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よっしぃ

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新たな領地

第193話 大いなる禍に備えてって言われても

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 もうすぐ義理の父になる国王陛下。

「流石はロキュス殿だな。早速禍に備えてこの様な物を持ってくるとは。だがなあ、余でもこの力は持て余す、というよりも使いこなせぬ。リーフェ、どう見る?」
 シュールト陛下がそう仰って下さりますが、禍って何だっけ?

 注:129話参照
「あなた、これは私には詳しくは理解できませんが、レネーの予知に関わりがあるようですね。さらに言えばあの時発動した予知に関する断片的な情報から察するに、ミヒルが戴冠式に臨む時何かが起き、その時にレネーの装飾品に秘策がある、そう判断したのですが、当のレネーがはっきりと覚えていないようですし、あくまで私の予想ですわ。つまりロキュスさんが持ち込んだ物体を何らかの形に加工し、レネーに持たせる必要があるようですわね。」
 王妃様はレネーさんが予知を発動した時、どうやって情報を知ったのでしょうか。
 僕もレネーさんと同じく視たようですが、はっきりと覚えていないんです。
 何だか夢のよう。

「その、ごめんなさい。予知ってなんだか視えた後って自分が自分でないような気がして、前後の記憶も怪しくなっちゃうのよ。」
 レネーさんも同じ感じかな。

「色々お手数をおかけします。大きいのは後回しでいいので、小さいの、指輪とかにできませんか?」
 厚かましいお願いと思うけれど、もし出来上がればレネーさんに似合うと思うんだ。

「任せておけ。小さいのは3つだったな。こちらは式には間に合わそう。だが1つだけだ。後の2つは後に改修し、ちゃんと仕上がよう。いや、3つともいったん形にはするが、すべて回収し、後に時間を掛けて完璧に使用ではないか。そしてデカいのは力が強すぎる。じっくり調べてどう扱うか検討後、加工に入るが・・・・恐らく10年以上かかるであろう。ミヒルの戴冠式に間に合うようではあるから恐らく余は生きては見られまい。だがルーペルト王国に必要であるはずだ。余の全てをかけてあらゆる手を尽くす。だがはっきりと言えば余がするのは人の手配のみだ。直接加工に関わるわけではないのが心苦しい。」
 人を手配する事こそ大変だと思うんだ。
 何事も得手不得手、そして適材適所があるように、陛下はそうした人を集めると言う、何かを成そうとする時に人を見る目が無いといけない気がします。
 陛下はそう言った目があると、僕は思っています。

 なので陛下の申し出はとても有り難かったりします。
 そうそう、指輪の台はミスリルを使うらしいです。

 ミスリル製のアイテムを装備しておけば、ある程度魔法の備えにもなりそうですね。
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