8 / 8
知って、自覚して、かえりみる
黒薔薇
しおりを挟む
週末の遊園地。
晴れすぎた空がやけに目に痛い。
僕は改札を抜けてすぐの場所で、真知と並んで立っていた。
「じゃーん、ペアチケット♪」
彼女が取り出したのは、昨日の夜に渡された二枚のチケット。
ピンクのリボンで留められていて、どう見ても恋人同士向け。
「“調査”って言ってなかった?」
「調査よ。でも形から入るの。……そうでしょ?」
にこりと笑って、真知は腕を組む。
反射的に体が固まった。
「な、何して――」
「カップルごっこ。見られてる方がデータ取れるの。それに、“本気”って、結局周りの目が決めるものよ?」
言葉の意味がすぐには理解できなかった。
けれど、真知の笑顔は真剣そのものだった。
――こうして僕らの“偽りのデート”が始まった。
◆
最初のアトラクションは、観覧車。
晴れ渡る空の下、ゆっくりと上昇していく箱の中。
窓の外に広がる街が、まるで模型みたいに小さくなる。
真知は足を組み、肘を窓枠にかけたまま呟いた。
「ねぇ、照くん。“嫌われる”って怖くない?」
「うん、怖いよ。けど、避けても変わらない」
「……変わらない?」
「うん。僕だって、誰かに嫌われたら落ち込むけど、何も言わないままよりはマシだと思う。言わないと、相手のことも、知らないままだし」
真知は頬杖をついたまま、窓の外を見つめた。
「私、ずっと“正しい人”でいようとしてた。誰も傷つけず、誰からも嫌われないように。」
「……うん。」
「でもさ、最近思うの。それって、誰からも“本気で好きになってもらえない”ことなんじゃないかって。」
小さく笑う。
風で髪が揺れて、その横顔が一瞬だけ素に戻った。
僕は迷わず言葉を重ねる。
「間違ってることと、嫌われることは違うよ。誰かのために間違えるなら、それって悪くないと思う。」
真知の瞳が揺れた。
ゆっくりとこちらを向き、微かに息を飲む。
「……ほんと、ずるい言い方するんだから」
その笑みは、これまでの“完璧な笑顔”とは違っていた。
◆
澪の部屋。
モニター越しにその光景を見つめていた澪は、
拳を膝の上で強く握りしめていた。
(どうして……そんな言葉がすぐ出てくるのよ)
画面の中の照は、自然に人の心に触れていく。
意図もなく、計算もなく。
それが、彼女には何よりも恐ろしかった。
「……偽物の恋なのに」
呟いた声は、自分でも驚くほど弱かった。
◆
午後。
僕たちはジェットコースターを降りたばかりで、
風に乱れた髪を整えながら笑っていた。
「ねぇ照くん。私さ――怖がりなのかも」
「真知さんが?」
「うん。嫌われるのも、間違うのも。でも一番怖いのは、“何も残らないこと”。」
僕は頷く。
そして、前を歩く人混みを見ながら言った。
「僕もそうだよ。だから、何か残したいと思ってる。形でも、記憶でもいいから。」
真知が立ち止まる。
「……それ、誰のために?」
「誰の、っていうより……全部のために、かな。みんながちゃんと誰かと繋がれるようにしたい。」
その答えに、真知は少し目を伏せた。
「ほんと、あなたってずるい。」
そして小さく笑い、
「でも、好きかも。そういうの。」
◆
夕暮れ。
観覧車の影が長く伸びる頃、真知が足を止めた。
「照くん、次は“本当の舞台”を作りましょ。」
「舞台?」
「うん。私と三智の。あなたが“整えたい”って言ったんでしょ? だったら、ここでやるのが一番ドラマチックじゃない?」
風に髪が揺れる。
その表情はもう迷いがなかった。
僕は思わず笑ってしまう。
「分かった。……この遊園地を、二人の告白の舞台にする。」
「約束よ?」
「うん、約束。」
握手を交わす。
その瞬間、背中に澪の声が蘇る。
『偽物で、何が変わるのよ』
――でも、僕は思う。
偽物でも、誰かの心を動かせるなら、それは本物の一歩だ。
夜の帳が降り始め、観覧車の光が点き始める。
その光の中で、真知の瞳がきらりと光った。
遊園地の朝は、昨日よりも少しだけ雲が多かった。
観覧車のライトがまだ薄く光っている。
今日は、真知と三智、二人の関係を“整える”日だ。
僕と真知は、早めに現地に入った。
入口で渡されたプラン表には、アトラクションの名前と時間がびっしりと書かれている。
真知の仕込みだ。
