88 / 132
Ⅴ章
88
しおりを挟む
それからも2人の快進撃は続いた。
今日の宿代を稼ぐどころか、ちょっとした小金持ちくらいになれるくらいの成果をあげ、少しだけ同業者に注目されながらも、着々とダンジョン内を探索し続けていく。
これだけ聞くと、不思議な迷宮の探索は簡単に思えるようだが、そんなことはない。
むしろ、死傷率は高い。
特に色々な意味で経験の少ない20歳未満の1か月以内における死傷率に至ってはほぼ100%近かった。
しかし、2人は一月どころか半年もの間、危なげなく迷宮の探索をしていく。
2人には才能があった。
荒事に対する才能が。
いや、才能だけではない。
貧乏な家から出て一旗上げようとした彼らは、迷宮が出現しなければ盗賊狩りを生業にしようとしていたのもあって、すでに歳に合わぬ戦闘力を持っていた。
貧乏よりの生活ではあったが、食うに困ることはなく、子供の頃からちまちま貯めたお小遣い全てを使って並みよりも良質な魔科学武器を手に入れる周到さ、貪欲さ。
魔科学武器を十全以上に振るえるようにひたすらに自らを鍛える根性と冷めぬ情熱。
たまたま近所に畑を荒らす盗賊を狩っていた経験を持つ人間がいて、その人に師事できたという恵まれた環境。
それらが相まって、なるほど彼らは歳のわりには非常に高い水準の戦闘力を得るに至ったのである。
本来ならば不思議な迷宮の入り口付近に出没するゴブリンでさえ、そう簡単に倒せる相手ではないのだ。
猿の一種とだけ聞くと、猿を始めとした小動物をダシに芸能人があれこれ騒ぐ系の番組などから賢くも可愛らしく、温厚な生き物であると言うイメージを持っているかもしれないが、実のところ猿の仲間は猛獣に近い性質を持つ個体や種類が多い。
どちらかと言えば気性が荒い生き物なのである。
実際、チンパンジーを始めとした人よりも何回りも小いながらも、猿に襲われて大怪我を負ったなんて話は多々あり、場合によっては猿に人が殺されたなんて話もある。
メスや餌をめぐっての争いで群れの仲間同士での殺し合いや共食いだってする、非常に獰猛な生き物なのである。
類人猿ゆえに、闘争を繰り返し、同胞を殺してきた歴史を持つ人間に近しいところがあるのかもしれない。
社会的でありながら、高い攻撃性を顕すこともある動物なのだ。
そしてこの世界のゴブリンもまた同じだ。
いや、むしろ魔力というエネルギーによっても体を動かせるので、食べ物から得られるエネルギーを体の成長や脳の発達に回しやすい分、この世界の生き物は猿に限らず、地球産の生き物よりもさらに賢く、繁殖しやすく、巨大化しやすい傾向にある。
ゴブリンの場合、人間と同じように「言葉」という文化を発明、常用する種類も過去には存在していたほどに賢い上、人間とは比べ物にならない筋力を誇るゴリラ以上の身体能力を持つ巨躯と知能を誇るヘラクレスゴブリンという種がいたりとたかだか猿の一種とバカにはできない。
むしろ単純な身体能力という点では人間よりも高い。
ゆえに。
軽い気持ちで一攫千金を夢見て、迷宮にやってきた準備不足な人間達はゴブリンにあっさり殺されて食べられるのがオチである。
フォルフォー少年とルービィ少年がゴブリンを苦もなく殺したのがどれだけ凄いことかお分かりいただけただろうか?
それどころか半年以上もの間、足踏みせずに探索し続ける彼らの才気たるや、常人のソレではない。
そして。
そんな2人には当然、さまざまな目が向く。
自分達の仲間に引き入れたい者。
逆に彼らの仲間になりたい者。
その将来性に期待して媚を売る者。
若き才能に嫉妬する者。
憧れる者。
良くも悪くも彼らは有名になり、そして注目するのは人のみにあらず。
さまざまな視線を向けられている2人の少年は今日も十分以上の釣果を携えて、迷宮から出てきた。
「今日はログマントマンドラゴラが大量だったなぁっ、これだけあればニフィちゃんに宝石を買ってあげられそうだ!」
「…はいはい、ご機嫌なのは分かったからとっとと帰ろうよ。こっちは荷物が重い上に泥まみれで疲れたんだ。早く帰って寝たい」
先頭を歩く赤髪のフォルフォー少年は迷宮から出ると同時に構えていた剣と盾をしまう。
ゴブリンの毛皮で作られた丈夫な背負い袋と一緒に泥まみれのルービィ少年は早く帰って寝たいらしい。
ちなみに、ニフィとはフォルフォー少年が天使だ女神だと騒いだ受付嬢の名前であり、ルービィ少年も驚くことに、とんとん拍子に関係を深めているようである。
少なくとも高価な贈り物をしても、引かれないくらいには仲良くなっていた。
「ていうか、迷宮から出たのなら警戒もいらないだろう?フォルフォーも荷物を持てよ。フォルフォーの方が力持ちだろ?」
「分かってるって。それにしても、後衛で動き回らないからってルービィに持たせるにしても、持ち帰れる量が少なくて困るなぁ。そろそろ荷物持ち役を雇うか?」
「そう言って、前回雇った奴は迷宮内で手に入れたアイテムを全部、掻っ攫って行方不明になったじゃないか」
ゲームなどでは敵を倒したりして手に入るお宝などは、普通に持ち帰れるようになっているが、現実においては手に入るアイテム全てを持ち運びできるわけもなく、彼らに限らず、迷宮を探索する人たちは基本的に大きな袋を持ち込み、それに手に入ったアイテムを入れて帰ってくると良う手法を取っていた。
ゆえに一度の探索で手に入るアイテム量はある程度限界がある。
行きだけではなく、帰りにもゴブリンを始めとする敵性生物を倒すことを考えればなおのこと。
持ち運べる量は自身の動きが鈍らない程度となれば、かなり少ない。
20歳未満の若い人間達の死傷率が高いのはそうした事情を鑑みずに、大量の戦利品を持ち帰ろうとして鈍くなったところを倒される場合も多々あった。
そして、その限界を越えるために探索者達が考えたのが荷物持ち専用の人員を用意することである。
しかしながら不思議な迷宮が誕生してから未だ2年も経っていない今、そうしたやり方は未だ定着しておらず、迷宮ギルドではサポートが無かった。
ゆえに個人個人でそれらしき人を探して、連れて行くという形になっており、様々なトラブルが発生していた。
特に多いのが、持たせた戦利品を抱えていつの間にか消えているという、盗難トラブルである。
2人の少年も初めに声をかけた人に騙されてからは、しばらく荷物持ちを無しでやってきたが、やはり荷物持ちがいないとかなり効率が悪かったのだ。
今日の宿代を稼ぐどころか、ちょっとした小金持ちくらいになれるくらいの成果をあげ、少しだけ同業者に注目されながらも、着々とダンジョン内を探索し続けていく。
これだけ聞くと、不思議な迷宮の探索は簡単に思えるようだが、そんなことはない。
むしろ、死傷率は高い。
特に色々な意味で経験の少ない20歳未満の1か月以内における死傷率に至ってはほぼ100%近かった。
しかし、2人は一月どころか半年もの間、危なげなく迷宮の探索をしていく。
2人には才能があった。
荒事に対する才能が。
いや、才能だけではない。
貧乏な家から出て一旗上げようとした彼らは、迷宮が出現しなければ盗賊狩りを生業にしようとしていたのもあって、すでに歳に合わぬ戦闘力を持っていた。
貧乏よりの生活ではあったが、食うに困ることはなく、子供の頃からちまちま貯めたお小遣い全てを使って並みよりも良質な魔科学武器を手に入れる周到さ、貪欲さ。
魔科学武器を十全以上に振るえるようにひたすらに自らを鍛える根性と冷めぬ情熱。
たまたま近所に畑を荒らす盗賊を狩っていた経験を持つ人間がいて、その人に師事できたという恵まれた環境。
それらが相まって、なるほど彼らは歳のわりには非常に高い水準の戦闘力を得るに至ったのである。
本来ならば不思議な迷宮の入り口付近に出没するゴブリンでさえ、そう簡単に倒せる相手ではないのだ。
猿の一種とだけ聞くと、猿を始めとした小動物をダシに芸能人があれこれ騒ぐ系の番組などから賢くも可愛らしく、温厚な生き物であると言うイメージを持っているかもしれないが、実のところ猿の仲間は猛獣に近い性質を持つ個体や種類が多い。
どちらかと言えば気性が荒い生き物なのである。
実際、チンパンジーを始めとした人よりも何回りも小いながらも、猿に襲われて大怪我を負ったなんて話は多々あり、場合によっては猿に人が殺されたなんて話もある。
メスや餌をめぐっての争いで群れの仲間同士での殺し合いや共食いだってする、非常に獰猛な生き物なのである。
類人猿ゆえに、闘争を繰り返し、同胞を殺してきた歴史を持つ人間に近しいところがあるのかもしれない。
社会的でありながら、高い攻撃性を顕すこともある動物なのだ。
そしてこの世界のゴブリンもまた同じだ。
いや、むしろ魔力というエネルギーによっても体を動かせるので、食べ物から得られるエネルギーを体の成長や脳の発達に回しやすい分、この世界の生き物は猿に限らず、地球産の生き物よりもさらに賢く、繁殖しやすく、巨大化しやすい傾向にある。
ゴブリンの場合、人間と同じように「言葉」という文化を発明、常用する種類も過去には存在していたほどに賢い上、人間とは比べ物にならない筋力を誇るゴリラ以上の身体能力を持つ巨躯と知能を誇るヘラクレスゴブリンという種がいたりとたかだか猿の一種とバカにはできない。
むしろ単純な身体能力という点では人間よりも高い。
ゆえに。
軽い気持ちで一攫千金を夢見て、迷宮にやってきた準備不足な人間達はゴブリンにあっさり殺されて食べられるのがオチである。
フォルフォー少年とルービィ少年がゴブリンを苦もなく殺したのがどれだけ凄いことかお分かりいただけただろうか?
