レンタル従魔始めました!

よっしぃ

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酒と紫色のスライム

第180話 辺りを縄張りにしていた魔物が居なくなるという事

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ドラちゃんは今僕達が椅子場所から少し離れた小高い山を棲家とし、この周辺一帯を縄張りにしていたようです。

実際フェンリルのリーフェさんもドラちゃんの縄張りギリギリの場所で暮らしていたんだとか。そのせいなのか、好戦的なドラゴンがフェンリルの縄張りに時折ちょっかいを掛けていたようです。

既に双方僕の従魔となっているので、今後は平和な場所に・・・・あれ?今後ここはどうなるのかな?
もしかして新たなボスが誕生するとか?

もしそうなると新たな争いを引き起こすとか?
もしかしてドラゴンのテイムって時期尚早だったのかな。

【そんな事はありません。ここにドラを残しておけば全て解決ですわ。】

いつの間にかリーフェさんが戻っていました。
どうやら魔物をやっつけてくれたようです。

「そうなんですか?」
【ええ。テイムされたからと言ってドラが弱体化した訳ではありませんから。】

この頃になってやっとドラちゃんは回復しました。

身体が大きすぎて、なかなか回復できなかったようです。

ブレスを吐き出せず、呼吸もできなくなり、最後は心臓から血液がいかなくなって死にかけていたから仕方がないかな?

【ひどい目に遭った・・・・】

ドラゴンが泣いている。
僕はドラゴンの頭をなでてあげました。

そして振り返ると、相変わらずレネーさんは怯えていました。

白いスライムが近くに居るけれどどうしたのかな?

気になったので近づくと、
「私、爬虫類って駄目なのよ。」
え?ドラゴンって爬虫類なの?

【トカゲやヘビと一緒にするでない。我等は爬虫類ではない。竜種だ。】
どうやら爬虫類と一緒にされるのがご立腹な様子。

「レネーさん、ドラちゃんは爬虫類ではないって言っているよ。」
「う、何処から見ても爬虫類。その目が嫌!」
目が駄目な様子。
「うーん、こればかりは仕方がないよね。一応竜種って言っているけれど、何か知らない?」
「だ、駄目!それ駄目ポイして来て!ポイよポイ!」

そんなに嫌なんだ。
「うーん、もうテイムしちゃったし、今後ドラちゃんはこの辺りに居続けるから、そうそう会う事もないと思うんだけど?」

だけどレネーさんは何か僕が思ったのと違う反応を。

「いやああ!!!どっか行って頂戴?できるでしょ?」

何でだろう。
「でもねレネーさん、ドラちゃんがここに居続ければ多分強い魔物はやってこないと思うんだ。だからドラちゃんがここに居続ければ開拓はスムーズに行えるんじゃないかと思うんだ。」

「だ、だからこそよ!開拓はこの後も続くのよ!」

あーなるほど。つまりレネーさんはこのままこの場に留まるって事なんだ。あれ?
あれ?じゃあ僕もずっと居る事になるのかな?

そう思ったんだけど、この指摘は的中し、開拓が終わり新たな街が出来上がるまでずっと居る事になってしまいました。
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