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第15話 ドワーフが禁断症状で暴れ出したので、最高級の酒とツマミを作るためにエルフの森を『移植』した
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オリハルコン製の農具と食器が行き渡り、生活基盤が整った我が国。 だが、工業区画(ドワーフの居住区)から不穏な空気が漂い始めた。
「……やってられっかぁぁぁ!!」
「酒だ! 酒を持ってこい! 燃料(アルコール)がねぇとハンマーが振れねぇ!」
ガルド親方を筆頭に、ドワーフたちが仕事ボイコット(ストライキ)を始めたのだ。
彼らはここ数日、真水とジュースで我慢していたが、ついに限界が来たらしい。
「……困ったわね。深層の果物は甘すぎて、お酒造りには向かないのよ」
ソフィアが困り顔で言う。
王国の酒は輸入が止まっているし、そもそも今の王都に酒造りの余裕などないだろう。
「酒か。……そういえば、最高の酒を作る連中がいたな」
俺は「検索」をかける。
ドワーフと対になる種族。そして、高度な醸造技術と魔法知識を持つ者たち。
「よし。エルフをスカウトしに行くぞ」
◇
王国の東、大森林地帯。
そこは今、炎と煙に包まれていた。
「燃やせ! 木を切り倒せ!」
「燃料が足りないんだ! エルフの森を薪にすれば、王都の冬は越せる!」
王国の騎士団と木こりたちが、エルフの聖域である森に火を放っていた。
魔道具のインフラが停止した王都では、原始的な「薪」の需要が爆発し、なりふり構わず森林伐採を始めたのだ。
「や、やめてください! この森は精霊の宿る場所なんです!」 「お願いです、世界樹の苗木だけは……!」
森の奥。
エルフの女王セレスティアと、その民たちが必死に抵抗していた。
さらに、彼女たちの背後には、数十人の人間の若者たちが震えていた。
「君たち、逃げるんだ! 僕たち王立魔法学園の生徒じゃ、騎士団には勝てない!」
彼らは、森へ実習に来ていた魔法学園の生徒たちだ。 魔法を軽視し、資源収奪に走る王国の方針に反発し、エルフを守ろうとして包囲されていたのだ。
「うるさい! 魔法使い崩れが! お前らも捕まえて労働力にしてやる!」
騎士が剣を振り上げる。
エルフと学生たちが死を覚悟した――その時。
ズドォォォォンッ!!
空から巨大な岩塊(隕石)が落下し、騎士団の目の前の地面を粉砕した。
「な、なんだ!?」
「――相変わらず、野蛮な国だな」
土煙の中から現れたのは、ディランと、完全武装のアリシアたちだった。
「だ、誰だ貴様は!」
「勧誘に来た『遊び人』だ。……おいエルフたち。そして魔法学園の卵ども」
ディランは騎士団を無視して、エルフたちに声をかけた。
「この森はもう終わりだ。王国は最後の一本まで木を切り尽くすだろう」
「そ、そんな……私たちに、故郷を捨てろと言うのですか……」
女王セレスティアが涙を流す。
「捨てなくていい。『持って』いけばいい」
「はい?」
ディランは地面に手を触れた。
「管理者権限。対象範囲、エルフの森全域。……転移(ポータブル化)」
ゴゴゴゴゴゴ……ッ!!
大地が鳴動する。 次の瞬間、森が――根こそぎ浮き上がった。
数キロメートルに及ぶ広大な森林地帯が、ラピュタのように空中に浮遊する。
「な、ななな……!?」
「森が……浮いた!?」
騎士団もエルフも、顎が外れるほど口を開けた。
「俺の国には『世界樹(オリジナル)』を品種改良した、成長促進済みの巨木がある。
そこなら、極上の果実も、魔法薬の材料も、そして最高級のワインも作り放題だ」
ディランがニヤリと笑う。
「どうだ? 燃やされるのを待つか、俺の国で宴会三昧の日々を送るか」
エルフたちにとって、世界樹の加護は何よりも代えがたい。
そして魔法学生たちにとっても、枯渇した王都より、潤沢な魔力がある環境は夢のようだ。
「……行きます! お供させてください!」
「僕たちも! こんな野蛮な国で魔法の研究なんてできません!」
「交渉成立だ」
ヒュンッ。
巨大な森と、エルフ族、そして魔法学園の優秀な生徒たちが、空の彼方(ゲートの中)へと消え去った。
残されたのは、丸裸になった荒野と、呆然とする騎士団だけ。
彼らは知らなかった。
たった今、国から「魔法技術」と「医薬品」、そして「嗜好品」の生産能力が完全に失われたことを。
◇
深層、俺たちの国。
移植された森は、ダンジョンの豊かな魔力を吸って、以前よりも青々と輝いていた。
その中心には、俺が暇つぶしに育てていた『世界樹(改)』が聳え立っている。
「……信じられません。本物の世界樹……いえ、それ以上の神気が……」
女王セレスティアが震えている。
「あ、あの……ここで、お酒を作ってもいいのですか?」
「ああ。むしろ作れ。死ぬほど作れ。ドワーフたちが干からびかけてるんだ」
俺が言うと、エルフたちは水を得た魚のように動き出した。 世界樹の雫と、畑のSランク果実を使った『神酒(ネクタル)』の醸造。 魔法学生たちも、エルフの指導の元、楽しそうに手伝っている。
数時間後。
「うぉぉぉぉ! これだ! この味だぁぁぁ!」
ドワーフたちが、完成したばかりのワインを飲んで涙を流していた。
「くぅ~っ! 染みる! エルフの作る酒は気に食わねぇが、これだけは認めてやる!」
「ふん、味わって飲みなさいよ、この鉄屑(スクラップ)職人!」
酒が入ったことで、ドワーフとエルフの間に奇妙な友情(飲みニケーション)が芽生え始めたようだ。
学生たちも、ルナやソフィアと魔法談義に花を咲かせている。
こうして。 我が国に『酒』と『魔法』、そして『学術機関』が誕生した。
王国の崩壊スピードがさらに加速したが、まあ、自業自得だろう。
(第15話 終わり)
「……やってられっかぁぁぁ!!」
「酒だ! 酒を持ってこい! 燃料(アルコール)がねぇとハンマーが振れねぇ!」
ガルド親方を筆頭に、ドワーフたちが仕事ボイコット(ストライキ)を始めたのだ。
彼らはここ数日、真水とジュースで我慢していたが、ついに限界が来たらしい。
「……困ったわね。深層の果物は甘すぎて、お酒造りには向かないのよ」
ソフィアが困り顔で言う。
王国の酒は輸入が止まっているし、そもそも今の王都に酒造りの余裕などないだろう。
「酒か。……そういえば、最高の酒を作る連中がいたな」
俺は「検索」をかける。
ドワーフと対になる種族。そして、高度な醸造技術と魔法知識を持つ者たち。
「よし。エルフをスカウトしに行くぞ」
◇
王国の東、大森林地帯。
そこは今、炎と煙に包まれていた。
「燃やせ! 木を切り倒せ!」
「燃料が足りないんだ! エルフの森を薪にすれば、王都の冬は越せる!」
王国の騎士団と木こりたちが、エルフの聖域である森に火を放っていた。
魔道具のインフラが停止した王都では、原始的な「薪」の需要が爆発し、なりふり構わず森林伐採を始めたのだ。
「や、やめてください! この森は精霊の宿る場所なんです!」 「お願いです、世界樹の苗木だけは……!」
森の奥。
エルフの女王セレスティアと、その民たちが必死に抵抗していた。
さらに、彼女たちの背後には、数十人の人間の若者たちが震えていた。
「君たち、逃げるんだ! 僕たち王立魔法学園の生徒じゃ、騎士団には勝てない!」
彼らは、森へ実習に来ていた魔法学園の生徒たちだ。 魔法を軽視し、資源収奪に走る王国の方針に反発し、エルフを守ろうとして包囲されていたのだ。
「うるさい! 魔法使い崩れが! お前らも捕まえて労働力にしてやる!」
騎士が剣を振り上げる。
エルフと学生たちが死を覚悟した――その時。
ズドォォォォンッ!!
空から巨大な岩塊(隕石)が落下し、騎士団の目の前の地面を粉砕した。
「な、なんだ!?」
「――相変わらず、野蛮な国だな」
土煙の中から現れたのは、ディランと、完全武装のアリシアたちだった。
「だ、誰だ貴様は!」
「勧誘に来た『遊び人』だ。……おいエルフたち。そして魔法学園の卵ども」
ディランは騎士団を無視して、エルフたちに声をかけた。
「この森はもう終わりだ。王国は最後の一本まで木を切り尽くすだろう」
「そ、そんな……私たちに、故郷を捨てろと言うのですか……」
女王セレスティアが涙を流す。
「捨てなくていい。『持って』いけばいい」
「はい?」
ディランは地面に手を触れた。
「管理者権限。対象範囲、エルフの森全域。……転移(ポータブル化)」
ゴゴゴゴゴゴ……ッ!!
大地が鳴動する。 次の瞬間、森が――根こそぎ浮き上がった。
数キロメートルに及ぶ広大な森林地帯が、ラピュタのように空中に浮遊する。
「な、ななな……!?」
「森が……浮いた!?」
騎士団もエルフも、顎が外れるほど口を開けた。
「俺の国には『世界樹(オリジナル)』を品種改良した、成長促進済みの巨木がある。
そこなら、極上の果実も、魔法薬の材料も、そして最高級のワインも作り放題だ」
ディランがニヤリと笑う。
「どうだ? 燃やされるのを待つか、俺の国で宴会三昧の日々を送るか」
エルフたちにとって、世界樹の加護は何よりも代えがたい。
そして魔法学生たちにとっても、枯渇した王都より、潤沢な魔力がある環境は夢のようだ。
「……行きます! お供させてください!」
「僕たちも! こんな野蛮な国で魔法の研究なんてできません!」
「交渉成立だ」
ヒュンッ。
巨大な森と、エルフ族、そして魔法学園の優秀な生徒たちが、空の彼方(ゲートの中)へと消え去った。
残されたのは、丸裸になった荒野と、呆然とする騎士団だけ。
彼らは知らなかった。
たった今、国から「魔法技術」と「医薬品」、そして「嗜好品」の生産能力が完全に失われたことを。
◇
深層、俺たちの国。
移植された森は、ダンジョンの豊かな魔力を吸って、以前よりも青々と輝いていた。
その中心には、俺が暇つぶしに育てていた『世界樹(改)』が聳え立っている。
「……信じられません。本物の世界樹……いえ、それ以上の神気が……」
女王セレスティアが震えている。
「あ、あの……ここで、お酒を作ってもいいのですか?」
「ああ。むしろ作れ。死ぬほど作れ。ドワーフたちが干からびかけてるんだ」
俺が言うと、エルフたちは水を得た魚のように動き出した。 世界樹の雫と、畑のSランク果実を使った『神酒(ネクタル)』の醸造。 魔法学生たちも、エルフの指導の元、楽しそうに手伝っている。
数時間後。
「うぉぉぉぉ! これだ! この味だぁぁぁ!」
ドワーフたちが、完成したばかりのワインを飲んで涙を流していた。
「くぅ~っ! 染みる! エルフの作る酒は気に食わねぇが、これだけは認めてやる!」
「ふん、味わって飲みなさいよ、この鉄屑(スクラップ)職人!」
酒が入ったことで、ドワーフとエルフの間に奇妙な友情(飲みニケーション)が芽生え始めたようだ。
学生たちも、ルナやソフィアと魔法談義に花を咲かせている。
こうして。 我が国に『酒』と『魔法』、そして『学術機関』が誕生した。
王国の崩壊スピードがさらに加速したが、まあ、自業自得だろう。
(第15話 終わり)
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