「スケジュール通りに動くのが、成功の秘訣よ」
と、彼女は涼しい顔で言っていた。
その手際の良さに、思わず苦笑が漏れる。
(本当に準備が抜け目ない)
澪の部屋。
モニターには、遊園地全体のカメラ映像が映し出されていた。
彼女は無言で画面を見つめながら、端末のデータをスクロールする。
≪気象条件、群衆密度、対象の行動パターン……完璧ね≫
≪でも……これ、あなたが舞台を整えてるのよね≫
澪は指先でモニターを撫でながら、小さく息を吐いた。
「本当に……あなたは、誰かのためなら迷わないのね」
◆
三智が現れたのは、午前十時。
白いパーカーのフードを深く被り、スマホを片手に無表情で歩いてくる。
真知がその姿を見て、にやりと笑った。
「お待ちかね、楠野三智登場。……ねぇ、照くん」
「うん?」
「今日で、あの子との関係を変える。“勝負”って形でね」
「勝負?」
「うん。好きとか嫌いとか、曖昧な言葉じゃなくて、“勝つか負けるか”で決めるの。」
そう言って真知は歩き出した。
僕は黙ってその背中を追う。
広場の中央、体感型アトラクションのボルダリングタワー。
高さは十メートルほど。
まるで昨日、三智が一人で登っていた壁をそのまま再現したようだった。
真知はタワーの下で三智を見上げ、声を張る。
「ミチ。私と勝負して!」
人々のざわめきが広がる。
三智が振り返る。
「……は?」
「ルールは簡単。どっちが先に頂上にタッチできるか。負けた方は、勝った方のお願いをひとつ聞く。」
「……くだらない」
「そう言うと思った。でも、逃げないで。」
真知の笑顔は、どこか挑発的だった。
その視線の奥に、隠しきれない焦りがある。
「勝ったら……何を望むの?」
「簡単よ。私が勝ったら、もう二度と私から逃げないで。……それだけ。」
三智が息を呑む。
それは宣戦布告というより、懇願に近かった。
◆
澪の部屋。
その映像を見つめる澪の指先が震えている。
(これが……あの人の、やり方……?)
画面の中で、照が二人を見守っている。
助けるでも、止めるでもなく。
ただ、信じて見ている。
「……怖くないの?失敗するかもしれないのに」
澪は問いかけた。
返事はない。
ただ、モニターの中の彼が静かに笑っていた。
『大丈夫。ちゃんと届くよ。この二人なら、言葉よりも速く伝わるから。』
澪は、喉の奥で息を飲んだ。
(なんで、そんなこと……言えるの)
◆
スタートの笛が鳴る。
真知と三智、同時に駆け上がった。
観客の歓声が湧き上がる。
ボルダリング壁の上、指先と指先が何度も交差する。
「……追いつけない」
真知が小さく呟く。
だがその表情は笑っていた。
「やっぱり……あなた、すごいね」
その声に、三智がちらりと目を向ける。
「今さら、何を」
「ずっと言いたかったの。あなたに勝ちたかった。でも、本当は――あなたに、認めてほしかっただけ。」
その瞬間、三智の手が滑った。
ほんの一瞬の迷い。
真知が追い抜き、頂上のボタンにタッチする。
ブザーが鳴った。
歓声が響く中、真知が両手を広げて笑う。
「私の勝ち!」
下に降りてきた三智が、額の汗を拭きながら呟いた。
「……負けた。で、願いは?」
真知は一歩近づき、三智の肩に手を置いた。
「もう逃げないで。私と、ちゃんと向き合って。」
三智は黙って見つめ返し、
やがて小さく笑った。
「……バカみたい」
「でしょ?」
二人の笑い声が、夕暮れの空気の中に溶けていった。
その光景を見届けて、僕は小さく息を吐いた。
「……やっと、繋がったね」
◆
澪の部屋。
モニターに映る二人を見ながら、澪は呟いた。
「本当に……全部、やってのけたのね」
画面の中、照が真知と三智の肩を叩きながら笑っている。
その笑顔が、眩しくて仕方がなかった。
(全部の人を、幸せにして……最後に残るのが、私とあの人だけになったら……)
澪は両手で顔を覆った。
頬が熱い。
心臓の鼓動が、いつもよりずっと早い。
「……バカ。そんなの、断れるわけないじゃない。」
誰に聞かせるでもなく、
モニターの光だけが、彼女の顔を照らしていた。
晴れすぎた空がやけに目に痛い。
僕は改札を抜けてすぐの場所で、真知と並んで立っていた。
「じゃーん、ペアチケット♪」
彼女が取り出したのは、昨日の夜に渡された二枚のチケット。
ピンクのリボンで留められていて、どう見ても恋人同士向け。
「“調査”って言ってなかった?」
「調査よ。でも形から入るの。……そうでしょ?」
にこりと笑って、真知は腕を組む。
反射的に体が固まった。
「な、何して――」
「カップルごっこ。見られてる方がデータ取れるの。それに、“本気”って、結局周りの目が決めるものよ?」
言葉の意味がすぐには理解できなかった。
けれど、真知の笑顔は真剣そのものだった。
――こうして僕らの“偽りのデート”が始まった。
◆
最初のアトラクションは、観覧車。
晴れ渡る空の下、ゆっくりと上昇していく箱の中。
窓の外に広がる街が、まるで模型みたいに小さくなる。
真知は足を組み、肘を窓枠にかけたまま呟いた。
「ねぇ、照くん。“嫌われる”って怖くない?」
「うん、怖いよ。けど、避けても変わらない」
「……変わらない?」
「うん。僕だって、誰かに嫌われたら落ち込むけど、何も言わないままよりはマシだと思う。言わないと、相手のことも、知らないままだし」
真知は頬杖をついたまま、窓の外を見つめた。
「私、ずっと“正しい人”でいようとしてた。誰も傷つけず、誰からも嫌われないように。」
「……うん。」
「でもさ、最近思うの。それって、誰からも“本気で好きになってもらえない”ことなんじゃないかって。」
小さく笑う。
風で髪が揺れて、その横顔が一瞬だけ素に戻った。
僕は迷わず言葉を重ねる。
「間違ってることと、嫌われることは違うよ。誰かのために間違えるなら、それって悪くないと思う。」
真知の瞳が揺れた。
ゆっくりとこちらを向き、微かに息を飲む。
「……ほんと、ずるい言い方するんだから」
その笑みは、これまでの“完璧な笑顔”とは違っていた。
◆
澪の部屋。
モニター越しにその光景を見つめていた澪は、
拳を膝の上で強く握りしめていた。
(どうして……そんな言葉がすぐ出てくるのよ)
画面の中の照は、自然に人の心に触れていく。
意図もなく、計算もなく。
それが、彼女には何よりも恐ろしかった。
「……偽物の恋なのに」
呟いた声は、自分でも驚くほど弱かった。
◆
午後。
僕たちはジェットコースターを降りたばかりで、
風に乱れた髪を整えながら笑っていた。
「ねぇ照くん。私さ――怖がりなのかも」
「真知さんが?」
「うん。嫌われるのも、間違うのも。でも一番怖いのは、“何も残らないこと”。」
僕は頷く。
そして、前を歩く人混みを見ながら言った。
「僕もそうだよ。だから、何か残したいと思ってる。形でも、記憶でもいいから。」
真知が立ち止まる。
「……それ、誰のために?」
「誰の、っていうより……全部のために、かな。みんながちゃんと誰かと繋がれるようにしたい。」
その答えに、真知は少し目を伏せた。
「ほんと、あなたってずるい。」
そして小さく笑い、
「でも、好きかも。そういうの。」
◆
夕暮れ。
観覧車の影が長く伸びる頃、真知が足を止めた。
「照くん、次は“本当の舞台”を作りましょ。」
「舞台?」
「うん。私と三智の。あなたが“整えたい”って言ったんでしょ? だったら、ここでやるのが一番ドラマチックじゃない?」
風に髪が揺れる。
その表情はもう迷いがなかった。
僕は思わず笑ってしまう。
「分かった。……この遊園地を、二人の告白の舞台にする。」
「約束よ?」
「うん、約束。」
握手を交わす。
その瞬間、背中に澪の声が蘇る。
『偽物で、何が変わるのよ』
――でも、僕は思う。
偽物でも、誰かの心を動かせるなら、それは本物の一歩だ。
夜の帳が降り始め、観覧車の光が点き始める。
その光の中で、真知の瞳がきらりと光った。
遊園地の朝は、昨日よりも少しだけ雲が多かった。
観覧車のライトがまだ薄く光っている。
今日は、真知と三智、二人の関係を“整える”日だ。
僕と真知は、早めに現地に入った。
入口で渡されたプラン表には、アトラクションの名前と時間がびっしりと書かれている。
真知の仕込みだ。
「スケジュール通りに動くのが、成功の秘訣よ」
と、彼女は涼しい顔で言っていた。
その手際の良さに、思わず苦笑が漏れる。
(本当に準備が抜け目ない)
澪の部屋。
モニターには、遊園地全体のカメラ映像が映し出されていた。
彼女は無言で画面を見つめながら、端末のデータをスクロールする。
≪気象条件、群衆密度、対象の行動パターン……完璧ね≫
≪でも……これ、あなたが舞台を整えてるのよね≫
澪は指先でモニターを撫でながら、小さく息を吐いた。
「本当に……あなたは、誰かのためなら迷わないのね」
◆
三智が現れたのは、午前十時。
白いパーカーのフードを深く被り、スマホを片手に無表情で歩いてくる。
真知がその姿を見て、にやりと笑った。
「お待ちかね、楠野三智登場。……ねぇ、照くん」
「うん?」
「今日で、あの子との関係を変える。“勝負”って形でね」
「勝負?」
「うん。好きとか嫌いとか、曖昧な言葉じゃなくて、“勝つか負けるか”で決めるの。」
そう言って真知は歩き出した。
僕は黙ってその背中を追う。
広場の中央、体感型アトラクションのボルダリングタワー。
高さは十メートルほど。
まるで昨日、三智が一人で登っていた壁をそのまま再現したようだった。
真知はタワーの下で三智を見上げ、声を張る。
「ミチ。私と勝負して!」
人々のざわめきが広がる。
三智が振り返る。
「……は?」
「ルールは簡単。どっちが先に頂上にタッチできるか。負けた方は、勝った方のお願いをひとつ聞く。」
「……くだらない」
「そう言うと思った。でも、逃げないで。」
真知の笑顔は、どこか挑発的だった。
その視線の奥に、隠しきれない焦りがある。
「勝ったら……何を望むの?」
「簡単よ。私が勝ったら、もう二度と私から逃げないで。……それだけ。」
三智が息を呑む。
それは宣戦布告というより、懇願に近かった。
◆
澪の部屋。
その映像を見つめる澪の指先が震えている。
(これが……あの人の、やり方……?)
画面の中で、照が二人を見守っている。
助けるでも、止めるでもなく。
ただ、信じて見ている。
「……怖くないの?失敗するかもしれないのに」
澪は問いかけた。
返事はない。
ただ、モニターの中の彼が静かに笑っていた。
『大丈夫。ちゃんと届くよ。この二人なら、言葉よりも速く伝わるから。』
澪は、喉の奥で息を飲んだ。
(なんで、そんなこと……言えるの)
◆
スタートの笛が鳴る。
真知と三智、同時に駆け上がった。
観客の歓声が湧き上がる。
ボルダリング壁の上、指先と指先が何度も交差する。
「……追いつけない」
真知が小さく呟く。
だがその表情は笑っていた。
「やっぱり……あなた、すごいね」
その声に、三智がちらりと目を向ける。
「今さら、何を」
「ずっと言いたかったの。あなたに勝ちたかった。でも、本当は――あなたに、認めてほしかっただけ。」
その瞬間、三智の手が滑った。
ほんの一瞬の迷い。
真知が追い抜き、頂上のボタンにタッチする。
ブザーが鳴った。
歓声が響く中、真知が両手を広げて笑う。
「私の勝ち!」
下に降りてきた三智が、額の汗を拭きながら呟いた。
「……負けた。で、願いは?」
真知は一歩近づき、三智の肩に手を置いた。
「もう逃げないで。私と、ちゃんと向き合って。」
三智は黙って見つめ返し、
やがて小さく笑った。
「……バカみたい」
「でしょ?」
二人の笑い声が、夕暮れの空気の中に溶けていった。
その光景を見届けて、僕は小さく息を吐いた。
「……やっと、繋がったね」
◆
澪の部屋。
モニターに映る二人を見ながら、澪は呟いた。
「本当に……全部、やってのけたのね」
画面の中、照が真知と三智の肩を叩きながら笑っている。
その笑顔が、眩しくて仕方がなかった。
(全部の人を、幸せにして……最後に残るのが、私とあの人だけになったら……)
澪は両手で顔を覆った。
頬が熱い。
心臓の鼓動が、いつもよりずっと早い。
「……バカ。そんなの、断れるわけないじゃない。」
誰に聞かせるでもなく、
モニターの光だけが、彼女の顔を照らしていた。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中
桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。
やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。
「助けなんていらないわよ?」
は?
しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。
「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。
彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。
付き合ってもいないのに、幼なじみの佐藤がプロポーズしてきた
ぽぽよ
恋愛
「俺らさ、結婚しない?」
三十二歳、独身同士。
幼なじみの佐藤が、たこ焼きパーティの最中に突然言い出した。
付き合ってもないのに。
夢見てた甘いプロポーズじゃないけれど、佐藤となら居心地いいし、給料もあるし、嫁姑問題もないし、性格も知ってる。
断る理由が、ない。
こうして、交際0日で結婚することが決まった。
「とりあえず同棲すっか」
軽いノリで決まってゆく未来。
ゆるっとだらっと流れていく物語。
※本編は全7話。
※本編完結後、ゆるいSS投稿予定。
※サイドストーリー(切なめ)投稿予定。
孤高の愛の傍らで…。
礼三
恋愛
アルセア王国…。
この国には庶民にも有名な悲恋話が存在する。
アルセア建国当初からホリホック王家へ忠誠を誓ってきたガザニア、グラジオラスーの二代公爵家…。
ガザニア公爵の令嬢オレリア、グラジオラスの令息シリルは愛しあい将来を誓っていた。
しかし、公爵家の結びつきによって貴族派の勢力が大きくなることを恐れたホリホックの国王は王太子への婚約者にオレリアを所望する。
そして、二人の愛は引き裂かれた。
シリルはそれでもオレリアの騎士となって彼女を生涯護り抜くと誓うのだ。
だが、シリルはグラジオラス公爵家のたった一人の子供だった。嫡男であるシリルには跡取りが必要で、苦渋の決断でブプレウム伯爵家の娘メラニーを妻に迎えた。
その女、メラニーは二人の純粋な愛に嫉妬し狂い、幾度となく二人の崇高な愛の邪魔をした。
アルセア王国民の多くが知っている有名な話である。愛しあう二人を邪魔した世間で悪女と評判の女メラニー…。
これは王国の孤高の愛に翻弄されたメラニーの物語である。
12月より『小説家になろう』様でも同作品を掲載しております。
そんな世界なら滅んでしまえ
キマイラ
恋愛
魔王を倒す勇者パーティーの聖女に選ばれた私は前世の記憶を取り戻した。貞操観念の厳しいこの世界でパーティーの全員と交合せよだなんてありえないことを言われてしまったが絶対お断りである。私が役目をほうきしたくらいで滅ぶ世界なら滅んでしまえばよいのでは?
そんなわけで私は魔王に庇護を求めるべく魔界へと旅立った。
「貴女じゃ彼に不釣りあいだから別れて」と言われたので別れたのですが、呪われた上に子供まで出来てて一大事です!?
綾織季蝶
恋愛
「貴女じゃ彼に不釣りあいだから別れて」そう告げられたのは孤児から魔法省の自然管理科の大臣にまで上り詰めたカナリア・スタインベック。
相手はとある貴族のご令嬢。
確かに公爵の彼とは釣り合うだろう、そう諦めきった心で承諾してしまう。
別れる際に大臣も辞め、実家の誰も寄り付かない禁断の森に身を潜めたが…。
何故か呪われた上に子供まで出来てしまった事が発覚して…!?
ヒロインと結婚したメインヒーローの側妃にされてしまいましたが、そんなことより好きに生きます。
下菊みこと
恋愛
主人公も割といい性格してます。
アルファポリス様で10話以上に肉付けしたものを読みたいとのリクエストいただき大変嬉しかったので調子に乗ってやってみました。
小説家になろう様でも投稿しています。
わんこ系婚約者の大誤算
甘寧
恋愛
女にだらしないワンコ系婚約者と、そんな婚約者を傍で優しく見守る主人公のディアナ。
そんなある日…
「婚約破棄して他の男と婚約!?」
そんな噂が飛び交い、優男の婚約者が豹変。冷たい眼差しで愛する人を見つめ、嫉妬し執着する。
その姿にディアナはゾクゾクしながら頬を染める。
小型犬から猛犬へ矯正完了!?
【完結】番としか子供が産まれない世界で
さくらもち
恋愛
番との間にしか子供が産まれない世界に産まれたニーナ。
何故か親から要らない子扱いされる不遇な子供時代に番と言う概念すら知らないまま育った。
そんなニーナが番に出会うまで
4話完結
出会えたところで話は終わってます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる