職業・遊び人となったら追放されたけれど、追放先で覚醒し無双しちゃいました!

よっしぃ

文字の大きさ
292 / 300
デルク

第292話 求婚 その2

しおりを挟む
 デルクSideに戻ります

 どうしてこうなった?

 思わずそう叫びたくなるこの状況。

 絶対陛下と思われるけれど、見た目も気配も全くの見知らぬおじさんそのものの人が僕の肩を叩き、

「男は読経・・、いや違った度胸だ。当たって砕けて来い。骨は拾ってやる。」
「陛下、僕は砕けるつもりはありませんが、一体何をさせるおつもりですか?」

 一応聞いておきます。そして読経って・・・・お経を読むの?

「・・・・何故余が陛下なのだ?全くの他人じゃ。それより・・・・セシル嬢の事じゃ。いいのかこのままで。いずれ他の誰かの所へ嫁ぐやもしれぬぞ。あれだけの容姿、それに能力じゃ。余に息子がおるのじゃが、息子の嫁にと考えてしまうやもしれぬぞ。」

 確か息子さん・・・・ええと王太子様だっけ?彼女いるんですよね?
「煽っても無駄ですよ。もしセシルが誰か僕以外の人と結婚するというのであれば、その意思は尊重します。というよりも僕にそれを止める理由と、そして権利もがありませんから。」

 うぅ・・・・周りの視線が痛いです。
 僕の答えが皆さんの求めるものと明らかに違いすぎるので、強烈なジト目がきついです。

 しかしこれってまさかと、いえ、間違いなくですが、こんなにも身分のある人々がいる目の前でセシルにプロポーズをしろとでも?

 流石にそれはあり得ないんですけれど。

 そして女性陣はあからさまに期待しています。

 そして遂に?王妃様が動きました。
「デルクや、早うしいや!」

 凄くきつい言い方なのですが、顔が笑っていますよ?
「えっとその、何を早くなのでしょうか?」
「・・・・セシル!こちらに来なさい!」
 今度はセシルに?
 セシルも何だか期待した顔をしいてるんだけど、え?本当にこの場でそれを?
「王妃様お呼びでしょうか?」
「このデルクが其方に伝えたい事がある故呼ぶように言うたのじゃ。」

 ・・・・王妃様をこんな事に使うとかありえないんですけど一体・・・・しかも僕が呼んだ事になっている?

 そして気付けば、物理的に囲まれてしまってました。
 え?いつの間に?ええ?僕のレベルからしたらあり得ないんですけれど?
 
 そして何皆のキラキラしたその顔。

 それにセシルも・・・・僕が呼んだと思っている?うぅ、否定できない・・・・どうしよう。
「で、デルク、な、何かな・・・・?」
 うーん、何だか腑に落ちない。
 いずれ、とは思っているのだけど、それは今この場ではないんだよね。
 ヘタレと言われようが、こんな強引なのは一寸、いえ可也違うなあと。

 親切心なのだろうけれど・・・・そう思ったけれど、周囲の顔を見るとその考えはあっさり否定されました。
 誰も彼も好奇心を隠そうともしない。
 ここは少しお灸をすえないと。
 だけどセシルが上手く僕の考えを理解してくれるかな?
 そこでふとデルタさんから貰った通信装置を思い出します。
 これ確か会話をしないでも頭の中で直接こちらの伝えたい事を相手に伝えられるんだよね。
 なので僕はその通信装置?を素早く操作しセシルに伝えます。

【今からセシルを派手に吹き飛ばし、襟首掴んでそのまま飛び立っていくので、動きに同調してくれるかな?一寸このままこんな風に流されるの嫌なんだ。それに・・・・意趣返し?】
【わ、わかった・・・・】

 僕はセシルに近づき・・・・周囲の視線がとんでもなく期待に?いや好奇な視線をひしひしと感じながら・・・・やがてその視線が驚きと共に困惑、最後には何が起こったのか理解不能な状態になるような事をしようと考えていたりします。