それどころか半年以上もの間、足踏みせずに探索し続ける彼らの才気たるや、常人のソレではない。
そして。
そんな2人には当然、さまざまな目が向く。
自分達の仲間に引き入れたい者。
逆に彼らの仲間になりたい者。
その将来性に期待して媚を売る者。
若き才能に嫉妬する者。
憧れる者。
良くも悪くも彼らは有名になり、そして注目するのは人のみにあらず。
さまざまな視線を向けられている2人の少年は今日も十分以上の釣果を携えて、迷宮から出てきた。
「今日はログマントマンドラゴラが大量だったなぁっ、これだけあればニフィちゃんに宝石を買ってあげられそうだ!」
「…はいはい、ご機嫌なのは分かったからとっとと帰ろうよ。こっちは荷物が重い上に泥まみれで疲れたんだ。早く帰って寝たい」
先頭を歩く赤髪のフォルフォー少年は迷宮から出ると同時に構えていた剣と盾をしまう。
ゴブリンの毛皮で作られた丈夫な背負い袋と一緒に泥まみれのルービィ少年は早く帰って寝たいらしい。
ちなみに、ニフィとはフォルフォー少年が天使だ女神だと騒いだ受付嬢の名前であり、ルービィ少年も驚くことに、とんとん拍子に関係を深めているようである。
少なくとも高価な贈り物をしても、引かれないくらいには仲良くなっていた。
「ていうか、迷宮から出たのなら警戒もいらないだろう?フォルフォーも荷物を持てよ。フォルフォーの方が力持ちだろ?」
「分かってるって。それにしても、後衛で動き回らないからってルービィに持たせるにしても、持ち帰れる量が少なくて困るなぁ。そろそろ荷物持ち役を雇うか?」
「そう言って、前回雇った奴は迷宮内で手に入れたアイテムを全部、掻っ攫って行方不明になったじゃないか」
ゲームなどでは敵を倒したりして手に入るお宝などは、普通に持ち帰れるようになっているが、現実においては手に入るアイテム全てを持ち運びできるわけもなく、彼らに限らず、迷宮を探索する人たちは基本的に大きな袋を持ち込み、それに手に入ったアイテムを入れて帰ってくると良う手法を取っていた。
ゆえに一度の探索で手に入るアイテム量はある程度限界がある。
行きだけではなく、帰りにもゴブリンを始めとする敵性生物を倒すことを考えればなおのこと。
持ち運べる量は自身の動きが鈍らない程度となれば、かなり少ない。
20歳未満の若い人間達の死傷率が高いのはそうした事情を鑑みずに、大量の戦利品を持ち帰ろうとして鈍くなったところを倒される場合も多々あった。
そして、その限界を越えるために探索者達が考えたのが荷物持ち専用の人員を用意することである。
しかしながら不思議な迷宮が誕生してから未だ2年も経っていない今、そうしたやり方は未だ定着しておらず、迷宮ギルドではサポートが無かった。
ゆえに個人個人でそれらしき人を探して、連れて行くという形になっており、様々なトラブルが発生していた。
特に多いのが、持たせた戦利品を抱えていつの間にか消えているという、盗難トラブルである。
2人の少年も初めに声をかけた人に騙されてからは、しばらく荷物持ちを無しでやってきたが、やはり荷物持ちがいないとかなり効率が悪かったのだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる