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ロキュス・目覚める
第131話 アスワムちゃんの進化ってすさまじい?
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陛下はアスワムちゃんが口にしていた塊、つまりインゴットと思われる物を手にし、驚いていました。
「な、何故ここにミスリルが・・・・ここは主に鉄鉱石を採掘する鉱山なのだぞ!それなのにミスリル・・・・しかも既にミスリルのみとなっているではないか!通常ミスリルを含んだ塊を見つけた場合、密かに精製所へ持ち運び、高温で処理をせねばならぬ。その全てをすっ飛ばし、ほぼ全てミスリルのインゴットが目の前に・・・・」
因みに眷属達が口にしていたのは鉄のインゴットでした。
僕はこう言った鉱物に詳しくはないので詳細は分かりませんが、こちらも本来であれば鉄鉱石を接鉄所へ持ち運び、溶鉱炉へ鉄鉱石を投入し、鉄とその他に分けるそうです。
ミスリルも鉄も、相当高温で処理をする必要があり、結構な手間と金がかかるそうで、今回目の前にあるインゴットは、その工程全てをすっ飛ばしていたようです。
「陛下、これは・・・・」
「皆まで言うなランメルト。これは絶対に口外してはならぬ。よいか、ロキュス殿が使役するワームはあくまで畑をよりよくするワームだ。開墾にも適応してくれる素晴らしいワームだが、それ以上の存在ではない・・・・」
どうやらアスワムちゃんが行ったインゴットの精製?でいいのかな?これは本来あってはならない出来事のようです。
「ロキュス殿、済まぬがこの件については一度城へ戻ってから関係者達とは話をせねばならぬようだ。」
どうやらアスワムちゃんはやり過ぎたようです。
【主様、申し訳ありません。良かれと思い、こうして自身の新たな力を試してたのですが・・・・このような結果となってしまった事、誠に遺憾で御座います。】
本当は褒めてほしかったんだよね?
「いいんだよアスワムちゃん。きっと陛下はアスワムちゃんを心配してくれているんだよ。」
注:本当はロキュスを心配しての措置なのだが、ロキュスは気付いていない。
注2:120話参照 アスワムの新たな能力
土の成分を分離・抽出・合成が出来る。
土魔法を扱える。
知力の上昇。
格が上がる。
身体能力の大幅な上昇。
分身を2体得られる。但し分身から増えたワームは進化前の能力に準じる。
今回は【土の成分を分離・抽出・合成が出来る。】
これにより鉄鉱石から鉄とミスリルを分離・抽出を行った結果。
まだ合成には至っていない。
そしてもうひとつ、スラちゃんの分身との違いがあり、アスワムちゃんの分身は、新たな能力【土の成分を分離・抽出・合成が出来る。】を行使できるという点。
これにより鉄鉱石から鉄のみに精製できた。
精製の仕方は鉄のみを鉄鉱石から分離させ抽出・そのままインゴットに。
本来の精製とはまるで違う出来事。
後に進化したワームの凄さがもっと知られるようになるのだが、もう少し後の話。
「ねえロキュスさん、これは何かしら?」
レネーはアスワムの眷属の内、1体が口にしていた塊を見てそうロキュスに聞いていた。
「え?レネーさんどれかな?」
「この子が口にしている物よ?何だか何かの原石の塊に見えるわ。」
ロキュスは見た。確かに何か透き通っている石に見える。
後に500カラット以上のダイヤモンド原石と分かるが、この時はミスリルに注目が集まっていてレネーとロキュス以外は誰も気づいていなかった。
「何だか綺麗だな。ちょっとしたボールの塊ぐらいはあるもんね。もしこれに価値があれば、綺麗に仕上げてもらってレネーさんの装飾にすれば素敵だよね。それに・・・・なんだか語り掛けてくる?よくわからない感覚だね。」
「ロキュスさんもそう思う?何かしらねこの原石。何かを訴えているようにも感じるわ。」
「うん。一応持っておこう。うん、アスワムちゃんも眷属達もありがとう。」
それにしても沢山のインゴットがあるよね。
一体何キロあるのだろう。
ミスリルだけでも150キロ程あったようで、後に関係者たちがミスリルの多さに慌てふためく事になるが・・・・これが語られる日はいつになるのか?
