53 / 132
Ⅲ章 討滅
53
しおりを挟む
骨折り損のくたびれもうけに聖女見習いがガッカリした次の日のこと。
エルルは少しばかり驚くことに出くわした。
魔王クリエイターの魔王リストから魔王ヨトウガの名前が消えたからである。
何が起きたのか。
ペット兼魔王クリエイターの力を把握するための実験体たるカマキリ、ゼルエルちゃんの後に生まれた最初の魔王、それが魔王ヨトウガであった。
最初期の魔王なだけあって、特別強力と言うわけではないが、繁殖力が非常に強い魔王として作っただけに全滅するなど考えにくいのだが。
一月に一回確認するくらいなので、どのように数を減らしたかは不明だが、同じく一月前くらいに、偵察用の魔王たる魔王蝶々に対して見たものを動画として記録できる録画機能用のスキルも付けていたのでそれでエルルが確認したところ、人類ってすごいと感心したものである。
以下が、魔王蝶々を通して確認した当時の状況だ。
「くそったれめっ!また大都市が墜とされたぞ!!たった数ヶ月で大都市が6つに超大都市が2つ!あまりにも進行速度が早いっ!!」
ここは魔王ヨトウガが間引きをしているサドラン帝国、首都サドランの軍事会議室。
そこにはお偉いさんがズラリと並び、憎々しげに顔を歪ませ、怒鳴り散らしていた。
「戦闘を繰り返すごとに敵の情報は集まり、対策は充実していきます。まだ慌てるような…」
「先月もそう言って、また一つ都市が壊滅したんだぞ!?生ぬるいことを言っている場合ではない!!」
「しかり。とはいえブルック中将の言葉にも一理ある。事実、侵攻速度は当初に比べてだいぶ落ちてきている」
「貴殿もまた馬鹿なことをっ!進行速度が落ちてはいても、敵戦力は着々と増え続けているっ!!いまはまだいい!ノウハウが蓄積し、効率的に倒せているおかげで徐々に押し返せている!!がっ!!奴らは我々が効率的に倒す以上に殖え続けているんだぞっ!?」
「サドラー大佐の仰ることはごもっとも。いずれは我々が如何に効率良く倒そうとしても、それで対応し切れないほどの数に囲まれては成す術無くやられる…この場にいる人間はすでに重々承知していますとも。だからこそっ!今回の会議を開いたのです」
「会議を開いている暇があるならば援軍を出す…」
「落ち着いてください。サドラー大佐。もちろん援軍を出します。それに伴って新兵器を使う。その兵器の運用をどうするかを話すために会議を開いたのですよ。前線から戻った直後で気が立っているのは分かりますが、その前線を押し返すために必要なことです」
「新兵器、だと?」
「ええ、兵器開発局の技術の粋を集めて作り出された三つの新兵器。これでやつらを一網打尽にします」
「こ、これは!?」
この会議から数日後。
サドラー大佐と呼ばれていた男は魔王ヨトウガと戦う前線基地にいた。
「サドラー大佐!?戻られたのですね!?軍上層部はなんと!?」
「うむ、援軍はもちろんのこと新兵器も配備してもらえるようだ」
「新兵器、ですか?」
「ああ、見ろ。早速、投入されたぞ」
「あ、あれが新兵器?」
現在の魔王ヨトウガはサドラー大佐のいる大都市に接近中で、あと半日で接敵すると思われていた。
その半日という僅かな時間に新兵器が配備される。
そのうちの一つが、街の周辺へと次々に設置されていった。
「あれは…なんなのでしょうか?見たところ碇、ですか?」
「その通りだ。適正魔獣、巨大蛾の数は今や億を超えている。それに対して点での攻撃でしかない銃は不効率極まりない。剣で叩き斬ろうにも、空を飛んでいるしな。そこで生み出された巨大蛾専用の戦車があれだ。名をアンカータンクと呼ぶらしいな」
アンカータンクと呼ばれた戦車は大砲の代わりにアンカー、すなわち船が停泊する際に海中に落として波に流されないようにするための碇、と呼ばれる巨大なフックのような形状をした鉄の塊を射出することができる。
当初、魔王ヨトウガに対して使われた武器は銃火器やアドラールの矢と呼ばれた30センチほどの鉄球を連射する戦車のようなものであった。
しかし、これらには魔王ヨトウガを相手するには不十分だと判断された。
空を覆い尽くすほどの数がいるとは言え、銃弾は点での攻撃、もとい1発の弾丸で倒せる敵が非常に少ない上、1発で必ず1匹を仕留められるわけではない。
あたりどころや距離によって数十の弾薬を必要とする場合もあり、あまりにも弾薬を消費し過ぎる。
大量にいる魔王ヨトウガを斃すには、確実に弾薬が足らなくなることは分かっていた。
アドラールの矢も同じことだ。
30センチの鉄球を射出する分、あたりどころが悪くても数発で倒せたが、いかんせん1発1発のコストがかなり高い。
