62 / 120
ベティーナ信仰の聖地”オーリグー”
第61話 心地よい体温
しおりを挟む
いつの間にか僕はコラリーヌさんに抱きしめられていました。
そして・・・・暫く泣きました。
ある程度時間が経ってから、僕はコラリーヌさんのぬくもりがとても心地よい事に気が付きます。
ああ何だろうこの安心感?安らぎ?と言うか何度も感じてた気もしますが。
そんな事を思いながらコラリーヌさんに身を任せていると、突如ノックが。
もう僕は全力で離れました。
コラリーヌさんも何も無かったかのように振舞ってます。
そして誰かが入ってきます。
「もうすぐ伯爵さまがやってまいります。」
残念だけどまた今度してもらいましょう。
あ、だけど迷惑じゃ?
そんな事を思っていると、背後から、
「今度は私がしてあげるよ?」
「うう・・・・うらやましいな・・・・」
「お兄ちゃんにしてもらいたい!」
と聞こえます。
何か言おうとしましたが、伯爵さまが入って来たので、急いで自身の座っているはずの場所に戻り、伯爵さまを迎えます。
隣には奥様でしょうか?寄り添うように付き従う御婦人が。確かそうだったような。でも顔色が違う?
「おお!待たせたな!ショースケと言ったか、君には礼を言わねばなるまい。オークジェネラルの睾丸、思いのほか効果があってな、妻とはかれこれ数年してなかったのだが、もうあれからずっと頑張っておるのだ!」
少しゲッソリしているようですが、隣の奥様はつやっつやなのでまあ問題ないでしょう。
「ショースケと言いましたか?私はオーグリー伯爵の正妻ベルナデットと言いますわ。ショースケの提供していただいた睾丸、素晴らしい効果で久しぶりに女としての幸せを感じています。感謝します。そして我が夫オーグリー伯爵は、ショースケに何か褒美をと考えております。辞退は許しませんからね。伯爵に恥をかかせてはいけません。何か希望はありますか?」
「おいそれ儂が言う事じゃないのか?」
「あなたは少し疲れてるのです。この後も頑張っていただかなくてはなりませんから、少し英気を蓄えて欲しいですわね。」
まだ頑張るの?何を?
それと褒美って、どうしたら?
「あ、その、褒美と言われましても思いつきません。恐れ多いですがどのような事を望めばよいのでしょう?」
「・・・・え?望みが無い、と?」
「いえ、そうではなくですね、伯爵さまほどの方に望むなんて、我々には考え付かない事ですから、思いつかないのです。」
「ああなるほど。では、ショースケの周りの女性に聞きましょう?何が良いと思いますか?」
4姉妹は顔を見合わせてます。
暫くして長女であるコラリーヌさんが答えます。
「ベルナデット様、恐れながら2つほど考えがございます。」
コラリーヌさんがそんな風に切り出します。
「2つ?それはまた少ないようですが、先ずその2つを聞きましょう。」
「ありがとうございます。先ず一つ目ですが、ショースケ様の後ろ盾になっていただけないかと思いまして。」
「あらそんな事?詳しくは別の者と話しなさい。それは大丈夫。」
あれ?そんなのでいいの?
「で、もう一つは?」
「ショースケ様には魔法の素養がございます。それを生かすために、魔法を学ぶ機会をお与えくだされば、と思いまして。」
すると伯爵さまが会話に入ってきます。
「ほう?ショースケは魔法が扱えるのか?」
「恐れながら伯爵さま、現時点では扱えません。ですが、学べばさぞ高名な魔術師となる事でしょう。」
そうなの?と言うか魔法僕使えるの?
ステータスをしっかり見ていないショースケだった。
そして・・・・暫く泣きました。
ある程度時間が経ってから、僕はコラリーヌさんのぬくもりがとても心地よい事に気が付きます。
ああ何だろうこの安心感?安らぎ?と言うか何度も感じてた気もしますが。
そんな事を思いながらコラリーヌさんに身を任せていると、突如ノックが。
もう僕は全力で離れました。
コラリーヌさんも何も無かったかのように振舞ってます。
そして誰かが入ってきます。
「もうすぐ伯爵さまがやってまいります。」
残念だけどまた今度してもらいましょう。
あ、だけど迷惑じゃ?
そんな事を思っていると、背後から、
「今度は私がしてあげるよ?」
「うう・・・・うらやましいな・・・・」
「お兄ちゃんにしてもらいたい!」
と聞こえます。
何か言おうとしましたが、伯爵さまが入って来たので、急いで自身の座っているはずの場所に戻り、伯爵さまを迎えます。
隣には奥様でしょうか?寄り添うように付き従う御婦人が。確かそうだったような。でも顔色が違う?
「おお!待たせたな!ショースケと言ったか、君には礼を言わねばなるまい。オークジェネラルの睾丸、思いのほか効果があってな、妻とはかれこれ数年してなかったのだが、もうあれからずっと頑張っておるのだ!」
少しゲッソリしているようですが、隣の奥様はつやっつやなのでまあ問題ないでしょう。
「ショースケと言いましたか?私はオーグリー伯爵の正妻ベルナデットと言いますわ。ショースケの提供していただいた睾丸、素晴らしい効果で久しぶりに女としての幸せを感じています。感謝します。そして我が夫オーグリー伯爵は、ショースケに何か褒美をと考えております。辞退は許しませんからね。伯爵に恥をかかせてはいけません。何か希望はありますか?」
「おいそれ儂が言う事じゃないのか?」
「あなたは少し疲れてるのです。この後も頑張っていただかなくてはなりませんから、少し英気を蓄えて欲しいですわね。」
まだ頑張るの?何を?
それと褒美って、どうしたら?
「あ、その、褒美と言われましても思いつきません。恐れ多いですがどのような事を望めばよいのでしょう?」
「・・・・え?望みが無い、と?」
「いえ、そうではなくですね、伯爵さまほどの方に望むなんて、我々には考え付かない事ですから、思いつかないのです。」
「ああなるほど。では、ショースケの周りの女性に聞きましょう?何が良いと思いますか?」
4姉妹は顔を見合わせてます。
暫くして長女であるコラリーヌさんが答えます。
「ベルナデット様、恐れながら2つほど考えがございます。」
コラリーヌさんがそんな風に切り出します。
「2つ?それはまた少ないようですが、先ずその2つを聞きましょう。」
「ありがとうございます。先ず一つ目ですが、ショースケ様の後ろ盾になっていただけないかと思いまして。」
「あらそんな事?詳しくは別の者と話しなさい。それは大丈夫。」
あれ?そんなのでいいの?
「で、もう一つは?」
「ショースケ様には魔法の素養がございます。それを生かすために、魔法を学ぶ機会をお与えくだされば、と思いまして。」
すると伯爵さまが会話に入ってきます。
「ほう?ショースケは魔法が扱えるのか?」
「恐れながら伯爵さま、現時点では扱えません。ですが、学べばさぞ高名な魔術師となる事でしょう。」
そうなの?と言うか魔法僕使えるの?
ステータスをしっかり見ていないショースケだった。
1
あなたにおすすめの小説
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる