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酒と紫色のスライム
第172話 役割分担
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「さあ、先ずは安全な場所の地面へ潜ってくれるかな?」
アスワムちゃん率いるワーム部隊。総勢どれぐらいいるのかな?
天ちゃんの家族に運ばれてきたので、かばんの中にはものすごい数が。
こんなにいたの?
【何事にも備えが必要と思い、僭越ながらこうして機が熟すのをお待ちもうしておりました。】
流石はアスワムちゃん。でもナンノコト?
するとヤーナが、
「あのねロキュスさん、きっと果樹園をもっと大きくするだろうと思って、アスワムちゃんに備えてほしいってお願いしていたの。それに各地で農地の土壌改良をぜひお願いしたい!と連絡を受けていたのよね。アスワムちゃんが以前元気にしてくれていた農地ってかなり凄くて、15年経った今でも一度でも手を加えてくれていると作物の育ちがいいのよ。それに残っていたアスワムちゃんの眷属ワームが居たデイケンや、ロキュスさんと懇意だった貴族の薬草園などがいい例ね。」
そのおかげで爵位が上がったんだったかな?
いつの間にか侯爵と伯爵だもんね。ちょっとどころか今でも時々間違えてしまうんです。
あ、そうだ、アスワムちゃん達だ。
「決して危険が無いようにね。地面にどんな魔物が潜んでいるか分からないし、もし危険と判断したらすぐに戻ってきてね。たぶんリーフェさんと天ちゃんで対応してくれると思うから、僕に迷惑がかかるとか、危険がとか言って逃げ遅れたり逃げそびれたりしないようにね。」
一応釘を刺しておかないと万が一の時、犠牲になりかねない。そう思ったんです。
【お心遣い感謝いたします。決して主様の不利益にならぬよう、私と分身は決してかける事の無いよう、細心の注意を払ってまいります。ところで、もし希少なものを発見した場合、如何なさいますか?】
アスワムちゃんの分身、その一部はインゴットの精製で大いに活躍しています。
注:131話参照
「うーん、一応場所が分かれば教えてくれるとありがたいかな。そこを避けて開拓するか、利用するか考えたり調査する必要もあるし、結果として色々な可能性があると思うんだ。」
【主様の仰せのままに。では行ってまいります。】
ワーム部隊は地面に消えていきました。
そして気が付けば開拓予定地には大きな変化が見られています。
大きな岩は傾き、木々は倒れたり音が飛び出したりしています。
うわ、仕事が早い!
そしてスラムの人々がやる気に満ちています。
どうやら誰かが中心となって、それぞれ何ができるのか確認し、役割分担をしてくれていたようです。
早速倒れかけた木々に向かう人々。
スキルでどんどん木を細かくしています。
細かくと言っても枝を打ち落としたり、根を切ったり、です。
樹木本体は材木として利用するのでしょう。
何せここには住環境が全くありません。
布があれば1日屋日は何とか凌げるでしょうが、それ以上となるとあらゆる意味でしっかりとした拠点、住環境が必要です。
そして岩もそうです。
同じ大きさにカットし、積み上げて行けばいくらでも利用方法がある、と思います。
こちらに関しては専門外なので分かりませんけれど。
こうして開拓初日はスタートしました。
アスワムちゃん率いるワーム部隊。総勢どれぐらいいるのかな?
天ちゃんの家族に運ばれてきたので、かばんの中にはものすごい数が。
こんなにいたの?
【何事にも備えが必要と思い、僭越ながらこうして機が熟すのをお待ちもうしておりました。】
流石はアスワムちゃん。でもナンノコト?
するとヤーナが、
「あのねロキュスさん、きっと果樹園をもっと大きくするだろうと思って、アスワムちゃんに備えてほしいってお願いしていたの。それに各地で農地の土壌改良をぜひお願いしたい!と連絡を受けていたのよね。アスワムちゃんが以前元気にしてくれていた農地ってかなり凄くて、15年経った今でも一度でも手を加えてくれていると作物の育ちがいいのよ。それに残っていたアスワムちゃんの眷属ワームが居たデイケンや、ロキュスさんと懇意だった貴族の薬草園などがいい例ね。」
そのおかげで爵位が上がったんだったかな?
いつの間にか侯爵と伯爵だもんね。ちょっとどころか今でも時々間違えてしまうんです。
あ、そうだ、アスワムちゃん達だ。
「決して危険が無いようにね。地面にどんな魔物が潜んでいるか分からないし、もし危険と判断したらすぐに戻ってきてね。たぶんリーフェさんと天ちゃんで対応してくれると思うから、僕に迷惑がかかるとか、危険がとか言って逃げ遅れたり逃げそびれたりしないようにね。」
一応釘を刺しておかないと万が一の時、犠牲になりかねない。そう思ったんです。
【お心遣い感謝いたします。決して主様の不利益にならぬよう、私と分身は決してかける事の無いよう、細心の注意を払ってまいります。ところで、もし希少なものを発見した場合、如何なさいますか?】
アスワムちゃんの分身、その一部はインゴットの精製で大いに活躍しています。
注:131話参照
「うーん、一応場所が分かれば教えてくれるとありがたいかな。そこを避けて開拓するか、利用するか考えたり調査する必要もあるし、結果として色々な可能性があると思うんだ。」
【主様の仰せのままに。では行ってまいります。】
ワーム部隊は地面に消えていきました。
そして気が付けば開拓予定地には大きな変化が見られています。
大きな岩は傾き、木々は倒れたり音が飛び出したりしています。
うわ、仕事が早い!
そしてスラムの人々がやる気に満ちています。
どうやら誰かが中心となって、それぞれ何ができるのか確認し、役割分担をしてくれていたようです。
早速倒れかけた木々に向かう人々。
スキルでどんどん木を細かくしています。
細かくと言っても枝を打ち落としたり、根を切ったり、です。
樹木本体は材木として利用するのでしょう。
何せここには住環境が全くありません。
布があれば1日屋日は何とか凌げるでしょうが、それ以上となるとあらゆる意味でしっかりとした拠点、住環境が必要です。
そして岩もそうです。
同じ大きさにカットし、積み上げて行けばいくらでも利用方法がある、と思います。
こちらに関しては専門外なので分かりませんけれど。
こうして開拓初日はスタートしました。
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