61 / 76
第四章:三極-3-
伏見_4-4
しおりを挟む
――強すぎる
伏見は片膝を着きながら、有栖の圧倒的な強さに驚いていた。
――男女の身体差を感じさせない。間合いの取り方に多彩な技。それに攻撃を当てる瞬間での力を入れるタイミングが上手すぎる。
伏見は有栖の打撃なら、大男でも簡単に倒してしまう映像も容易に想像できた。それほどまでに、受けたダメージは強く、回復しない。
――過去に一度だけ、似たような戦い方をした奴がいたな。アイツも強かった。確か、アイツが言っていたのは……
「……千変万化」
伏見がぽつりと呟く。
「あれ? 何で、自分の流儀を知っているんだ?」
有栖がその言葉に反応し、問い返す。しかし、それに対して伏見は首を横に振った。
「聞いたことがあるだけだ」
伏見は痺れる右手で拳を作り、立ち上がる。
――負ける……か。だが、諦めてたまるか。
伏見は片膝を着きながら、有栖の圧倒的な強さに驚いていた。
――男女の身体差を感じさせない。間合いの取り方に多彩な技。それに攻撃を当てる瞬間での力を入れるタイミングが上手すぎる。
伏見は有栖の打撃なら、大男でも簡単に倒してしまう映像も容易に想像できた。それほどまでに、受けたダメージは強く、回復しない。
――過去に一度だけ、似たような戦い方をした奴がいたな。アイツも強かった。確か、アイツが言っていたのは……
「……千変万化」
伏見がぽつりと呟く。
「あれ? 何で、自分の流儀を知っているんだ?」
有栖がその言葉に反応し、問い返す。しかし、それに対して伏見は首を横に振った。
「聞いたことがあるだけだ」
伏見は痺れる右手で拳を作り、立ち上がる。
――負ける……か。だが、諦めてたまるか。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる