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新たな領地
第191話 大いなる力を秘めた謎の物体
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僕の知人達(貴族)と話し合いをした後、ドラちゃんの背に乗り早速山へ向かいます。
勿論従魔達は着いて来ています。
特に天馬の天ちゃんはドラちゃん同様、空を移動できるので常に近くで僕を守ってくれています。
フェンリルのリーフェさんは陸から先行してくれています。
ドラちゃんから大体の場所は知らされていて、躊躇なく凄い速度で移動しているのが見えます。
まるで樹木や岩が存在していないかのような、そんな速度。
そして僕にはわかりますが、リーフェさんのすぐ後ろを、地面の中からアスワムちゃんが移動しているのを感じます。
地面の中って結構岩とか樹木の根とかありそうなんだけど、どうなっているのでしょう。
僕は下にばかり意識を向けていたので気付きませんでしたが、いつの間にか山が見えてきました。
【我も確認した事はないが、山の頂上から中に入る事が出来る。今の主であればスライムに包まれての移動であれば難なく耐えられるであろう。】
実はこの山、活火山だったりするのだが、ドラは火口の中へ向かうよう主であるロキュスに伝えているのだ。
通常あり得ない事だが、従魔同士は互いの能力を主を通してある程度把握している。
それ故の選択肢。
【心配ありません。イザとなれば時を止めるまで。】
スラちゃん、僕はもう皆と時間を共有できないような事にはなりたくないんだけど。
【最後の手段です、我が主。】
そうならないよう願うよ。
さあどうしよう。
そうこうしているうちに山の頂上へ。
ドラちゃんがずっと山とその周辺を縄張りにしていたので、周囲には魔物が寄ってきません。
で、なかなか広い山頂です。
そして何だか嫌な予感が。
山頂の中央付近から嫌な臭いと共に湯気みたいなのが出ています。
【ここは活火山ね。ただ爆発するような事はないと思うわ。】
活火山って?
【詳しい事は省略するわ。地中奥深くには高温の土が解けてドロドロな状態があったりするのよ。そして火口はそのドロドロの部分に通じているようね。】
リーフェさんがアドバイスをしてくれます。
天ちゃんはずっと空を警戒してくれているようです。
【ご主人、通り道が見つかりました。スラ、主を完全に囲って。2分でいい。】
僕はスラちゃんに覆われてしまいました。
そのままアスワムちゃんが何かしているのを感じ、スラちゃんと共に落下するのを感じました。
何だか熱い気もします。
ただその時間は短く、気が付けばスラちゃんが僕を包むのをやめていました。
洞窟の中?
ただ、明るいんです。
周囲を見渡すと幾つか力を感じる部分がありました。
何故力があるのを感じられたのかは分かりません。
スラちゃんは僕の中に戻り、アスワムちゃんが力のある何かの周囲に何かを行い、幾つか床に落ちていきます。
スラちゃんが自身を変化させ、その物体?を掴み僕にの足元に置いてくれます。
そのまま収納しました。
何か直接触るのはいけない気がしました。
アスワムちゃん、スラちゃん大丈夫?
【【問題ありません。】】
どうやら力のある物体の周囲に土を残したまま、アスワムちゃんは床に落としてくれたようです。
しかし、素人の僕でもわかります。
5つある物体のうち、2つから尋常ならざる力を感じてしまいます。
レネーさんに、と思ったのですがこれは一寸駄目ですね。
【駄目ですか?】
うん、力が凄すぎてこのままでは渡せないよね。弱い力のは問題ないような気がするから、力の強いのは時間を掛けて行く事にして、渡すのは力の弱い方かな。
今回得た物体が後にもたらす影響について、この時は全く分かっていませんでした。
勿論従魔達は着いて来ています。
特に天馬の天ちゃんはドラちゃん同様、空を移動できるので常に近くで僕を守ってくれています。
フェンリルのリーフェさんは陸から先行してくれています。
ドラちゃんから大体の場所は知らされていて、躊躇なく凄い速度で移動しているのが見えます。
まるで樹木や岩が存在していないかのような、そんな速度。
そして僕にはわかりますが、リーフェさんのすぐ後ろを、地面の中からアスワムちゃんが移動しているのを感じます。
地面の中って結構岩とか樹木の根とかありそうなんだけど、どうなっているのでしょう。
僕は下にばかり意識を向けていたので気付きませんでしたが、いつの間にか山が見えてきました。
【我も確認した事はないが、山の頂上から中に入る事が出来る。今の主であればスライムに包まれての移動であれば難なく耐えられるであろう。】
実はこの山、活火山だったりするのだが、ドラは火口の中へ向かうよう主であるロキュスに伝えているのだ。
通常あり得ない事だが、従魔同士は互いの能力を主を通してある程度把握している。
それ故の選択肢。
【心配ありません。イザとなれば時を止めるまで。】
スラちゃん、僕はもう皆と時間を共有できないような事にはなりたくないんだけど。
【最後の手段です、我が主。】
そうならないよう願うよ。
さあどうしよう。
そうこうしているうちに山の頂上へ。
ドラちゃんがずっと山とその周辺を縄張りにしていたので、周囲には魔物が寄ってきません。
で、なかなか広い山頂です。
そして何だか嫌な予感が。
山頂の中央付近から嫌な臭いと共に湯気みたいなのが出ています。
【ここは活火山ね。ただ爆発するような事はないと思うわ。】
活火山って?
【詳しい事は省略するわ。地中奥深くには高温の土が解けてドロドロな状態があったりするのよ。そして火口はそのドロドロの部分に通じているようね。】
リーフェさんがアドバイスをしてくれます。
天ちゃんはずっと空を警戒してくれているようです。
【ご主人、通り道が見つかりました。スラ、主を完全に囲って。2分でいい。】
僕はスラちゃんに覆われてしまいました。
そのままアスワムちゃんが何かしているのを感じ、スラちゃんと共に落下するのを感じました。
何だか熱い気もします。
ただその時間は短く、気が付けばスラちゃんが僕を包むのをやめていました。
洞窟の中?
ただ、明るいんです。
周囲を見渡すと幾つか力を感じる部分がありました。
何故力があるのを感じられたのかは分かりません。
スラちゃんは僕の中に戻り、アスワムちゃんが力のある何かの周囲に何かを行い、幾つか床に落ちていきます。
スラちゃんが自身を変化させ、その物体?を掴み僕にの足元に置いてくれます。
そのまま収納しました。
何か直接触るのはいけない気がしました。
アスワムちゃん、スラちゃん大丈夫?
【【問題ありません。】】
どうやら力のある物体の周囲に土を残したまま、アスワムちゃんは床に落としてくれたようです。
しかし、素人の僕でもわかります。
5つある物体のうち、2つから尋常ならざる力を感じてしまいます。
レネーさんに、と思ったのですがこれは一寸駄目ですね。
【駄目ですか?】
うん、力が凄すぎてこのままでは渡せないよね。弱い力のは問題ないような気がするから、力の強いのは時間を掛けて行く事にして、渡すのは力の弱い方かな。
今回得た物体が後にもたらす影響について、この時は全く分かっていませんでした。
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