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よっしぃ

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新たな領地

第192話 力の物体、その行く末

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 帰りはある意味楽でした。

 火口の中へ降りるのはある意味楽なんだけど、登るのは大変だからと、アスワムちゃんがそのまま地面を掘り下げ、熱いドロオロを上手く避けて山の麓まで連れて行ってくれました。

 僕達の動きを察してくれたのか、天ちゃん以外の従魔は僕が地表に出現した時、既に居てくれていました。
 遅れる事少し、空から警戒してくれていた天ちゃんは、やはり上級にとどまったまま僕の頭上付近で見守ってくれています。

【無事で何より。では戻ろうではないか。どちらに行くのだ?領地に戻るのか王都へ出向くのか。】
 ドラちゃんが背に乗るように促しつつ、どうするか教えてほしそうにしています。

 つまり得た・・・・石でいいのかな?どうやって加工するなり使える状態にするかって事だよね。領地にそんな職人居るかなあ?
 流石にそこまでできる人材がいるとは思えません。
 何せ居たとして今までだと腕に見合った仕事が無かったはずですから。

 王都ではミスリル加工が盛んに行われていますが、僕が頂いてしまった領地ではどうしているかな?
 アスワムちゃん達ワームが何かしら見つけてくれている可能性もあります。
 だけど殆んど他の人に丸投げなので、僕は把握していません。
 領主ならそんな貴重なの把握しろ!と言われそうなんですが、行う事が多すぎてそこまで目がいき届いていません。だから任せているんですけれど。

【今後はあの山から色々採掘できると思われます、ご主人。】
 ありがとうアスワムちゃん。
 どうやら何か見つけていたようです。

 でも、一度レネーさんに相談するので、領地に戻ってから決めたいかな。

 一寸サプライズでって思ったけれど、あの物体が内在している力を感じてしまうと、難しいかな。
 そう思ったので、ここは隠さず話す事に。

 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・

「こ・・・・これは・・・・直ぐに王都へ向かいましょう。この手を加工するには王都まで行く必要があるわ。それに力が強すぎて、普通の職人では近づく事すら難しいと思うわ。」

 そこまで凄いんだ。
「レネーさんへサプライズで、と思って探したんだけど、思ったより力が凄いと感じたからこうして相談したんだ。」
「そうね、この中にある1つは予知に出ていたわね。」
 確か予知って戴冠式の時の事だよね。
 その時にはレネーさんの胸元に金剛石があった気もします。金剛石なのかな?
 埋まっていた周囲の土を残したまま運んでいるので直接は見ていないんです。

 そのままレネーさんを伴って王都へ向かい、国王夫妻に報告、相談した所、力の強い3つは時間をかけ、他の3つは指輪にする事を提案して下しました。

 1週間でできるかな?もしできるのであればレネーさんとの婚姻時に渡したいかなあ。
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