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よっしぃ

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酒と紫色のスライム

第159話 果実が生るには時間がかかる

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 お酒の話が物別れになってしまい、どうしようかと思ったロキュス。
「ロキュスさん、きっと大丈夫よ。世の中分かる人は分かるし、あ、そうだ、果樹園での肥料の事なんだけど、青いスライムが女性のお肌をよくしてれた後に落とす固形物って、作物を育てる肥料としての効果ってあるのよね?」

 薬草からポーションを得るスライムが落とす固形物、そして青・白もそれぞれ固形物は肥料として有用。

「うん、果樹園で効果があるのかは分からないけれど、デイケン村、今はデイケン町だったね。あそこの畑ではかなり効果があったはずだよ。但しワームの力が必要だけど。」

「じゃあ大丈夫。青いスライム、もっと増やしてもらう事は出来るかしら?女性からの要望が凄いのよ。」
「そうなんだ。えっとスラちゃん、大丈夫かな?」
【ご主人様のご命令であれば最優先に増やします。】
「レネーさん、できるって。じゃあスラちゃん、お願いね。ああそうそう、レネーさんにどれぐらいいるのか確認して増やしてもらうといいかな?」
【仰せのままに。そういう事で、ご主人様の番からの指示で青い子を増やすのだ。】

 番って何?
【ご主人様の伴侶となるお方の事です。】
 うーん、もっといい言いかたないのかな?
【人間では番以外には嫁、妻、奥さん等があるようです。】
「レネーさん、スラちゃんがレネーさんの呼び方をどうするか提案してくれたけれど、どうかな?」
「え?どんな候補かしら?番よりはましな言い方だといいのだけれど。」
「嫁、妻、奥さん?」
「きゃあ!嫁とか、妻、それに奥さん?きゃああああああどどどどうしよう?」

 何だか様子が変です。

 それよりも、外が騒がしいのですけれど。

 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・

 食事を終え、まだ悩んでいるレネーさんと共に呼ばれたので昨日話し合った部屋に向かいました。

 すると驚いた事に、昨日以上に人が沢山居たんです。

 どうしたのかと思えば国王陛下が、
「ロキュス殿、酒蔵の親方達が昨日の案件を持ち帰り検討したようだ。その結果、一刻も早くスライムとワームが欲しいそうだ。」
「そうなんですか?でもそれより現行の果樹園を見たいですね。」
「そうだな。急にどうしたのかは・・・・レネーは理解しているようだな。」

「おと・・・・陛下、ロキュスさんのスライム、特に青いスライムはルーペルト王国中の女性にとって垂涎の的ですわ。それが手に入るかもしれないのですもの。」
「果樹園に青いスライムは関係ないだろう。」
「青いスライムが女性をよくした後に落とす固形物は肥料になりますから、一概に無関係とは言い難いのですわ。」
「それならば白いスライムや、ポーションを吐き出すスライムの固形物で間に合うだろう。」
「それ本気で言っています?おかあさ・・・・王妃様からも陛下に助言をお願いいたしますわ。」
「レネー、私も一人の女性として理解できますが、まずは青いスライムを含め、色々な肥料を用いどういった効果があるのか確かめましょう。」

 お酒の事なのに、すっかり青いスライム中心になっています。
 一寸納得いきませんね。
 切っ掛けとしてはよいのですが、問題は女性に関してでじゃないんですよ。皆さん問題の本質を見誤っていますね。
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