そういう意味では普通の銃弾と変わらなかったし、なによりもアドラールの矢は元々は竜を相手にするのを想定した兵器であり、今やサドラン帝国近辺には竜種がほぼ生息していないために打ち出す鉄球はもちろんのこと、アドラールの矢自体の数が非常に少ないのであまり当てにできない。
使われないということで生産されたアドラールの矢のほとんどは解体されてしまった後だったのである。
そうした諸々の状況を踏まえてサドラン帝国の軍部が作り出した兵器のうちの一つがアンカータンクである。
この戦車は大量にいる魔王ヨトウガを相手にするため専用の兵器として急ピッチで開発された。
銃弾になるアンカー、すなわち碇には鎖が繋がれており、これが戦車の砲身につながっていた。
さらにアンカータンクの砲身はかなりの速度、かつ自由な角度で回転できる。
つまりこのアンカータンクと言うのは射出した碇を振り回して範囲攻撃を行うと言う、ある意味、格闘戦をする戦車として作り出されたのだ。
振り回された碇に当たればもちろん魔王ヨトウガは爆散するし、碇に繋がっている鎖部分に当たれば千切れ飛ぶ。
かつ、碇を振り回しているだけなので弾薬として消費することはないと言う、継戦力に優れた世にも珍しい格闘を行う戦車というのがこのアンカータンクであった。
とはいえ新造兵器なため欠点がいくらかある。
まず、碇を振り回すと言うのはつまり巨大な鉄の塊を振り回すと言うこと。
碇にかかる凄まじい遠心力によってアンカータンク本体が倒れたりしないようアンカータンクはかなりの重量があり、その重さは同じ大きさの戦車に比べてほぼ2倍。
そのため、燃料費がかなり嵩む上、運搬が大変、アンカータンクそのものの機動性はゴミと非常に嵩張る戦車となっていた。
さらにはそれだけの重量であっても碇に引っ張られるので、その場に本体を固定するアンカーを地面に打ち込まなくてはいけず、射出するまで数十分、一度設置すると再度移動するのに数十分の時間が必要という、かなり機動性が悪い戦車となっていた。
とはいえ、新兵器は他に2つもある。
サドラー大佐は万全の準備を整えながら半日という時間を過ごした。
そして夜。
「巨大蛾の姿を確認!!サドラー大佐っ!!」
「…諸君。サドラン軍人の力を見せてくれ」
サドラー大佐の開戦の合図に集まった軍人たちが一斉に返事をする。
「皆殺しにしてくれる、羽虫風情が」
魔王ヨトウガとサドラー大佐率いる大軍の戦いが始まった。
エルルは少しばかり驚くことに出くわした。
魔王クリエイターの魔王リストから魔王ヨトウガの名前が消えたからである。
何が起きたのか。
ペット兼魔王クリエイターの力を把握するための実験体たるカマキリ、ゼルエルちゃんの後に生まれた最初の魔王、それが魔王ヨトウガであった。
最初期の魔王なだけあって、特別強力と言うわけではないが、繁殖力が非常に強い魔王として作っただけに全滅するなど考えにくいのだが。
一月に一回確認するくらいなので、どのように数を減らしたかは不明だが、同じく一月前くらいに、偵察用の魔王たる魔王蝶々に対して見たものを動画として記録できる録画機能用のスキルも付けていたのでそれでエルルが確認したところ、人類ってすごいと感心したものである。
以下が、魔王蝶々を通して確認した当時の状況だ。
「くそったれめっ!また大都市が墜とされたぞ!!たった数ヶ月で大都市が6つに超大都市が2つ!あまりにも進行速度が早いっ!!」
ここは魔王ヨトウガが間引きをしているサドラン帝国、首都サドランの軍事会議室。
そこにはお偉いさんがズラリと並び、憎々しげに顔を歪ませ、怒鳴り散らしていた。
「戦闘を繰り返すごとに敵の情報は集まり、対策は充実していきます。まだ慌てるような…」
「先月もそう言って、また一つ都市が壊滅したんだぞ!?生ぬるいことを言っている場合ではない!!」
「しかり。とはいえブルック中将の言葉にも一理ある。事実、侵攻速度は当初に比べてだいぶ落ちてきている」
「貴殿もまた馬鹿なことをっ!進行速度が落ちてはいても、敵戦力は着々と増え続けているっ!!いまはまだいい!ノウハウが蓄積し、効率的に倒せているおかげで徐々に押し返せている!!がっ!!奴らは我々が効率的に倒す以上に殖え続けているんだぞっ!?」
「サドラー大佐の仰ることはごもっとも。いずれは我々が如何に効率良く倒そうとしても、それで対応し切れないほどの数に囲まれては成す術無くやられる…この場にいる人間はすでに重々承知していますとも。だからこそっ!今回の会議を開いたのです」
「会議を開いている暇があるならば援軍を出す…」
「落ち着いてください。サドラー大佐。もちろん援軍を出します。それに伴って新兵器を使う。その兵器の運用をどうするかを話すために会議を開いたのですよ。前線から戻った直後で気が立っているのは分かりますが、その前線を押し返すために必要なことです」
