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第416話 ロンドロッグの2人を常山領へ連れていく

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「解呪かたじけない。そしてこの【ろんぱーす】なるものが我らが皇女様の元へと導いて下さるのだな!」

クサンデル氏がそんな事を言い、ロンパースを拝み始める。え?ちょっと?それはただの幼児用の服ですよ?

「ありがたやありがたや。」

それに習うようにヨランデ女史も拝み始めます。

「それはただのロンパースで、それを拝んでも皇女様の行方は分かりませんよ。それよりももっと他にすべき事があるように思えるのですけど。」

僕はこの2人の行動に思いっきり引いてしまいましたが、このままではいつまでたってもロンパースを拝んでそうなので、そう切り出します。

「む!それもそうだな。ではこの【ロンパース様】を発見したという所まで案内してもらおうか。」

え!何故に【様】付けなのか不思議ですが、まあこのロンパースの発見した場所へ向かえば何か手掛かりがあるかもしれませんね。ただ僕は行きませんが。

「では一度常山領へ向かう事をお勧めします。そこで詳しい話が聞けるでしょうから。」

「では案内を頼む。」

色々面倒なので、このまま連れていく事にします。

秘書さんには、アーダとザーラに伝言をお願いしました。

先に戻るのと、アーダとザーラにアルノルト国王にロンドロッグの二人を連れていく事を伝えてほしい、と。

・・・・
・・・
・・


2人には応接間で待機してもらい、僕はユハニの所に向かいます。
因みにオイヴィには2人の所に残ってもらってます。

本当ならユハニに来てもらえばいいのですが、僕が向かった方が早いのでそうしました。

「公爵自らが家臣の所へ向かうなど、おやめください。」

会うなり怒られました。

「ぶっちゃけこの方が早いから大目に見てよ。それよりロンドロッグの2人には今来てもらってるんだ。ロンパースを手に入れた時の状況とかわかってるのかい?」

お応接間にユハニと2人して向かって(戻って)いますが、会話をしながら進んでいます。

「最後に所持していた人物とは接触しています。どういういきさつで手に入れたか、そして渡した人物の事も聞きました。」

既にある程度手がかりをつかんでいる様子。

「あとはその人物の行方ですが、これは分かりませんでした。ただ、グビッシュ王国に留まっている可能性があるようですのでロンドロッグのお二人には行方を追ってもらうのですか?」

急ぎ足で進んでいるので少し会話が変ですが、言いたい事は分かります。

「まあロンパースの辿った道筋をまずは追ってもらえばいいんじゃないかな?これ以上こちらが関与する必要はないでしょうし。」

「かしこまりました。ではそのように手配をいたします。」

何をどう手配するのか疑問ですが、ユハニなら何とかするのでしょう。

こうしてユハニをロンドロッグの2人と引き合わせる事にしました。
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