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新たな仲間と共に

第115話 ワイバーン

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僕は3人へ鑑定の結果と内容を改めて伝え、今後の対策を話し合う事にしました。

「・・・・まあそういう訳で、ワイバーンは飛翔するんだ。そしてドラゴンの亜種と言われているけれど、ドラゴンの下位互換みたいな存在じゃないかな。」

 一通り説明し、自身の知る限り、思い出した範囲でワイバーンについて伝えると、

「ブレスは吐かないんだろう?じゃあ何とかなるんじゃないかな?」
 レイナウトは行けると感じたのか、そう意見をしてくれますが、大丈夫かな?

「ボス部屋じゃないんだから、一度戦って駄目なら逃げたらいいんじゃない?」
 成程ロースが言う事も一理あります。

「デルクなら大丈夫。私も強くなった。今ならワイバーン程度仕留められる。」
 セシルにしては長く話してくれる・・・・それに少しでも疑念があればセシルはこんな事を言わないだろうし。

「わかった。一度戦ってみよう。まずは遠距離主体で。」
 僕達の実力なら問題ないと思うんだけどなあ。だけど何が起こるか分からないし、気を引き締めないとね。

 こうしてデルク達4人は、ワイバーンの居る99層へ再び向かうのだった。

 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・

 階段を降りるとすぐに数体のワイバーンがやってきて、デルク達に襲い掛かろうと一直線に飛んでくるのが確認でき、デルクは投げナイフを2本投擲します。
 他の3人も同様に投擲を開始。

 すると面白いようにワイバーンに刺さり、刺さりどころの悪かったワイバーンはバランスを崩しそのまま地面へ激突。

 翼の付け根に刺さったワイバーンは見当違いの方向に向きを変え、そのまま見えなくなってしまう。

 そして2体のワイバーンはナイフが刺さったままデルク達の所にやってきます。
 しかしロースの使役する精霊に行く手を遮られ、そのまま精霊と衝突し地面に落下。
 あっという間に精霊に取り囲まれ絶命。

 もう1体は剣を抜き放ったレイナウトの一振りで首が飛び、その場でドロップアイテムに。

 強い!僕達は確実に強くなった!
 慎重なデルクにしてこの手応え。
 だけど過信は禁物。そう言い聞かせるもずいぶんと心に余裕ができた事を感じ、次のワイバーンに狙いを定め、どんどん投げナイフを投擲してはワイバーンを仕留めていく。

 セシルも同じように投げナイフでワイバーンを確実に仕留め、結局接近を許したのは最初の2体のみというとんでもない戦闘結果。

 しかもその2体のうち1体はレイナウトの一振りで仕留め、もう1体が精霊の力であっけなく仕留めるという無双ぶり。

 投げナイフだけでワイバーンを仕留めるデルクこそ化け物じみた力を発揮しているのだが、本人に自覚は全くない。

 因みにセシル達はワイバーンを仕留めるのに1体につき数本を投擲しているが、デルクは1投で1体を仕留めている。
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