「新兵器、だと?」
「ええ、兵器開発局の技術の粋を集めて作り出された三つの新兵器。これでやつらを一網打尽にします」
「こ、これは!?」
この会議から数日後。
サドラー大佐と呼ばれていた男は魔王ヨトウガと戦う前線基地にいた。
「サドラー大佐!?戻られたのですね!?軍上層部はなんと!?」
「うむ、援軍はもちろんのこと新兵器も配備してもらえるようだ」
「新兵器、ですか?」
「ああ、見ろ。早速、投入されたぞ」
「あ、あれが新兵器?」
現在の魔王ヨトウガはサドラー大佐のいる大都市に接近中で、あと半日で接敵すると思われていた。
その半日という僅かな時間に新兵器が配備される。
そのうちの一つが、街の周辺へと次々に設置されていった。
「あれは…なんなのでしょうか?見たところ碇、ですか?」
「その通りだ。適正魔獣、巨大蛾の数は今や億を超えている。それに対して点での攻撃でしかない銃は不効率極まりない。剣で叩き斬ろうにも、空を飛んでいるしな。そこで生み出された巨大蛾専用の戦車があれだ。名をアンカータンクと呼ぶらしいな」
アンカータンクと呼ばれた戦車は大砲の代わりにアンカー、すなわち船が停泊する際に海中に落として波に流されないようにするための碇、と呼ばれる巨大なフックのような形状をした鉄の塊を射出することができる。
当初、魔王ヨトウガに対して使われた武器は銃火器やアドラールの矢と呼ばれた30センチほどの鉄球を連射する戦車のようなものであった。
しかし、これらには魔王ヨトウガを相手するには不十分だと判断された。
空を覆い尽くすほどの数がいるとは言え、銃弾は点での攻撃、もとい1発の弾丸で倒せる敵が非常に少ない上、1発で必ず1匹を仕留められるわけではない。
あたりどころや距離によって数十の弾薬を必要とする場合もあり、あまりにも弾薬を消費し過ぎる。
大量にいる魔王ヨトウガを斃すには、確実に弾薬が足らなくなることは分かっていた。
アドラールの矢も同じことだ。
30センチの鉄球を射出する分、あたりどころが悪くても数発で倒せたが、いかんせん1発1発のコストがかなり高い。
そういう意味では普通の銃弾と変わらなかったし、なによりもアドラールの矢は元々は竜を相手にするのを想定した兵器であり、今やサドラン帝国近辺には竜種がほぼ生息していないために打ち出す鉄球はもちろんのこと、アドラールの矢自体の数が非常に少ないのであまり当てにできない。
使われないということで生産されたアドラールの矢のほとんどは解体されてしまった後だったのである。
そうした諸々の状況を踏まえてサドラン帝国の軍部が作り出した兵器のうちの一つがアンカータンクである。
この戦車は大量にいる魔王ヨトウガを相手にするため専用の兵器として急ピッチで開発された。
銃弾になるアンカー、すなわち碇には鎖が繋がれており、これが戦車の砲身につながっていた。
さらにアンカータンクの砲身はかなりの速度、かつ自由な角度で回転できる。
つまりこのアンカータンクと言うのは射出した碇を振り回して範囲攻撃を行うと言う、ある意味、格闘戦をする戦車として作り出されたのだ。
振り回された碇に当たればもちろん魔王ヨトウガは爆散するし、碇に繋がっている鎖部分に当たれば千切れ飛ぶ。
かつ、碇を振り回しているだけなので弾薬として消費することはないと言う、継戦力に優れた世にも珍しい格闘を行う戦車というのがこのアンカータンクであった。
とはいえ新造兵器なため欠点がいくらかある。
まず、碇を振り回すと言うのはつまり巨大な鉄の塊を振り回すと言うこと。
碇にかかる凄まじい遠心力によってアンカータンク本体が倒れたりしないようアンカータンクはかなりの重量があり、その重さは同じ大きさの戦車に比べてほぼ2倍。
そのため、燃料費がかなり嵩む上、運搬が大変、アンカータンクそのものの機動性はゴミと非常に嵩張る戦車となっていた。
さらにはそれだけの重量であっても碇に引っ張られるので、その場に本体を固定するアンカーを地面に打ち込まなくてはいけず、射出するまで数十分、一度設置すると再度移動するのに数十分の時間が必要という、かなり機動性が悪い戦車となっていた。
とはいえ、新兵器は他に2つもある。
サドラー大佐は万全の準備を整えながら半日という時間を過ごした。
そして夜。
「巨大蛾の姿を確認!!サドラー大佐っ!!」
「…諸君。サドラン軍人の力を見せてくれ」
サドラー大佐の開戦の合図に集まった軍人たちが一斉に返事をする。
「皆殺しにしてくれる、羽虫風情が」
魔王ヨトウガとサドラー大佐率いる大軍の戦いが始まった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる