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旅立ち――――15歳になったので出発する
第18話 騎士達の使命
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そうこうしているうちに、僕の周りには姫さまとロゼさん、そしてメイドさんの2人だけになっていて・・・・魔物の襲撃を受けて戦ってるうちに皆バラバラになってしまったみたいですね。
正確には騎士の人達が頑張って下さったおかげで、姫さま達は何とか後退できている感じ。
騎士達の使命は、姫さまを護る事。
読んで字のごとく身を挺して護ってくれたようです。
そしてロゼさんが、
「何も考えるな!このまま突き進め!」
そう言って考える暇を与えず移動していく僕達。
あ・・・・女性の冒険者がヴェニアミンとユッテを連れてこちらに向かってきています。
他の人は・・・・居ない。
合流したんだけどロゼさんは、
「他の人はこっちへ来ているのか?」
と女の冒険者の人に聞いたんだけど、
「駄目・・・・私達とは反対方向へ行ってしまったわ。あと・・・・残念だけど自力で歩けない人は皆魔物にやられてしまった・・・・」
・・・・皆ごめん。
僕は無力だ・・・・たぶんあそこにはアルミノがいたんだよね・・・・動けず寝かされていた・・・・ずっと一緒に暮らしていた仲間が・・・・うう・・・・
あ・・・・隊長さんがシグネさんと共にこちらへやってきました。
「申し訳ありません。他の冒険者は我々とは別方向へ向かってしまいました。止めようとしたのですが、我々の任務はあくまで姫様をお護りする事。仕方が無いのでこちらに・・・・」
そう言う隊長さんはすっかりボロボロに。
あちこち血が付着してて・・・・たぶん一緒に居たシグネさんが怪我を治したんじゃないかな。
「・・・・他の騎士は?」
ロゼさんが隊長さんに尋ねると、
「私以外は皆倒れました。最後まで任務を全うしようと・・・・申し訳ございませぬ。」
そう言う隊長さんも満身創痍なのか、その場に崩れ落ちるように倒れました。
ほんの数分だけ休むと隊長さんが、
「申し訳ございません。もう大丈夫です。」
と言って起き上がりました。
僕は合流したヴェニアミンに肩を貸し、ユッテは女性の冒険者が付き添いをして移動を再開。
途中で開けた場所へ出たのですが、ロゼさんが何かを取り出し道中拾っておいた乾燥した枝をいくつか取り出します。
地面に置いて燃やし始めました。
「これで少しは時間を稼げぐ事ができるでしょう・・・・もっと早く燃やせばよかったのだがその時間がなく。申し訳ございません、姫様。」
そう言ってロゼさんは姫さまに頭を下げています。
「仕方ありません。それより・・・・私の為に皆さん本当にごめんなさい・・・・」
姫さまが謝ります。
「あ・・・・あの・・・・それは・・・・無事生き残ってからという事にしませんか?」
と僕が言うと、
「そ・・・・そうですね!リュークさんありがとう・・・・」
姫さまもいっぱいいっぱいなんだろうな、きっと。
隣でヴェニアミンが、
「なあリューク・・・・どうしてこうなったんだろうな?」
とぼそっと言ってきた。
僕にそう言われても分んないよ。
その後は枝を燃やした効果があったのか、魔物の襲撃もなく・・・・僕達の前に川が現れて・・・助かった・・・・
正確には騎士の人達が頑張って下さったおかげで、姫さま達は何とか後退できている感じ。
騎士達の使命は、姫さまを護る事。
読んで字のごとく身を挺して護ってくれたようです。
そしてロゼさんが、
「何も考えるな!このまま突き進め!」
そう言って考える暇を与えず移動していく僕達。
あ・・・・女性の冒険者がヴェニアミンとユッテを連れてこちらに向かってきています。
他の人は・・・・居ない。
合流したんだけどロゼさんは、
「他の人はこっちへ来ているのか?」
と女の冒険者の人に聞いたんだけど、
「駄目・・・・私達とは反対方向へ行ってしまったわ。あと・・・・残念だけど自力で歩けない人は皆魔物にやられてしまった・・・・」
・・・・皆ごめん。
僕は無力だ・・・・たぶんあそこにはアルミノがいたんだよね・・・・動けず寝かされていた・・・・ずっと一緒に暮らしていた仲間が・・・・うう・・・・
あ・・・・隊長さんがシグネさんと共にこちらへやってきました。
「申し訳ありません。他の冒険者は我々とは別方向へ向かってしまいました。止めようとしたのですが、我々の任務はあくまで姫様をお護りする事。仕方が無いのでこちらに・・・・」
そう言う隊長さんはすっかりボロボロに。
あちこち血が付着してて・・・・たぶん一緒に居たシグネさんが怪我を治したんじゃないかな。
「・・・・他の騎士は?」
ロゼさんが隊長さんに尋ねると、
「私以外は皆倒れました。最後まで任務を全うしようと・・・・申し訳ございませぬ。」
そう言う隊長さんも満身創痍なのか、その場に崩れ落ちるように倒れました。
ほんの数分だけ休むと隊長さんが、
「申し訳ございません。もう大丈夫です。」
と言って起き上がりました。
僕は合流したヴェニアミンに肩を貸し、ユッテは女性の冒険者が付き添いをして移動を再開。
途中で開けた場所へ出たのですが、ロゼさんが何かを取り出し道中拾っておいた乾燥した枝をいくつか取り出します。
地面に置いて燃やし始めました。
「これで少しは時間を稼げぐ事ができるでしょう・・・・もっと早く燃やせばよかったのだがその時間がなく。申し訳ございません、姫様。」
そう言ってロゼさんは姫さまに頭を下げています。
「仕方ありません。それより・・・・私の為に皆さん本当にごめんなさい・・・・」
姫さまが謝ります。
「あ・・・・あの・・・・それは・・・・無事生き残ってからという事にしませんか?」
と僕が言うと、
「そ・・・・そうですね!リュークさんありがとう・・・・」
姫さまもいっぱいいっぱいなんだろうな、きっと。
隣でヴェニアミンが、
「なあリューク・・・・どうしてこうなったんだろうな?」
とぼそっと言ってきた。
僕にそう言われても分んないよ。
その後は枝を燃やした効果があったのか、魔物の襲撃もなく・・・・僕達の前に川が現れて・・・助かった・・・・
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