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再生、そして
第183話 連れ去られてしまったヤーナ
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ヤーナがどっかに行ったと思ったんだが、どうやらエルフに連れ去られてしまったようだ。何それ誘拐?
・・・・
・・・
・・
・
Side ヤーナ
目覚めるとクーンの顔が近くにあった。何これ!
普段あまりジーッとクーンの顔って見ないから、つい見ちゃったわ。
もっと見ていたかったけれど、別の視線を感じたからなんだろうと思い、視線を探すと・・・・何?私?エルフのお姉さまが手招きをしているわ!
何だかデキるお姉さまという感じの、素敵な女性!
でも何故?
私はそのまま起き上がり、確か・・・・ディアナさんだわ!
折角だから色々お話をしてきましょ!
でもね・・・・思っていたのと違う!私に聞くのよ!
は!取り乱したわ。
ディアナお姉さまが何を聞きたかったのか・・・・
「すまんなヤーナ殿。折角想い人と逢瀬を「そこまでの関係じゃないです!」・・・・そうあ、それは済まなかったな。それよりもヤーナ殿だけをこうして招いたのには理由がある。」
何かしら?私にはそう言った趣味は無いの。ちょっとドキドキしちゃうけれど・・・・迫られたらどうしましょ?
あー声にしなくてよかったわ!盛大な勘違いだったから。
「ずばり聞く。クーンというのは何者だ?」
え?
え?何者って言われても・・・・困るわ。
確かにあいつは何か違うのよ。それが何かは分からないけれど。
そもそもスキルが変。
そして何か秘密のアイテムを持っているわ。
偶然【神器】だとわかったけれど、何故人間がそんな神のアイテムを持っているのよ!
そして時々全く理解できない知識があるわ。
【二ホン】って何処よ?
そこ出身らしいけれど・・・・しかもこの世界ではないとか。
訳が分からないわ。私の方が聞きたい。
「クーンはその・・・・彼氏よ?」
少し様子を見ましょ。
「か、彼氏か・・・・ウラヤマ・・・・ゲフンゲフン!そういう事を聞いているのではない。あれは何だ?私の眼をもってしても見抜けなかった。こんな事は初めてだ。」
・・・・私は目の前のお姉さま、ディアナさんが敵か味方かわらない。
だから迂闊な事は言えない。
「・・・・もし知っていたとして、それを私が言う事のメリットは何かしら。」
「成程そう来たか!確かにヤーナ殿にメリットはないな。」
「あら?はっきり言うのね?」
「単に知的好奇心から質問をしているだけだからな。では知っているのかどうかは分からないが、クーン殿について言える事は・・・・あれの命は歪んでいる。性格ではないぞ?捻くれていそうだがそうではない。あれは異質なのだよ。」
異質。
確かにクーンは異質ね。
そもそものスキルも【土魔法】ではなく【土】という事からして本当はここに存在していてはいけないのではないかしら。
でも現実にあいつはここで生きている。そんなあいつを好きになっちゃったんだから、私は今のクーンを受け入れる。
これ以上あいつの出自をあれこれ詮索するのはやめておこう。
私はディアナさんにそう伝え、クーンの所へ戻る事にした。
・・・・
・・・
・・
・
Side ヤーナ
目覚めるとクーンの顔が近くにあった。何これ!
普段あまりジーッとクーンの顔って見ないから、つい見ちゃったわ。
もっと見ていたかったけれど、別の視線を感じたからなんだろうと思い、視線を探すと・・・・何?私?エルフのお姉さまが手招きをしているわ!
何だかデキるお姉さまという感じの、素敵な女性!
でも何故?
私はそのまま起き上がり、確か・・・・ディアナさんだわ!
折角だから色々お話をしてきましょ!
でもね・・・・思っていたのと違う!私に聞くのよ!
は!取り乱したわ。
ディアナお姉さまが何を聞きたかったのか・・・・
「すまんなヤーナ殿。折角想い人と逢瀬を「そこまでの関係じゃないです!」・・・・そうあ、それは済まなかったな。それよりもヤーナ殿だけをこうして招いたのには理由がある。」
何かしら?私にはそう言った趣味は無いの。ちょっとドキドキしちゃうけれど・・・・迫られたらどうしましょ?
あー声にしなくてよかったわ!盛大な勘違いだったから。
「ずばり聞く。クーンというのは何者だ?」
え?
え?何者って言われても・・・・困るわ。
確かにあいつは何か違うのよ。それが何かは分からないけれど。
そもそもスキルが変。
そして何か秘密のアイテムを持っているわ。
偶然【神器】だとわかったけれど、何故人間がそんな神のアイテムを持っているのよ!
そして時々全く理解できない知識があるわ。
【二ホン】って何処よ?
そこ出身らしいけれど・・・・しかもこの世界ではないとか。
訳が分からないわ。私の方が聞きたい。
「クーンはその・・・・彼氏よ?」
少し様子を見ましょ。
「か、彼氏か・・・・ウラヤマ・・・・ゲフンゲフン!そういう事を聞いているのではない。あれは何だ?私の眼をもってしても見抜けなかった。こんな事は初めてだ。」
・・・・私は目の前のお姉さま、ディアナさんが敵か味方かわらない。
だから迂闊な事は言えない。
「・・・・もし知っていたとして、それを私が言う事のメリットは何かしら。」
「成程そう来たか!確かにヤーナ殿にメリットはないな。」
「あら?はっきり言うのね?」
「単に知的好奇心から質問をしているだけだからな。では知っているのかどうかは分からないが、クーン殿について言える事は・・・・あれの命は歪んでいる。性格ではないぞ?捻くれていそうだがそうではない。あれは異質なのだよ。」
異質。
確かにクーンは異質ね。
そもそものスキルも【土魔法】ではなく【土】という事からして本当はここに存在していてはいけないのではないかしら。
でも現実にあいつはここで生きている。そんなあいつを好きになっちゃったんだから、私は今のクーンを受け入れる。
これ以上あいつの出自をあれこれ詮索するのはやめておこう。
私はディアナさんにそう伝え、クーンの所へ戻る事にした。
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