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戦争に巻き込まれた

第138話 あっという間に囲まれた

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 エリーザベトが俺の前に立ち、左右をカチヤとヘインチェがガード。
 後ろは・・・・今問題なのは目の前だ。

 先程声をかけてきた女性が音もなく目の前に進んでくる。

 だが、止まった。
 その女性の目の前に、エリーザベトが剣を突き出していたからだ。

「そんなに警戒する必要はない。」

 その女性はエリーザベトに言う。

「その恰好で言われても、説得力が無いぞ?」

 エリーザベトが言い返す。

 そうなのだ。その女性は、何故か肌の露出の多い・・・・鎧?これを鎧と言っていいのかわからんが・・・・所謂ビキニアーマーと言う奴か?
 殆ど胸と股間しか覆っていないじゃないか。
 あれ防具の意味ないよな?
 しかもこんな所にこんな姿で出てくるとか・・・・痴女?

 そう思っていたら、同じ姿の女性が次々やってきて、あっという間に囲まれてしまった。

 味方だよな?

「なあ・・・・俺はどうしたらいいんだ?」

 よく分からんから、そう聞いてみる。

「ああすまないね、こいつらは、まあ私もだが見ての通りアマゾネスだ。」

 アマゾネス?何だっけ?しかも見ての通りってアマゾネスは普段からあんな破廉恥な姿なのか?すばら・・・じゃない、頭大丈夫か?

「何?何故こんな所にアマゾネスがいるんだ?」

「何故って言われてもな。強い男を求めに集まったに決まっている。」

 何を言っているんだ?意味が分からん。

 俺が?というような顔をしていたのに気が付いたカチヤが、

「アマゾネスは、女性だけの種族です。そして子供は必ず女なのです。ですので、男を求めこうして人のいる場所にやって来るのですよ。」

 え?人じゃない?

 どう見ても普通の女性にしか見えないぞ。まああんな姿で普通に行動しているから普通じゃない気もするが。それにスタイルがいい。筋肉が適度についていて引き締まった男に好かれそうだな。それに顔が何故か妙に整っているんだよな。
 全員別嬪さんなのだ。そう、例外なく顔の造りがいいんだよ。

 何だこれは。ある意味異常だ。俺がそんな事を思っていると、
「最近の男は駄目だ。弱い、弱すぎる!これではいい子が得られん。」

 それと出兵に関して関係あるの?

「なあ、心配は及びませんと言ったよな?今から兵を指揮しないといけないんだが俺は兵を指揮した事が無いしそう言った知識もない。」

 どうなってるんだ?

「ああ、それでしたら此処の兵は今から必死になって、敵を仕留める事でしょう。」

「意味が分からん。あんたが率いてくれるのか?」

「ああ。私が受け持つが手柄を立てた兵には、アマゾネス部隊を孕ます権利を与えたのだ。」

 へ?何だそれは?

「そんなにおかしな事か?兵共も何かしらご褒美ないと頑張れなくてな。女を抱けるとなれば、頑張りもしよう。しかも相手を孕ます事が出来るのだ。」

 そりゃあスタイルの良い美女を抱けるとなれば、死なない程度には頑張る?

 だが、国の兵がそれでいいのか?

「いいんだよこんなので。さて行こうじゃないか。兵はアマゾネスの後ろについてくるさ。そして戦場では必死にアピールするだろう。」

 しかしながら、そんなのでいいのか?

 だが・・・・目の前にいる兵士達は、気合十分だ。十分と言うよりも気合が入り過ぎているぞ!

「ランナル男爵も手柄を立てれば、アマゾネスを抱けるぞ?尤も男爵に抱いてもらうのは私だがな。」

 いいのかこんなので?というか抱かないぞ?これ以上妻が増えれば、寿命が絶対縮む。

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