職業・遊び人となったら追放されたけれど、追放先で覚醒し無双しちゃいました!

よっしぃ

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王都

第218話 デルタさんの魔法陣

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【デルク様どうされましたか?】
【ちょっと質問があって。】
【私に答えられる範囲でしたらお答えいたします。】

【デルタさんのダンジョンはヴィッテヴェーン王国にあるのですが、ご存知ですか?】

【ええ。現在はヴィッテヴェーン王国というのは把握しております。】
【今その国の国王陛下と謁見しているのですが、国王陛下がデルタさんと会いたいみたいなんです。国王陛下がそちらに僕と一緒に行く事は出来るのでしょうか?】

【他人をこちらに連れてくるのですか?できない事はありませんが、推奨できません。】
【それはどうしてでしょうか?】

【ここはダンジョンの最深部、100層です。いきなりここにやってくれば、間違いなく魔素酔いをおこします。】
【魔素酔いですか?】

【ええ。以前ダンジョンの下層に向かえば向かう程魔素が濃くなるとお教えしたと思うのですが、特に90層以降は症状が顕著に現れます。一度1層ずつ下ってもらえば身体が慣れますが、いきなり来ると最悪中毒死いたします。】

【それは危険ですね。何か手はありますか?】
【高濃度の魔素をその身に当て続ける事で耐性を得る事も出来ますが、魔道具がないと厳しいですね。では私がそちらへ向かいましょう。】
【ありがとうございます。では一度陛下に伝えます。】
【では何かあればお声をおかけ下さいます様。】

 魔素酔いか・・・・最悪中毒死、という事は、僕とセシルは結構危なかったんだ。
 90層付近まで落ちていたら、折角助かっても最悪身動きが取れないまま死んじゃった、って事なんだよね。

 あ、何か話していますね。
 暫く待ちましょう。

 王妃様が僕の様子に気がついたようです。陛下に耳打ちをしてくれています。

「どうだった?」

「大変申しにくいのですが、デルタさんはダンジョンの最深部、100層に居ます。最深部周辺は魔素が大変濃く、いきなり向かえば魔素酔いを発症、最悪中毒死するようです。」

「なんと!魔素酔いとはな!何とかならんのか?」
「高濃度の魔素をその身に当て続ければ問題ないようですが、そのような魔道具はございますか?」
「・・・・どうだ、あるか?」

 あ、宰相閣下に聞いているようですね。
「いえ、そのような魔道具聞いた事もございません。」
「そうか、残念じゃ。」
「その代わり、デルタさんがこちらへ来る事は可能なようです。」
「ほう、そうか。では連れてきてはくれんかの?」

「分かりました。恐らく僕を起因としてここに魔法陣を展開する、そんな感じの移動手段でやってくると思われます。」
【デルタさん、どうですか?今すぐ来る事はできますか?】

【問題ありません。ではデルク様、周囲・・・・そうですね、デルク様の周囲に人が入らないよう、少し広いスペースを設けていただければ魔法陣を展開、そちらへ向かう事は可能です。デルク様が両手を広げ、ぐるっと回って下されば、それが目安です。】
【ではお願いします。】

「陛下、少し広い場所があれば魔法陣を展開できるようです。」

「では・・・・皆、少しデルクから離れよ。」

 あ、想定以上に離れてくれました。
 でも僕はどうしたら?
【そちらの状況を把握。展開座標・・・・クリア。では10秒後に転送開始したしますので、床に魔法陣が現れましたら、デルク様は魔法陣から出て下さい。万が一魔法陣にデルク様及び、誰か別の人が残っていたり侵入していた場合、時空の狭間に迷い込む事になりますので推奨いたしません。】

 時空の狭間って何の事でしょうか?
 あまりにも不穏なその響き。
 一体どのような所か興味はありますが、恐らくは入ったが最後、元の世界には戻れないのでしょう。
 あまりにも危険な賭けになるので、絶対にしませんが。それに、もし誰かが試そうとしても全力で止めた方が良いのでしょう。

【はい、ではお願いします。】
【秒読み開始・・・・10,9・・・・・・】
 ドキドキします。
【2,1、転送開始!】

 すると床に、僕を中心とした魔法陣が出現しました。
 僕は急ぎ魔法陣から出ます。
 そして更に10秒程時間が経過したと思いますが、一瞬魔法陣が直視できないほど輝き、そして魔法陣とその輝きが消え、気が付けば魔法陣の中心だった場所にデルタさんが立っていました。
「転送完了です。」
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