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ベティーナ信仰の聖地”オーリグー”
第62話 魔法を学ぶ事に?
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「・・・・で、その2つでよいのか?そんなのは書面で終ってしまう。もっと実のある物はないのか?そんなのでは儂が恥をかく。」
貴族って見栄っ張り?
「ええとその・・・・少しばかり商売ができたら、と思うのですが私にはその伝手が全くありません。」
「おおそうじゃった!それは・・・・よし、今から商館へ人をやる。昨日の2人でよいか?あれらとも話をせねばなるまい。塩の事もあるしの。それにだ、あの時其方が置いたあの粉、あれを売りたいのか?」
「ええとその、需要があれば、と思いまして。」
「あれほどの品質はそうあるまい。ただ、売るとして売り場はどうするのだ?今其方は金があろう。その範疇であれば、今から呼びつける2人に良い物件を斡旋できるであろうし、店を構えるとして店を実際に運営する人材も向こうで探し、用意するだろう・・・・ショースケの考えておるのはどのようなのかは分からぬが、魔術を学びながらの商売は、ちと厳しすぎるでな。」
何だか伯爵さまも興奮している?
するとニネットさん、伯爵さまに何か言いたいようですが、きっかけがない?
「おおニネットどうした?」
「伯爵様、今私以外に鑑定持ちが傍におりましょうか?」
すると途端に目が険しくなる伯爵様。
「どうした?ニネットも鑑定持ちじゃろう?」
そう言いつつ後ろを振り返り、何か言っているようです。
「これを見て頂きたいのです。」
そう言って・・・・あ!水筒渡したままだった。
「ショースケの提供できるのは、食材だけではございません。」
「何じゃこの珍妙な筒は。液体が入っておるのか?」
「ええ、鉄の筒でございます。中に液体を保存できるのですが・・・・無論この水筒だけでも立派な商売になると思われますが、問題はその液体でございます。」
「ほう・・・・ニネットが言うのだ、何やら薬のたぐいか?」
「それは、あらゆる怪我を治す治療薬でございます。」
「何?それはどういう事だ?」
「伯爵様は昨日のギルドでのショースケとのいざこざの相手の怪我を見ておられましたか?」
「ああ、少し見たが、あれは酷いもんだったの?それがどうしたのじゃ?」
「その液体であの場で怪我をした冒険者は、全員回復いたしました。」
「なに?あの酷い状態をか?顔は爛れ、あるいは酷い何かが刺さったような・・・・深い傷だったが?」
「この水にはそれらを全て回復する薬効がございます。」
「全て?今全てと言ったか?」
「左様でございます、伯爵様。」
「そのようなのは聞いた事も・・・・いや、あるな、儂は所有しておらぬが。」
「やはり伯爵様はそのような存在はご存知でしたか。」
「ああ、だがそれはとんでもなく高価と聞いておるぞ?もし手に入れても、国が欲しがるであろう。で、その名は?」
「無論”エリクサー”でございます、伯爵様。」
貴族って見栄っ張り?
「ええとその・・・・少しばかり商売ができたら、と思うのですが私にはその伝手が全くありません。」
「おおそうじゃった!それは・・・・よし、今から商館へ人をやる。昨日の2人でよいか?あれらとも話をせねばなるまい。塩の事もあるしの。それにだ、あの時其方が置いたあの粉、あれを売りたいのか?」
「ええとその、需要があれば、と思いまして。」
「あれほどの品質はそうあるまい。ただ、売るとして売り場はどうするのだ?今其方は金があろう。その範疇であれば、今から呼びつける2人に良い物件を斡旋できるであろうし、店を構えるとして店を実際に運営する人材も向こうで探し、用意するだろう・・・・ショースケの考えておるのはどのようなのかは分からぬが、魔術を学びながらの商売は、ちと厳しすぎるでな。」
何だか伯爵さまも興奮している?
するとニネットさん、伯爵さまに何か言いたいようですが、きっかけがない?
「おおニネットどうした?」
「伯爵様、今私以外に鑑定持ちが傍におりましょうか?」
すると途端に目が険しくなる伯爵様。
「どうした?ニネットも鑑定持ちじゃろう?」
そう言いつつ後ろを振り返り、何か言っているようです。
「これを見て頂きたいのです。」
そう言って・・・・あ!水筒渡したままだった。
「ショースケの提供できるのは、食材だけではございません。」
「何じゃこの珍妙な筒は。液体が入っておるのか?」
「ええ、鉄の筒でございます。中に液体を保存できるのですが・・・・無論この水筒だけでも立派な商売になると思われますが、問題はその液体でございます。」
「ほう・・・・ニネットが言うのだ、何やら薬のたぐいか?」
「それは、あらゆる怪我を治す治療薬でございます。」
「何?それはどういう事だ?」
「伯爵様は昨日のギルドでのショースケとのいざこざの相手の怪我を見ておられましたか?」
「ああ、少し見たが、あれは酷いもんだったの?それがどうしたのじゃ?」
「その液体であの場で怪我をした冒険者は、全員回復いたしました。」
「なに?あの酷い状態をか?顔は爛れ、あるいは酷い何かが刺さったような・・・・深い傷だったが?」
「この水にはそれらを全て回復する薬効がございます。」
「全て?今全てと言ったか?」
「左様でございます、伯爵様。」
「そのようなのは聞いた事も・・・・いや、あるな、儂は所有しておらぬが。」
「やはり伯爵様はそのような存在はご存知でしたか。」
「ああ、だがそれはとんでもなく高価と聞いておるぞ?もし手に入れても、国が欲しがるであろう。で、その名は?」
「無論”エリクサー”でございます、伯爵様。」
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