73 / 300
新たな仲間と共に
第73話 2人を移動させる
しおりを挟む
何事もなく3人の所へ合流。
セシルが駆けてやって来て、
「デルクおかえり。」
「ただいまセシル。」
相変わらずヘルメットを装着しているせいで顔の表情がわからないけれど、何となく微笑んでくれた気がします。
いつもこのヘルメットのせいで少し声がこもった感じに聞こえ、尚且つセシルの性格なのか、セシルは言葉数が少ないのでどうしてもぶっきらぼうな感じになってしまいます。
そうではないと知っている僕ですらそう感じてしまうので、僕以外だときっと今のセシルと接すればなおさらそう感じてしまうでしょう。
しかしセシルと数ヶ月過ごしてきて、セシルの事がより深くわかってきたので、今ではセシルの事がとてもよくわかります。
「セシル、レイナウトとロースは相変わらず寝ているのかな?」
今は寝ていますが、もしかして気が付いたりとかの可能性もあったので、確認の為に聞いてみます。
「ん、ずっと寝ている。」
「そうか、留守番させてすまなかったね。」
「ん。」
と頷きロースの所に向かうセシル。
さて、このままここに2人を寝かせておくのも忍びないし、上の階層にある【家】まで何とかして運びたい所です。
問題はどうやって運ぶかです。
何にしてもマットの上へ寝かせた状態では、とてもではありませんが運べません。
かといって囲いへ入れるにも既に囲いは壊れ、そもそもそこまで広くはありません。
ではどうするか。
簡易ベッドか担架を作って、そこに横たわってもらうのが一番かな。
ただあまり大きいと階段を上がるのが大変。
大穴から上に向かったとして、また上から何か落下してきた場合、2人がかなり危険にさらされます。
最悪ぶつかった衝撃で僕達が取り落とし、穴の下へ落下してしまう可能性があります。
考慮すると階段を利用する他ありません。
しかし僕はいいけれど、セシルでは非力なので2人を運ぶのは難しいでしょう。
ではどうするか。考えられる方法は2つ。
1つはフライの魔法を駆使し、浮いた2人を僕とセシルが運んでしまう、という行動。
これなら浮遊の魔法でもいいのですが、浮遊って使う機会がないので・・・・フライを使う事は多いのですけど・・・・いざ身動きの取れない人に使うのは躊躇してしまいます。
まあ囲いを上に下に移動した事はあるので、イザとなればどうにでもなりそうですけど。
もう1つは車を作成し、そこに乗せるというもの。
別に車ではなくてもベッドにタイヤを取り付け押していけば、という感じなのですが、問題はどうやって階段を上っていくかです。
階段をそのまま転がせられる仕掛けを作る事が出来ればいいのですが、流石にそんな複雑なベッドを短時間で作る自信はありません。
作ったとしていきなり人を運ぶのはリスクが高すぎます。
なので今思いついた案としてはベッドとタイヤの間隔を長くし、階段を上る時、その長さのある脚が傾き、ベッドは並行になったまま登る事が出来る、と言う仕掛け。
いや、ベッドは並行でなくてもいいのかなこの場合。
頭が上になるようにすればいいわけで、ならば階段の下になる側のタイヤを複数用意し、それが階段の段差でクルクルと回って階段を登っていけるという仕掛け。
じっくりと作業をする時間があればいいですが、今はその時間はないのでこれは後回しですね。いずれは作ってみる価値ってあるかな。
結局魔法で運んでいく事にしました。
頑丈な担架を・・・・まあベッドですね・・・・用意し、2人をそれぞれ寝かせます。まあ、一応ベルトで固定はします。
で、フライの魔法で浮かせ、ベッドを僕とセシルで運んでいきます。
魔法の効果は抜群で、特に重さを感じる事なくあっという間に【家】へ辿り着きました。流石はフライです。
早速中へ入り、ベッドがあるのでレイナウトとロースを寝かせます。
「何だか久しぶりだね。まあこの階層で【家】は初めてだけど。」
「疲れた。お風呂へ入ってすっきりして寝たい。」
「そうだね、では風呂の準備をして入って寝よう。」
恐らく此処までやってくる冒険者は皆無。
だから見張りをつけないままずっと家で過ごしてきたのですけど・・・・今回もそうします。
まあ結果は誰も来なかったのですけど。
僕とセシルはそれぞれ風呂を済ませた後、あっという間に寝てしまいました。
セシルが駆けてやって来て、
「デルクおかえり。」
「ただいまセシル。」
相変わらずヘルメットを装着しているせいで顔の表情がわからないけれど、何となく微笑んでくれた気がします。
いつもこのヘルメットのせいで少し声がこもった感じに聞こえ、尚且つセシルの性格なのか、セシルは言葉数が少ないのでどうしてもぶっきらぼうな感じになってしまいます。
そうではないと知っている僕ですらそう感じてしまうので、僕以外だときっと今のセシルと接すればなおさらそう感じてしまうでしょう。
しかしセシルと数ヶ月過ごしてきて、セシルの事がより深くわかってきたので、今ではセシルの事がとてもよくわかります。
「セシル、レイナウトとロースは相変わらず寝ているのかな?」
今は寝ていますが、もしかして気が付いたりとかの可能性もあったので、確認の為に聞いてみます。
「ん、ずっと寝ている。」
「そうか、留守番させてすまなかったね。」
「ん。」
と頷きロースの所に向かうセシル。
さて、このままここに2人を寝かせておくのも忍びないし、上の階層にある【家】まで何とかして運びたい所です。
問題はどうやって運ぶかです。
何にしてもマットの上へ寝かせた状態では、とてもではありませんが運べません。
かといって囲いへ入れるにも既に囲いは壊れ、そもそもそこまで広くはありません。
ではどうするか。
簡易ベッドか担架を作って、そこに横たわってもらうのが一番かな。
ただあまり大きいと階段を上がるのが大変。
大穴から上に向かったとして、また上から何か落下してきた場合、2人がかなり危険にさらされます。
最悪ぶつかった衝撃で僕達が取り落とし、穴の下へ落下してしまう可能性があります。
考慮すると階段を利用する他ありません。
しかし僕はいいけれど、セシルでは非力なので2人を運ぶのは難しいでしょう。
ではどうするか。考えられる方法は2つ。
1つはフライの魔法を駆使し、浮いた2人を僕とセシルが運んでしまう、という行動。
これなら浮遊の魔法でもいいのですが、浮遊って使う機会がないので・・・・フライを使う事は多いのですけど・・・・いざ身動きの取れない人に使うのは躊躇してしまいます。
まあ囲いを上に下に移動した事はあるので、イザとなればどうにでもなりそうですけど。
もう1つは車を作成し、そこに乗せるというもの。
別に車ではなくてもベッドにタイヤを取り付け押していけば、という感じなのですが、問題はどうやって階段を上っていくかです。
階段をそのまま転がせられる仕掛けを作る事が出来ればいいのですが、流石にそんな複雑なベッドを短時間で作る自信はありません。
作ったとしていきなり人を運ぶのはリスクが高すぎます。
なので今思いついた案としてはベッドとタイヤの間隔を長くし、階段を上る時、その長さのある脚が傾き、ベッドは並行になったまま登る事が出来る、と言う仕掛け。
いや、ベッドは並行でなくてもいいのかなこの場合。
頭が上になるようにすればいいわけで、ならば階段の下になる側のタイヤを複数用意し、それが階段の段差でクルクルと回って階段を登っていけるという仕掛け。
じっくりと作業をする時間があればいいですが、今はその時間はないのでこれは後回しですね。いずれは作ってみる価値ってあるかな。
結局魔法で運んでいく事にしました。
頑丈な担架を・・・・まあベッドですね・・・・用意し、2人をそれぞれ寝かせます。まあ、一応ベルトで固定はします。