そんな大事になるとは思っていないロキュスは、レネーと共にワーム達をねぎらっていたのだった。
「な、何故ここにミスリルが・・・・ここは主に鉄鉱石を採掘する鉱山なのだぞ!それなのにミスリル・・・・しかも既にミスリルのみとなっているではないか!通常ミスリルを含んだ塊を見つけた場合、密かに精製所へ持ち運び、高温で処理をせねばならぬ。その全てをすっ飛ばし、ほぼ全てミスリルのインゴットが目の前に・・・・」
因みに眷属達が口にしていたのは鉄のインゴットでした。
僕はこう言った鉱物に詳しくはないので詳細は分かりませんが、こちらも本来であれば鉄鉱石を接鉄所へ持ち運び、溶鉱炉へ鉄鉱石を投入し、鉄とその他に分けるそうです。
ミスリルも鉄も、相当高温で処理をする必要があり、結構な手間と金がかかるそうで、今回目の前にあるインゴットは、その工程全てをすっ飛ばしていたようです。
「陛下、これは・・・・」
「皆まで言うなランメルト。これは絶対に口外してはならぬ。よいか、ロキュス殿が使役するワームはあくまで畑をよりよくするワームだ。開墾にも適応してくれる素晴らしいワームだが、それ以上の存在ではない・・・・」
どうやらアスワムちゃんが行ったインゴットの精製?でいいのかな?これは本来あってはならない出来事のようです。
「ロキュス殿、済まぬがこの件については一度城へ戻ってから関係者達とは話をせねばならぬようだ。」
どうやらアスワムちゃんはやり過ぎたようです。
【主様、申し訳ありません。良かれと思い、こうして自身の新たな力を試してたのですが・・・・このような結果となってしまった事、誠に遺憾で御座います。】
本当は褒めてほしかったんだよね?
「いいんだよアスワムちゃん。きっと陛下はアスワムちゃんを心配してくれているんだよ。」
注:本当はロキュスを心配しての措置なのだが、ロキュスは気付いていない。
注2:120話参照 アスワムの新たな能力
土の成分を分離・抽出・合成が出来る。
土魔法を扱える。
知力の上昇。
格が上がる。
身体能力の大幅な上昇。
分身を2体得られる。但し分身から増えたワームは進化前の能力に準じる。
今回は【土の成分を分離・抽出・合成が出来る。】
これにより鉄鉱石から鉄とミスリルを分離・抽出を行った結果。
まだ合成には至っていない。
そしてもうひとつ、スラちゃんの分身との違いがあり、アスワムちゃんの分身は、新たな能力【土の成分を分離・抽出・合成が出来る。】を行使できるという点。
これにより鉄鉱石から鉄のみに精製できた。
精製の仕方は鉄のみを鉄鉱石から分離させ抽出・そのままインゴットに。
本来の精製とはまるで違う出来事。
後に進化したワームの凄さがもっと知られるようになるのだが、もう少し後の話。
「ねえロキュスさん、これは何かしら?」
レネーはアスワムの眷属の内、1体が口にしていた塊を見てそうロキュスに聞いていた。
「え?レネーさんどれかな?」
「この子が口にしている物よ?何だか何かの原石の塊に見えるわ。」
ロキュスは見た。確かに何か透き通っている石に見える。
後に500カラット以上のダイヤモンド原石と分かるが、この時はミスリルに注目が集まっていてレネーとロキュス以外は誰も気づいていなかった。
「何だか綺麗だな。ちょっとしたボールの塊ぐらいはあるもんね。もしこれに価値があれば、綺麗に仕上げてもらってレネーさんの装飾にすれば素敵だよね。それに・・・・なんだか語り掛けてくる?よくわからない感覚だね。」
「ロキュスさんもそう思う?何かしらねこの原石。何かを訴えているようにも感じるわ。」
「うん。一応持っておこう。うん、アスワムちゃんも眷属達もありがとう。」
それにしても沢山のインゴットがあるよね。
一体何キロあるのだろう。
ミスリルだけでも150キロ程あったようで、後に関係者たちがミスリルの多さに慌てふためく事になるが・・・・これが語られる日はいつになるのか?
そんな大事になるとは思っていないロキュスは、レネーと共にワーム達をねぎらっていたのだった。
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