【セシル、顔を殴る振りをするけれど、本当に当てないとバレるから、派手に吹き飛んでくれるかな?】
【・・・・わかった。】
 まあセシルの防御力があれば僕の殴打なんてノーダメージなんだけど、見た目を派手にしたいからね。
 僕は右手をセシルの顔面に・・・・見た目思いっきり殴った風に当てます。

「ぎゃっ!」
 セシルが悲鳴を上げながら派手に吹き飛んでいきます。
「何勝手な事しているんだよ!俺が何でこんな扱いを受けないといけないんだよ!」
 僕はセシルに近づき、
【セシル痛くなかったかい?それと今度は蹴るから上手くやって。】
【よくわからないけれどわかった。それと全く痛くない。】
 茶番だけど。

 今度はセシルのお腹付近を思いっきり蹴った振りをします。

 そしてまたまた吹き飛ぶセシル。
 今度は襟首をつかみ、
「僕がこんな扱いを受けて嬉しいとでも思ったか?少しお仕置きが必要だな・・・・」

 僕は自分とセシルにフライの魔法を唱え、そのまま上空へ。
 そして皆が呆然としているのを尻目にそのまま去っていきます。

 暫くすると皆が見えなくなったので、急いでお姫様抱っこに切り替えます。
「セシルごめんね。痛くなかったかい?」
「ん。大丈夫。」
 こうして僕とセシルは、陛下や王妃様が何が起こったのか理解できないまま呆然としているのを尻目に去りました。

 後に残された人々は、暫くして我に返ったようですが、
「・・・・え?ちょっと?どういう事なの?」
「この場でデルクがセシルにプロポーズするんじゃなかったの?」
「い、いや何が何だかさっぱり・・・・」

 いくら国を担っているやんごとなき身分の方でもやっていい事といけない事があるのですよ?

しおりを挟む
感想 28

あなたにおすすめの小説

レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!? 成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに! 故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。 この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。 持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。 主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。 期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。 その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。 仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!? 美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。 この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。

ダンジョン経営から始める魔王討伐のすゝめ 追放された転生ダンジョンマスターが影から行う人類救済

斑目 ごたく
ファンタジー
 異世界でドッペルゲンガーとして転生した、しがないサラリーマン古木海(ふるき かい)は、意外な事に魔王軍の中で順調に出世していた。  しかし順調であった筈の彼の生活は、あっさりと崩壊してしまう。  中央の魔王軍から辺境のど田舎へと追放されてしまった彼は、しかしそこで自らの天職とも言える立場を手に入れる。  ダンジョンマスターとしてダンジョンを運営し、こっそりと冒険者を強化することで人類を滅びの危機から救いたい彼は、恐ろしい部下達の目を盗みながら彼らの味方をしていく。  しかしそれらの行動は何故かいつも思いも寄らぬ方向へと転がっていき、その度に彼らは周りからの評価を高めていってしまう。  これは戦闘能力が皆無の主人公が、強大な力を秘める部下と恐ろしい上司の板ばさみに苦しめられながら、影から人類を救済していく物語。  毎週水・土 20:10更新です。  この作品は「小説家になろう」様にも投降されています。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います

しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

勝手にダンジョンを創られ魔法のある生活が始まりました

久遠 れんり
ファンタジー
別の世界からの侵略を機に地球にばらまかれた魔素、元々なかった魔素の影響を受け徐々に人間は進化をする。 魔法が使えるようになった人類。 侵略者の想像を超え人類は魔改造されていく。 カクヨム公開中。

【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜

あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」 貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。 しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった! 失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する! 辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。 これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!

異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~

夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。 しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。 とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。 エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。 スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。 *小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み

異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた

りゅう
ファンタジー
 異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。  いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。  その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる

遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」 「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」 S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。 村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。 しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。 とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。

処理中です...