有栖と奉日本『ミライになれなかったあの夜に』

ぴえ

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『geisya,elephant and cat,wush2,water of life』=『PW:six characters』

「……反保、頑張って」
「いや、これは……ここから共通点を見つけるってことですかね? 芸者、ゾウや猫と言われても……それともアナグラム的なやつですか?」

 反保が救いを求めるように京を見るが、申し訳なさそうに目線を下に伏せて答える。

「それが解らないのよね。我孫子も解っていなかったみたい。これが『ワクチン』を起動させる為に必要なことだけが解ってる」
「けど、こういう謎解きって他にパターンがあるとすると……そうだ。『ワクチン』に名称とかありますか? それもヒントになっていて、両方の共通項目とかから導く、とかそんなパターンをテレビとか見たことありますよ」
「あぁ、そっか。そういえば『ワクチン』の名前について教えてなかったわね。アース博士は『レシエントメンテ』と同様に名前をつけていたみたい。その名前は――『デスペラード』っていうそうよ」
「随分とカッコイイ名前ですね」

 有栖が響きだけで判断し、率直な感想を述べた。

「意味はそうでもないけどな」
「佐倉さん、意味知っているんですか?」
「『デスペラード』ってのは英語で『ならず者』って意味だ。一方で『レシエントメンテ』には『近未来』って意味があるらしい。データ改ざんを行うウイルスが『近未来』でそれを治すワクチンが『ならず者』だ。普通なら逆のような気がするが、アース博士の皮肉が込められているのかもしれないな」
「あぁ、有り得そうですね。ん? 反保、どうした?」

 有栖の視界に入った反保は驚き、硬直していた。何かを考えている様子ではないので、気になり声をかけると彼は静かに口を開いた。

「パスワードは解けませんが……ワクチン、いや、『デスペラード』のありかについては手がかりがあるかもしれません」
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