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王都襲来
第55話 天馬の捕獲
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【天馬】
翼の生えた馬。
その翼をもって空を駆けるように飛ぶ。いわゆる【ペガサス】。
シロ達と共にいざ王都へ、と思ったのだが、森を進み始めてすぐに、頭上を何かが飛んでいくのが見えたのだ。
しかも複数、それもフラフラと。
『あれは天馬だな。我々は飛べぬ故、戦うとなると相手が地上に降り立つのを待つしかない。それは天馬もそうだ。我々は地にあっては素早い故、魔法を空から放ってもまず当たらん。』
いいなあ天馬。それにマースは、テイムした魔獣を売らないと生活に困るんだよな。
因みに今回のわんこ達だが、売らずに、つまり手放さない事を前提に従魔にしている。
例えばフロリーナが別の従魔がいい!と思っても、俺の許可なしでは売るなと言い含めてあるのだ。勿論売るのは自由だ。だがその自由は何かと引き換えになる。
その自由を行使すれば、恐らく俺はフロリーナと縁を切るだろう。
わんこ達がマースのテイムを受け入れたのも、一族がまとまって存在していたいからだ。
そうなると俺はシロとの約束を破る事になる。
「え?このモフモフを手放すですって!有り得ないわ!」
珍しく怒気を含めた強い口調のフロリーナ。
「そうよクーン!あのモフモフは、私達は色々な従魔と接する機会があったからわかるけれど、あんなモフモフは他に無いのよ!」
ヤーナも問題なさそうだ。他のメンツは・・・・大丈夫そうだな。
そうした事もあって、わんこは問題なさそうだ。
さて天馬か。
どうしてくれよう。
俺の【土】で一気に捕獲してしまうか?
見た所5体ほどがまとまって飛んでいるが、それほど高い場所を飛んでいるわけではなさそうだ。
「マース、あれが欲しい。」
「え?天馬ですよあれ。どうやって捕獲するんですか?」
「【土】で大きな壁を出現させ囲ってしまうのさ。イメージは三角形の壁を3つ出現させ、天馬をその中心で捕獲する。大きな【三角錐】だな。」
「三角錐とは何ですか?」
「見ればわかるさ。では皆戦闘準備だ。俺達も囲いの中になるからな。囲う事に成功すれば徐々に囲いを狭めるから。」
何やら皆一様にざわめいているが、相手に気付かれる前に壁を出現していく。
俺の魔力で一気に50メートルほどの高さの壁を出現させた。
折角飛べるのになんであんなに低い場所を飛んでいるんだ?
100メートルだったら厳しかったぞ。
森の中から突如せり出してきた壁。
森の上、しかも結構低い位置を飛んでいたのに、まさか森の中から壁が出現するとか想定していなかったのだろうか。
前方に壁が突如現れ、驚くように止まった天馬。
左右に逃げようとするがもう遅い。
天馬の後方からさらに2枚の壁がせり出し、あっという間に3枚が重なり合い、退路が塞がれた。
そして俺はそのまま・・・・因みに真っ暗なんだが、壁をどんどん小さくしていき、当然ながら天馬は壁と共に落下していく。
そして俺は更に【土】を出現させ、天馬を拘束していく。
天馬は混乱していて、呆気なく拘束できた。
5体とも身動きできない状態になったと確信した後に、三角錐に少しずつ明かりの確保のために切り込みを入れていく。
見えた!確かに5体を確保している。
俺は三角錐を土に還した。
そしてそのまま天馬を地面に縫い付ける。
『ぐ!な、何事!怪我さえなければこんな拘束!』
あー、わんこと同じくドラゴンの襲撃を受けて逃げてきたのか?
あのトカゲといい、見た事は無いがドラゴンといい、ろくでもないな。
まあそのお陰で天馬を確保できたんだけどな。
「ほ・か・く・♪」
この後暴れる天馬をよそに、レベルの上がったマースはあっけなくテイムを終えたのだった。
あ、セバスチャンには馬から天馬にチェンジしてもらったよ。
元々マースのテイムした馬だったし、イザという時に空を駆ける事が出来るのは強みだしね。
しかしいいなあ天馬。
俺も欲しい・・・・が、既にシロがいる。
「クーンさん、天馬を1体売ればきっとかなりのお金になるので、魔道具を購入できますよ。」
魔道具、何それ。
「何か特別な道具を使用すれば、俺でも複数の従魔を従えるような事を言っていたよな。」
●注:43話参照
「その通りです。おかげさまで僕もこれで暫くお金に困る事はなさそうなので、このまま王都に向かいましょう。」
出発前にテイムを終えた天馬の回復も行い、その後は何事もなく王都に戻ったのだが・・・・
なんじゃこれ!壁のあちこちが崩壊していて、あれ?俺が直した部分じゃないか?補強だっけな、まあ俺が壁の損傷部分を補修したんだが、そこだけ残っていた。
うわ、思ったより脆かったんだな。
混乱する門だが、俺達はそのまま王都へ入る事が出来た。
もう既に日が落ち、森の向こうにはオレンジに染まった空が見えていた。
クーンは知らず王都を救ったのだが、それが判明するのはもう暫く後である。
翼の生えた馬。
その翼をもって空を駆けるように飛ぶ。いわゆる【ペガサス】。
シロ達と共にいざ王都へ、と思ったのだが、森を進み始めてすぐに、頭上を何かが飛んでいくのが見えたのだ。
しかも複数、それもフラフラと。
『あれは天馬だな。我々は飛べぬ故、戦うとなると相手が地上に降り立つのを待つしかない。それは天馬もそうだ。我々は地にあっては素早い故、魔法を空から放ってもまず当たらん。』
いいなあ天馬。それにマースは、テイムした魔獣を売らないと生活に困るんだよな。
因みに今回のわんこ達だが、売らずに、つまり手放さない事を前提に従魔にしている。
例えばフロリーナが別の従魔がいい!と思っても、俺の許可なしでは売るなと言い含めてあるのだ。勿論売るのは自由だ。だがその自由は何かと引き換えになる。
その自由を行使すれば、恐らく俺はフロリーナと縁を切るだろう。
わんこ達がマースのテイムを受け入れたのも、一族がまとまって存在していたいからだ。
そうなると俺はシロとの約束を破る事になる。
「え?このモフモフを手放すですって!有り得ないわ!」
珍しく怒気を含めた強い口調のフロリーナ。
「そうよクーン!あのモフモフは、私達は色々な従魔と接する機会があったからわかるけれど、あんなモフモフは他に無いのよ!」
ヤーナも問題なさそうだ。他のメンツは・・・・大丈夫そうだな。
そうした事もあって、わんこは問題なさそうだ。
さて天馬か。
どうしてくれよう。
俺の【土】で一気に捕獲してしまうか?
見た所5体ほどがまとまって飛んでいるが、それほど高い場所を飛んでいるわけではなさそうだ。
「マース、あれが欲しい。」
「え?天馬ですよあれ。どうやって捕獲するんですか?」
「【土】で大きな壁を出現させ囲ってしまうのさ。イメージは三角形の壁を3つ出現させ、天馬をその中心で捕獲する。大きな【三角錐】だな。」
「三角錐とは何ですか?」
「見ればわかるさ。では皆戦闘準備だ。俺達も囲いの中になるからな。囲う事に成功すれば徐々に囲いを狭めるから。」
何やら皆一様にざわめいているが、相手に気付かれる前に壁を出現していく。
俺の魔力で一気に50メートルほどの高さの壁を出現させた。
折角飛べるのになんであんなに低い場所を飛んでいるんだ?
100メートルだったら厳しかったぞ。
森の中から突如せり出してきた壁。
森の上、しかも結構低い位置を飛んでいたのに、まさか森の中から壁が出現するとか想定していなかったのだろうか。
前方に壁が突如現れ、驚くように止まった天馬。
左右に逃げようとするがもう遅い。
天馬の後方からさらに2枚の壁がせり出し、あっという間に3枚が重なり合い、退路が塞がれた。
そして俺はそのまま・・・・因みに真っ暗なんだが、壁をどんどん小さくしていき、当然ながら天馬は壁と共に落下していく。
そして俺は更に【土】を出現させ、天馬を拘束していく。
天馬は混乱していて、呆気なく拘束できた。
5体とも身動きできない状態になったと確信した後に、三角錐に少しずつ明かりの確保のために切り込みを入れていく。
見えた!確かに5体を確保している。
俺は三角錐を土に還した。
そしてそのまま天馬を地面に縫い付ける。
『ぐ!な、何事!怪我さえなければこんな拘束!』
あー、わんこと同じくドラゴンの襲撃を受けて逃げてきたのか?
あのトカゲといい、見た事は無いがドラゴンといい、ろくでもないな。
まあそのお陰で天馬を確保できたんだけどな。
「ほ・か・く・♪」
この後暴れる天馬をよそに、レベルの上がったマースはあっけなくテイムを終えたのだった。
あ、セバスチャンには馬から天馬にチェンジしてもらったよ。
元々マースのテイムした馬だったし、イザという時に空を駆ける事が出来るのは強みだしね。
しかしいいなあ天馬。
俺も欲しい・・・・が、既にシロがいる。
「クーンさん、天馬を1体売ればきっとかなりのお金になるので、魔道具を購入できますよ。」
魔道具、何それ。
「何か特別な道具を使用すれば、俺でも複数の従魔を従えるような事を言っていたよな。」
●注:43話参照
「その通りです。おかげさまで僕もこれで暫くお金に困る事はなさそうなので、このまま王都に向かいましょう。」
出発前にテイムを終えた天馬の回復も行い、その後は何事もなく王都に戻ったのだが・・・・
なんじゃこれ!壁のあちこちが崩壊していて、あれ?俺が直した部分じゃないか?補強だっけな、まあ俺が壁の損傷部分を補修したんだが、そこだけ残っていた。
うわ、思ったより脆かったんだな。
混乱する門だが、俺達はそのまま王都へ入る事が出来た。
もう既に日が落ち、森の向こうにはオレンジに染まった空が見えていた。
クーンは知らず王都を救ったのだが、それが判明するのはもう暫く後である。
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