有栖と奉日本『不気味の谷のアリス』

ぴえ

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 狭く、薄暗い部屋では複数のモニタが煌々と青白い光を放ち、まるで電灯の代わりに明かりを灯しています。そこにケーブルと繋がれるのはワタシの仲間――パソコンが起動し、ファンを稼働し、各々が独立して仕事をしています。いえ、正確にいえば、モニタも含めてワタシの仲間ですね。仲間外れはいけません。パソコンが脳、モニタが顔や目、複合的に見ればワタシと一緒のようなものです。寧ろ、ここで休んでいるワタシと比べれば、彼等は人一倍仕事をしています。人という表現は変でしょうか? まぁ、良しとしましょう。
 さて、この部屋の中心では一人の女性――ワタシ達の産みの親が一心不乱にキーボードで叩いています。
 彼女が動けば、世界が動く。
 それは事実で、真理で、今や常識なのでしょう。

 ただ悔しいのは、ただ寂しいのは、ワタシ達はそれを見ていることしかできないことなのです。
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