ガチャと異世界転生  システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!

よっしぃ

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ランナル、男爵になる!

第100話 メルヒオール・ゼーマン

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 何事もなく門を通り、王都の中へ。

 中の賑わいは凄く、俺はしみじみ田舎者だったのだなあと感じた。
 日本でも田舎で過ごしてきたので東京などの大都市にはめったに行かなかったし、人の多さに辟易していたからなあ。
 たまに首都高を通る事があるが、あると言っても年に一度あるかないか、いや数年に一度か?車であのビルとビルの間を通過する時に、こんなコンクリートジャングルでは俺は生きていけねえとつくづく思ったもんだ。
 それに比べればここも大した事はないのだが、それでもこの国で一番の規模を誇ると思われるだけあって、活気に満ちていて中々の賑わいを見せている。

 俺がそんな事をふと思っていると、子爵様がまずは冒険者ギルドへ向かった方がいいと言うので、先にそちらに向かう。

 まあ、門から一直線にメインストリートが広がっているようで、この真ん中を通る道に冒険者ギルドの建物はあった。

 その途中に、先ほど話していたメルヒオール・ゼーマンと言う商人?の言っていたゼーマン商会と言う店があったが、ギルドの建物がすぐ近くにあったので、ギルドへ先に向かう事にした。何せあの商人よりこちらが先に王都へ入ったから、そもそもまだ到着していないだろう。

 そして、ギルドの建物へ入る。

「ようこそ冒険者ギルドへ。」

 何というか・・・・受付の数が違う。

 20人程の受付嬢が、中で対応をしている。

 カウンターで座っている女性、歩き回って何かしている女性、活気に満ちているというか何というか・・・・ズバリ華やかだな。
 ローテートやポーテートとは大違いだ。

 だが女性の質は、負けてないな。
 何せヘインチェちゃんや、カチヤと言った、超絶美女が居たからな。

 え?王都から田舎へ流れる受付嬢も多い?

 頭もそうだが、顔で選んでいる?

 そりゃあこれだけ女性が居ればなあ。そう、女性は中々就職できない。できない事はないが、ギルドのような所は、結局見た目重視。

 なので、美女揃いになるのだ。
 たとえ貴族の子女でも例外ではなく、たとえ侯爵の娘と言えど、顔の良しあしで問答無用で選別されるのだとか。
 尤も、侯爵ほどの身分になると、相手の女性・・・・つまりは受付嬢の母親になる訳だが、つまり母親の見た目はぶっちゃけ美女の事が多いので、生まれてくる子供の見た目は・・・・そうなのだ、既に貴族の場合、生まれから差が付くのだ!なんという差別!これが格差社会か!

 だから、貴族の娘がギルドの受付になる確率は、実はかなり高い。

 身分で採用していないと言うが、そもそも美男美女の生まれる確率が高いからだ。

 何と理不尽な世界なんだ。
 あ、だがその理不尽な世界の、そっち側に俺がなる訳で、うーんこれはこれで悩ましい。

 ああ、脱線したな。

 その中でたまたま俺達が来た時に空いていた受付だが、この建物の中でも異彩を放つその受付嬢。
 何と言ったらいいのか、群を抜いて飛び切りの美女が対応してくれるのだ。まるで世界が違うと言わんばかりの女っぷりだが、何が違うんだ?
 しかも3人だ。俺達は大所帯だからか貴族とわかるのか3人で対応してくれる。

 どうやら姉妹のようだ。顔が似ている。

「本日はどのようなご用件でしょうか?」

 そう聞いてくる女性は・・・・何やら違和感を覚える。

 その所作が、普通の人とは違うのに気が付いたのだ。

「国王陛下に呼ばれて王都へやって来たのだが、あまりにも早く着き過ぎたので城へ我々の到着と、謁見の日時を調整してほしいのだができるだろうか?」

 子爵様がポーテートのギルドで貰った紙を受付嬢に渡す。

 さっと目を通す受付嬢。

「ポーテートでの連絡ですね、ではこちらへどうぞ。リーサンネ、ローシェ、貴女達の見立て通りですわ。ローシェ、この方々をお連れしなさい。リーサンネは何か食べ物と飲み物を用意し、持って行ってそのまま同席しなさい。私は、先に連絡をしてきます。」

「「はい、フェリーネ姉様!」」

 最初の受付の女性は、一礼して去っていく。その所作もやはり他の女性とは明らかに違うとすぐにわかった。俺は聞き流してしまったが、何か今サラッと変な事を言っていたなったか?

「私はローシェと申します。フェリーネ姉様の申しつけに従い、皆様方をお連れしたいと存じます。宜しければ奥のお部屋へご案内いたします。」

 先程の女性と共に、やはり何か所作が違う。

「うむ、ではお願いする。」

 子爵様はそう言い、俺達は奥の部屋に連れていかれた。
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