で、フライの魔法で浮かせ、ベッドを僕とセシルで運んでいきます。
魔法の効果は抜群で、特に重さを感じる事なくあっという間に【家】へ辿り着きました。流石はフライです。
早速中へ入り、ベッドがあるのでレイナウトとロースを寝かせます。
「何だか久しぶりだね。まあこの階層で【家】は初めてだけど。」
「疲れた。お風呂へ入ってすっきりして寝たい。」
「そうだね、では風呂の準備をして入って寝よう。」
恐らく此処までやってくる冒険者は皆無。
だから見張りをつけないままずっと家で過ごしてきたのですけど・・・・今回もそうします。
まあ結果は誰も来なかったのですけど。
僕とセシルはそれぞれ風呂を済ませた後、あっという間に寝てしまいました。
7
あなたにおすすめの小説
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜
サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。
父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。
そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。
彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。
その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。
「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」
そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。
これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。
無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜
双葉 鳴
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。
勇者としての役割、与えられた力。
クラスメイトに協力的なお姫様。
しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。
突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。
そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。
なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ!
──王城ごと。
王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された!
そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。
何故元の世界に帰ってきてしまったのか?
そして何故か使えない魔法。
どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。
それを他所に内心あわてている生徒が一人。
それこそが磯貝章だった。
「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」
目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。
幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。
もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。
そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。
当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。
日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。
「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」
──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。
序章まで一挙公開。
翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。
序章 異世界転移【9/2〜】
一章 異世界クラセリア【9/3〜】
二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】
三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】
四章 新生活は異世界で【9/10〜】
五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】
六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】
七章 探索! 並行世界【9/19〜】
95部で第一部完とさせて貰ってます。
※9/24日まで毎日投稿されます。
※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。
おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。
勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。
ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。
追放された最弱ハンター、最強を目指して本気出す〜実は【伝説の魔獣王】と魔法で【融合】してるので無双はじめたら、元仲間が落ちぶれていきました〜
里海慧
ファンタジー
「カイト、お前さぁ、もういらないわ」
魔力がほぼない最低ランクの最弱ハンターと罵られ、パーティーから追放されてしまったカイト。
実は、唯一使えた魔法で伝説の魔獣王リュカオンと融合していた。カイトの実力はSSSランクだったが、魔獣王と融合してると言っても信じてもらえなくて、サポートに徹していたのだ。
追放の際のあまりにもひどい仕打ちに吹っ切れたカイトは、これからは誰にも何も奪われないように、最強のハンターになると決意する。
魔獣を討伐しまくり、様々な人たちから認められていくカイト。
途中で追放されたり、裏切られたり、そんな同じ境遇の者が仲間になって、ハンターライフをより満喫していた。
一方、カイトを追放したミリオンたちは、Sランクパーティーの座からあっという間に転げ落ちていき、最後には盛大に自滅してゆくのだった。
※ヒロインの登場は遅めです。
勝手にダンジョンを創られ魔法のある生活が始まりました
久遠 れんり
ファンタジー
別の世界からの侵略を機に地球にばらまかれた魔素、元々なかった魔素の影響を受け徐々に人間は進化をする。
魔法が使えるようになった人類。
侵略者の想像を超え人類は魔改造されていく。
カクヨム公開中。
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる