で、スタイルもなんでどうやって維持してるか知らないけど、女性らしい・・・・あ、駄目だ、こんな事を考えては!
僕なんかに好意を寄せられていると知ったら、きっと避けられるだろう・・・・あんな女性を奥さんに出来たらどんなに素晴らしいか・・・・はあ・・・・無理な事を考えても仕方ないな、さあ、入ろう。
案の定というか、パメラ嬢が出迎えてくれた。
最初は別の女性の受付の人が気が付いたのだけれど、電光石火のごとく、気が付けば目の前には目を輝かせたパメラ女史の姿が。
「あ、お久しぶりねビクトルさん!!良かったわ!無事に帰ってきたのね!もしかしてダンジョンの報告かしら?それとも私に会いに来てくれたのかしら?」
え・ええ?そんな恐れ多い!パメラさんには会いたいけれど、迷惑でしょう?
「えっと・・・・その・・・・口田様からダンジョンの報告へ僕が行くように頼まれまして・・・・」
僕がそう言うと、目に見えて落ち込むパメラ女史。
「そうかあ、私に会いに来てくれたのではないのね?ちょっと残念だけど、いいわ!まだチャンスはあるでしょ?そうそう、ビクトルさん、この後時間あるかしら?あるならデートしましょ!デート!」
え?パメラ女史とデート!とんでもない!
「えっと・・・・お気持ちは嬉しいのですが・・・・僕みたいなスラム上りが、王族の女性とデートだなんて、不敬罪になりませんか?」
「ないない!何を言ってるの?そんな事心配しなくていいのよ?お姉さんにすべて任せなさい!痛くしないから優しくするから!」
ごめんなさい最後の方は何言ってるのか理解できませんでした・・・・
「でも本当にいいんですか?パメラさんほどの美貌の持ち主、しかもその、性格はとんでもなく素晴らしいので、引手あまたでしょう?」
僕がそう言うと、パメラ女史が、
「えっと・・・・ビクトルさん、はっきり言いますが、私の見た目に近づいてくる人は相手にしてないんですよ。性格はまあ・・・・ギルドだし?私はビクトルさんがいいんです!それともビクトルさんは私の事お嫌いですか?あ、もしかして既に意中の人が?あ、まさかとは思いますが・・・・男性がお好きな人でしたか?」
いやないない意中の人って。それに男性が好きな人って・・・・男が男に好意を持つの?ないでしょそんなの・・・・
「えっと・・・・え?え!!その・・ぼぼっぼく・・・僕も・・・・パメラさんとお付き合いできればその嬉しいですが・・・・高嶺の花?遠い存在ですよ・・・・」
「何を言ってるかはわかりませんが、ビクトルさん、貴方自分の今の価値を知っていますか?」
「いえ全く・・・・」
「今はあなたはこの王都で一二を争う優良物件です!このギルドで貴方を狙わない人はいないんですよ?私がその権利を貰いましたが。」
・・・よく分からない・・・
「まあいいですよ!では奥の部屋で報告を。さっさと終わらせて、デートしましょ!」
僕はパメラさんに引きずられるように奥の部屋へと案内された・・・・
あ、パメラさんいい匂い・・・・
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