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大混乱

逃げた先は・・・・

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何としても逃げきってやる!父にこの現状を訴えれば、何とかなる!

必死に地下を進む。

そして、出口が現れる。

「ふう・・・・これで安心だ・・・・」

俺はそうつぶやき、出口から地上へ出る。

ここは父の所有する建物の中だ。

ここまでは追ってこれまい。

連れと共に、ここで暫らく落ち着こうとしていた矢先、外が騒がしい。

あ、あいつだ・・・・あのクソガキ・・・・あ?そう言えば、よく見ればあいつ、昔、2年ほど前だったか、珍しい姿してっから、捕獲して売り飛ばそうとしてたが、逃げられたんだっけ。あれとそっくりじゃねえか、顔とか。

あいつだったのか?まあいい。ついでに今捕獲して、金に換えてしまおう。

そう思って念のため建物の中から様子をうかがうが、誰もいなさそうだ。しめしめ・・・・

「おい、あの餓鬼を捕獲するぜ!」

「ええ?マジっすか旦那?この状況で捕まえれるっすかね?」

「それを何とかするのがお前らの仕事だ!」

「へいへい、旦那にはいい思いいさせてもらってやすからねえ。しゃあねえ、お前等行くぜ!」

取り巻きが皆飛び出してった。

まあここで待とうか。果報は寝て待てっていうからな。

暫くして、誰かが戻ってきた。お、早かったな。

「何だえらく早く・・・・ってげえ!あいつらどうしたんだ?」

俺は震えた。そこにはあの餓鬼と、もっと小さなガキしかいなかったが、その小さなガキの手には、首が三つ。

やばい・・・・どうしてこうなった?何を間違えたんだ?

「ふぇんりる けがわ  かえして」

「ななななに言ってやがる?」

{「どう、もってそうか分かる?」}

{「うん、フェンの匂いがあいつのカバンからする。」}

{「じゃあ持ってるんだね。」}

何言ってやがるかさっぱりわかんねえ?何処の言葉だ?

俺はこっそり逃げようとしたが・・・・あっさり回り込まれてしまった。

何だこいつ、動きがまるで見えねえ。そして・・・・これは本格的にやばい。

「ま・・・・まて、出す、毛皮を出すから、命は助けてくれ!」

俺はカバンから毛皮を出し、放り投げる。この隙に逃げよう・・・・

あ・・・・助かった・・・・あいつら毛皮に気を向けたせいで、俺の事を見逃した。

ふ・・・・逃げ切ってやる・・・・


別の地下通路から辛くも脱出したが・・・・


あ?何だあのでけえバケモンは。

それが俺の方に迷いなく来る。

あ・・・・

「なんじゃこやつか。我が子の匂いをさせよってからに。紛らわしい。」

何だこの高さは・・・・落ちたら死ぬ。

「其処の入れ物か・・・・中はどうした、え?」

「かかか返しましてございます。」

「そうか・・・・無事見つかるまで、そこにいるのじゃな。」

「ギャー!」

なんだ・・・・尻が焼けるようだ・・・・


暫らくした後、とある協会の屋根の上の先端に、串刺しの状態の一人の冒険者が発見された・・・・
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