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クランとしての試練
第110話 国とギルドの対立
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俺は知らなかったのだが、ギルドという組織は国を超えた繋がりがあり、属している国の方針に従いはするが、あくまで国とは関係のない組織のようだ。
例えば冒険者ギルド。
【冒険者ファースト】
そうあってほしいものだが・・・・
今回の案件は可也特殊なようで、普通であればクラン【一騎当千】は少なくとも降格処分。
つまりS級からAないしB級に陥落する、という事だ。
これがB級ぐらいまでのクランだったら簡単に処理したのだろうが、今回はロッベモント王国において唯一のS級クランだった事が仇になったようだ。
世界中でもS級クランは殆どないようだが、俺は世界中にどれだけのS級クランがあるのか知らない。
そんな貴重なクランを降格処分するのが憚られたのか、厳重注意程度で済まそうとしたらしい。
だがここで問題が。
そう、相手クランのメンバー構成だ。
つまり俺達のクラン【以一当千】に、よりにもよってロッベモント王国の王族、それも国王の嫡子である王子と王女が在籍していた事から、話がややこしくなったようだ。
いやいや、そもそも向こうが変なちょっかい出したのが原因だし?
俺と【一騎当千】の代表が鉢合わせになったが、特にトラブルにはならずに済んだ、そう思っていたのだが、どうやら冒険者ギルド内とロッベモント王国で、今までの問題もあったのだろうが、今回表面化した事で揉めているらしい。
これに関しては関係ないよな?話がデカすぎて怖いのだが。
今回も国はS級クランを擁護するだろうと思われていたのだが、ロッベモント王国の対応は一転、【一騎当千】を相当激しく弾糾しているのだとか。
「なあディーデリック、父親って国王だろう?息子と国一番のクランを天秤にかけて、なお息子を取ったのか?」
俺はディーデリックに聞いてみた。だが俺に反論したのはサスキアだった。
「何を言っているのですか代表さん。兄さまは唯一無二の存在。たかがクランと比べるまでもありませんわ。」
そうなのか?だが国を背負う立場であれば、こういう時結構シビアになると思うんだが、やはり実子が大事なのか?
「なあサスキア、ディーデリックが大事なのはよくわかるのだが、国としてそれはどうかと思ったんだが、それでもディーデリックを取るものなのか?」
俺は勘違いをしていたようだ。
そのせいでサスキアにしては意外な言葉が返ってきた。
「これを認めるのは痛恨の極みですが、ここでお父さまが過去の事例から鑑み【一騎当千】を擁護してしまえば、兄さまを蔑ろにしてしまうのですわ。しかしそうすれば兄さまを、すなわちロッベモント王国の直系たる王子を蔑ろにしてしまう事となり、これを放置すれば国の求心力、そして王家の威信が失墜してしまうのですわ。」
よくわからんが、ディーデリックが所属するクランを軽んじてしまえば、そのままディーデリックを軽んじた事となり、転じてロッベモント王国における王家の権威をも軽んじてしまう事になる・・・・
きっと想定外なんだろうな。
但し、あの時点でクラン【以一当千】にディーデリック王子とサスキア王女が在籍している、というのは分かっていたはず。
結局国の介入があった事もあり、【一騎当千】は表面上は俺達に関わらなくなった。
ただ、下部の組織なのか、依頼をしたのか完成した温泉複合施設【以一当千】やクラン関連の建造物、又はメンバーへの嫌がらせは散発的に続いた。
これが数ヶ月続き、気が付けば俺が王都へ二度目の、つまりティーデとヒセラと共にやってきてから2年の歳月が流れていた。
例えば冒険者ギルド。
【冒険者ファースト】
そうあってほしいものだが・・・・
今回の案件は可也特殊なようで、普通であればクラン【一騎当千】は少なくとも降格処分。
つまりS級からAないしB級に陥落する、という事だ。
これがB級ぐらいまでのクランだったら簡単に処理したのだろうが、今回はロッベモント王国において唯一のS級クランだった事が仇になったようだ。
世界中でもS級クランは殆どないようだが、俺は世界中にどれだけのS級クランがあるのか知らない。
そんな貴重なクランを降格処分するのが憚られたのか、厳重注意程度で済まそうとしたらしい。
だがここで問題が。
そう、相手クランのメンバー構成だ。
つまり俺達のクラン【以一当千】に、よりにもよってロッベモント王国の王族、それも国王の嫡子である王子と王女が在籍していた事から、話がややこしくなったようだ。
いやいや、そもそも向こうが変なちょっかい出したのが原因だし?
俺と【一騎当千】の代表が鉢合わせになったが、特にトラブルにはならずに済んだ、そう思っていたのだが、どうやら冒険者ギルド内とロッベモント王国で、今までの問題もあったのだろうが、今回表面化した事で揉めているらしい。
これに関しては関係ないよな?話がデカすぎて怖いのだが。
今回も国はS級クランを擁護するだろうと思われていたのだが、ロッベモント王国の対応は一転、【一騎当千】を相当激しく弾糾しているのだとか。
「なあディーデリック、父親って国王だろう?息子と国一番のクランを天秤にかけて、なお息子を取ったのか?」
俺はディーデリックに聞いてみた。だが俺に反論したのはサスキアだった。
「何を言っているのですか代表さん。兄さまは唯一無二の存在。たかがクランと比べるまでもありませんわ。」
そうなのか?だが国を背負う立場であれば、こういう時結構シビアになると思うんだが、やはり実子が大事なのか?
「なあサスキア、ディーデリックが大事なのはよくわかるのだが、国としてそれはどうかと思ったんだが、それでもディーデリックを取るものなのか?」
俺は勘違いをしていたようだ。
そのせいでサスキアにしては意外な言葉が返ってきた。
「これを認めるのは痛恨の極みですが、ここでお父さまが過去の事例から鑑み【一騎当千】を擁護してしまえば、兄さまを蔑ろにしてしまうのですわ。しかしそうすれば兄さまを、すなわちロッベモント王国の直系たる王子を蔑ろにしてしまう事となり、これを放置すれば国の求心力、そして王家の威信が失墜してしまうのですわ。」
よくわからんが、ディーデリックが所属するクランを軽んじてしまえば、そのままディーデリックを軽んじた事となり、転じてロッベモント王国における王家の権威をも軽んじてしまう事になる・・・・
きっと想定外なんだろうな。
但し、あの時点でクラン【以一当千】にディーデリック王子とサスキア王女が在籍している、というのは分かっていたはず。
結局国の介入があった事もあり、【一騎当千】は表面上は俺達に関わらなくなった。
ただ、下部の組織なのか、依頼をしたのか完成した温泉複合施設【以一当千】やクラン関連の建造物、又はメンバーへの嫌がらせは散発的に続いた。
これが数ヶ月続き、気が付けば俺が王都へ二度目の、つまりティーデとヒセラと共にやってきてから2年の歳月が流れていた。
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