隠蔽の末に

斉藤楓

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3.お互いを求めて

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二人はチェックインした。
もちろん女性同士なのでフロントも何も聞くことなく通してくれた。
505号室、ベッドがありゲーム、カラオケ、映画もAVも見放題。
その他もろもろの設備あり。

依子は後輩なので先輩のためにドアを開けて先に入ってもらう。
すぐ後ろについて部屋に入って後ろ手に鍵をかけるや否や小百合のウエストに腕を回し抱き着いてピタッとくっついた。
小百合は驚くこともなくそっとウエストにある依子の手に小百合の手を添えて言った。

小:可愛いわよ、依子。

依:せん・・・ぱい・・・

小百合は依子の手を優しくほどき依子のほうに振り向いて顎を取りキスをした。

小:はむ、、、んん、、んんん・・・ハマったのね、禁断の世界にようこそ。ふふふ。

依:んんん・・・んんんん・・・・
依:先輩のせいですからね・・・

小:ふふふ、あなたにも素質があったのよ、うふふ

小百合は依子を優しくリードする、初めての世界なので小百合は依子にまず顔から愛撫を始めた時間をかけてゆっくりたっぷりと。
じっと依子の目を見つめる、依子の目がだんだん涙目になってくるのが分かる。二人はベッドに寄り添い寝転がる。
目が潤む依子の頭を優しく撫でそのまま頬を撫でるゆっくり。
依子は男にこんな愛撫をされたことがない。
男はいつも早くやることしか頭にないからこういう愛撫はしてくれないのだ。

依子の目から一筋の涙が零れ落ちる。

小:どうしたの?

依:あっ・・・私ったら・・・なんだろ・・・すごく火照ってきたかもしれません、なんというか、優しいのが嬉しくて・・・

小:つまらない男としかしたことがないのね・・・いいのよ泣きたいなら泣いても。辛かったね・・・もう大丈夫よ。

そういうと小百合は優しくぎゅっと抱きしめた。
依子は小百合に抱きしめられながら静かに涙を流した。小百合は静かに泣く依子をずっと抱きしめ続けた。
1時間ほど泣いただろうか。
小百合もずっと黙って抱きしめていたが

依:あ・・・ご、ごめんなさい先輩。やっと、、、涙が止まりました。せっかくホテル入ったのに時間がもったいないですよね。。。

小:いいのよ、あなたが辛そうだったから私は泣く場所を貸してあげただけよ。
ほら、私の目を見て?じっと見て?そう、あなた瞳も綺麗ね。

小百合は頭から背中を手で愛撫しながらじっと依子の目を見つめていた。
依子は幼い少女のような目でじっと小百合の目を見つめてくる。
小百合はその目が愛おしくてたまらない。
そして依子は子猫のような声で言った。

依:先輩・・・大好きです。私の胸・・・触ってください。

小:可愛いわ、私も大好きよ。ほら・・・どう?

この後、二人は布団をかぶりながらお互いを求めた。
そしていつしか二人は眠りについてしまった。
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