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過去との対話_有栖_7

有栖_7-3

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『私』はホテルを出たあと、タクシーを呼んで帰宅した。ユースティティア就職後は一人暮らしをしていたので、『私』を迎えに来てくれる人も心配してくれる人もいない。家に帰ると着ていた服が不快だったので脱ぎ捨てて、部屋着に着替えてベッドの上で蹲った。

 ホテルでの証拠探しも産婦人科に行くことも実行しなかった。

 当時の『私』は未熟だった。

 産婦人科に行き、そこから警察に通報され、事態が大きくなったらどうする?
 事の発端は『私』が同僚の女性隊員を守ろうとしたことだ。彼女は自身を追い詰めるんじゃないか?
 悪いのは我孫子で他の隊員に罪はない。迷惑をかけるのではないか?

 そんなことを考え、結論の出せない『私』はショックとパニックになり、なにもせずに帰宅した。

 そして、『私』は一ヶ月の休職をユースティティアに連絡したのだった。
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