126 / 132
Ⅵ章 衰亡
126
しおりを挟む
「人間もよくやりますねぇ」
聖女アリアの呟き。
全くもって同意である。
魔王エルルちゃん一行、もとい僕たちは快進撃を続けていた。
ただ、その侵攻は当初予定していたものより些か以上に遅れが見られる。
一番の理由は、増やせるなら増やしておきたい魔王という名の戦力確保のためにドーラの攻撃で纏めて消しとばすという行為を控えているからというのがある。
超大都市アイヌゥとか呼ばれていた街を消し飛ばす前に避難民を使って創り出した新規の魔王は結果的に3体創り出せた。
その名も人腕ナマコ。
詳細はこんな感じ。
名前 人腕ナマコ×3
個体名 なし
生物強度 91
スキル 超再生 超光合成 麻酔息 貯蓄嚢 魔王式キャッチ結合組織
3体の人腕ナマコは人間の死体という名の材料を効率よく集めるための魔王として生み出した。
過剰なくらいに攻撃力の高いドーラがいるので、あとは囮役ないしは肉壁役の魔王がいれば良いかなと判断してのことであり、出来るならばより沢山の魔王を用意しようと考えての死体集め専用の魔王である。
聖女達にも出来なくはないが、やはり専用に生み出した方がいいかと考えて創り出した人腕ナマコの見た目は非常に…アレである。
日本で食用にもされていた普通のナマコの体表面に、超光合成スキルのせいなのか緑色になった人の腕が毛のようにビッチリ生えている巨大ナマコという感じで、生み出した僕自身、なかなかどうして人の恐怖心を抉る見た目だなと感じる。
戦いには見た目でビビらせることも必要かなと考えての異様な見た目であるが、さすがにこの見た目で知性があったら、それを気にしたりしそうなので、あえて知性は宿らないように創ってある。名前が無しなのはそのためだ。
スキル構成は死ににくさを重視。
戦闘よりも人の死体、というか生きている人を体表についている人腕によって捉えて体内に回収、麻酔息によって眠るように意識を消失、痛みを感じないようにしてから、体内の筋肉でミンチ状にし、大きな肉塊として一塊の糞のようにひり出すか貯蓄囊スキルによって体内に蓄えられるようになっている。
内臓はあくまで、人を回収、加工するためのものであり、超光合成スキルによって生きるための食事を必要としないというのも人腕ナマコの特徴の一つとなる。
歩く際にはベルトコンベアのように体表が頭部分から肛門側に送り込まれ、この際に体表の人腕に掴まれた人間も一緒に巻き込まれて、肛門側から内臓に、そして頭側から肉塊として排泄、ないしは体内に貯蓄されるようになっているのだが…ううむ。
創っておいて今更だけど、魔王というよりは地球外生命体というか、ちょっと違う感じのアレな生き物が出来てしまった。
真緑な見た目も相まって実に気色悪い。
まあ、些か見た目はアレでも機能性は抜群。超再生スキルと、再生に必要なエネルギーとして超光合成スキルがある人腕ナマコは肉壁としても優秀だろう。
この調子で魔王を増やして侵攻速度も増して、侵攻のたびに新しい魔王を生み出してさらに侵攻速度を増して…というサイクルが早くも乱れ始めたのは大都市アイヌゥを陥落させて二つ目くらいの都市からだ。
一つ目の都市はやたらと散発的に攻めてきて、無駄な抵抗してるなと哀れに思いながらも、あまり防御力が高くはないドーラは無視するわけにもいかずにちまちま倒し、街を1匹の人腕ナマコの貯蓄囊が一杯になるまで襲わせたところで終わり。
貯蓄囊には約10万人分の死体、という言い方改め『御遺体』…を収めることが可能なので、まあ、当座はこれくらいあれば十分だろうと残りはドーラで消し飛ばず。
貯蓄囊に溜め込んだ御遺体は何かあった時に状況に合わせた魔王が生み出せるように取っておくとする。
次の都市まで行く…まあ、地球よりも遥かに広い世界であるがゆえにこの移動に時間がかかるという部分も侵攻が遅い理由の一つである。
ドーラは体質上、地上で活動するのが非常に苦手ゆえに空飛ぶ生き物のわりに移動速度が遅いのもまた理由だ。
できれば電光石火で攻め落としたいところ。
我ながら思うのだが、ドーラは下手な兵器よりも兵器してるまさに魔王な存在である。
なんせ都市を簡単に消し飛ばせるのだから、地球におけるミサイルを始めとする巨大兵器なんざ目じゃないくらいの超兵器である。
彼女の存在を他国が知れば、確実に脅威に思うはず。
地球よりも遥かに大きなこの惑星は、大きい分、重力が地球よりも強く、通信のための電波を飛ばしてくれる人工衛星が打ち上げるだけのエンジンが作れないのか、軌道衛生上に上手く乗せられないのか、人工衛星は存在しないらしい。
ゆえに携帯のような手軽な通信技術は少なくとも民間には存在せず、衛星写真でドーラの情報が各国に広まるという心配もいらない。
いらないが、しかし、それは連絡手段が無いことを意味するわけではない。
多少のタイムラグはあってもドーラの存在は各国に知られてしまうだろう。
ドーラのことを知った他国の人間が、サドラン帝国内で被害が収まっているうちに援軍を出して潰した方が良くない?と考える可能性は十分にある。
そうなった時に現戦力でなんとかなるかは分からない。
いや、おそらくは負ける。
だからこそ極力急いで、ぱっぱと攻め込んだのだが…二つ目の都市でもまた散発的に戦力を送り込んできた。
無視するわけにもいかないドーラはそれに時間を取られるわけで…
一つ目の都市ではやぶれかぶれの特攻と思って哀れに思っていたのだが、何かしらの時間稼ぎの可能性が高い気がしてきた。
人腕ナマコだけ先行させるか?
それとも人腕ナマコから得られた御遺体肉塊から新たな魔王を生み出して、それに攻め込ませようか?
いや、生み出したところで結局はドーラの移動速度の遅さは変わらない。
多少侵攻速度を高めるためだけに使うのは勿体無い気がする。
切り札として御遺体は取っておきたい。
悩みに悩み抜く。
結果、じっくり時間をかけて焦らずに攻め込むことにする。
兵は拙速を尊ぶとは言うが、その兵は兵ならぬ王である。
兵ならぬ魔王であればどっしり構えてじっくり攻略するのが王道。
焦って攻め込むと思わぬ反撃に遭いそうな気がする。
人類を舐めてはいけない。
今まで創った魔王は全て倒されているのだ。
しっかり、キッチリ、足並み揃えて攻め込むのが1番良い。はず。
などと嘯きつつも、実際のところはあまりに苛烈に攻め込むのが可哀想だと感じた部分もある。
結局のところは殺さなければならないのだからその同情は無意味なのだけれど。
聖女アリアの呟き。
全くもって同意である。
魔王エルルちゃん一行、もとい僕たちは快進撃を続けていた。
ただ、その侵攻は当初予定していたものより些か以上に遅れが見られる。
一番の理由は、増やせるなら増やしておきたい魔王という名の戦力確保のためにドーラの攻撃で纏めて消しとばすという行為を控えているからというのがある。
超大都市アイヌゥとか呼ばれていた街を消し飛ばす前に避難民を使って創り出した新規の魔王は結果的に3体創り出せた。
その名も人腕ナマコ。
詳細はこんな感じ。
名前 人腕ナマコ×3
個体名 なし
生物強度 91
スキル 超再生 超光合成 麻酔息 貯蓄嚢 魔王式キャッチ結合組織
3体の人腕ナマコは人間の死体という名の材料を効率よく集めるための魔王として生み出した。
過剰なくらいに攻撃力の高いドーラがいるので、あとは囮役ないしは肉壁役の魔王がいれば良いかなと判断してのことであり、出来るならばより沢山の魔王を用意しようと考えての死体集め専用の魔王である。
聖女達にも出来なくはないが、やはり専用に生み出した方がいいかと考えて創り出した人腕ナマコの見た目は非常に…アレである。
日本で食用にもされていた普通のナマコの体表面に、超光合成スキルのせいなのか緑色になった人の腕が毛のようにビッチリ生えている巨大ナマコという感じで、生み出した僕自身、なかなかどうして人の恐怖心を抉る見た目だなと感じる。
戦いには見た目でビビらせることも必要かなと考えての異様な見た目であるが、さすがにこの見た目で知性があったら、それを気にしたりしそうなので、あえて知性は宿らないように創ってある。名前が無しなのはそのためだ。
スキル構成は死ににくさを重視。
戦闘よりも人の死体、というか生きている人を体表についている人腕によって捉えて体内に回収、麻酔息によって眠るように意識を消失、痛みを感じないようにしてから、体内の筋肉でミンチ状にし、大きな肉塊として一塊の糞のようにひり出すか貯蓄囊スキルによって体内に蓄えられるようになっている。
内臓はあくまで、人を回収、加工するためのものであり、超光合成スキルによって生きるための食事を必要としないというのも人腕ナマコの特徴の一つとなる。
歩く際にはベルトコンベアのように体表が頭部分から肛門側に送り込まれ、この際に体表の人腕に掴まれた人間も一緒に巻き込まれて、肛門側から内臓に、そして頭側から肉塊として排泄、ないしは体内に貯蓄されるようになっているのだが…ううむ。
創っておいて今更だけど、魔王というよりは地球外生命体というか、ちょっと違う感じのアレな生き物が出来てしまった。
真緑な見た目も相まって実に気色悪い。
まあ、些か見た目はアレでも機能性は抜群。超再生スキルと、再生に必要なエネルギーとして超光合成スキルがある人腕ナマコは肉壁としても優秀だろう。
この調子で魔王を増やして侵攻速度も増して、侵攻のたびに新しい魔王を生み出してさらに侵攻速度を増して…というサイクルが早くも乱れ始めたのは大都市アイヌゥを陥落させて二つ目くらいの都市からだ。
一つ目の都市はやたらと散発的に攻めてきて、無駄な抵抗してるなと哀れに思いながらも、あまり防御力が高くはないドーラは無視するわけにもいかずにちまちま倒し、街を1匹の人腕ナマコの貯蓄囊が一杯になるまで襲わせたところで終わり。
貯蓄囊には約10万人分の死体、という言い方改め『御遺体』…を収めることが可能なので、まあ、当座はこれくらいあれば十分だろうと残りはドーラで消し飛ばず。
貯蓄囊に溜め込んだ御遺体は何かあった時に状況に合わせた魔王が生み出せるように取っておくとする。
次の都市まで行く…まあ、地球よりも遥かに広い世界であるがゆえにこの移動に時間がかかるという部分も侵攻が遅い理由の一つである。
ドーラは体質上、地上で活動するのが非常に苦手ゆえに空飛ぶ生き物のわりに移動速度が遅いのもまた理由だ。
できれば電光石火で攻め落としたいところ。
我ながら思うのだが、ドーラは下手な兵器よりも兵器してるまさに魔王な存在である。
なんせ都市を簡単に消し飛ばせるのだから、地球におけるミサイルを始めとする巨大兵器なんざ目じゃないくらいの超兵器である。
彼女の存在を他国が知れば、確実に脅威に思うはず。
地球よりも遥かに大きなこの惑星は、大きい分、重力が地球よりも強く、通信のための電波を飛ばしてくれる人工衛星が打ち上げるだけのエンジンが作れないのか、軌道衛生上に上手く乗せられないのか、人工衛星は存在しないらしい。
ゆえに携帯のような手軽な通信技術は少なくとも民間には存在せず、衛星写真でドーラの情報が各国に広まるという心配もいらない。
いらないが、しかし、それは連絡手段が無いことを意味するわけではない。
多少のタイムラグはあってもドーラの存在は各国に知られてしまうだろう。
ドーラのことを知った他国の人間が、サドラン帝国内で被害が収まっているうちに援軍を出して潰した方が良くない?と考える可能性は十分にある。
そうなった時に現戦力でなんとかなるかは分からない。
いや、おそらくは負ける。
だからこそ極力急いで、ぱっぱと攻め込んだのだが…二つ目の都市でもまた散発的に戦力を送り込んできた。
無視するわけにもいかないドーラはそれに時間を取られるわけで…
一つ目の都市ではやぶれかぶれの特攻と思って哀れに思っていたのだが、何かしらの時間稼ぎの可能性が高い気がしてきた。
人腕ナマコだけ先行させるか?
それとも人腕ナマコから得られた御遺体肉塊から新たな魔王を生み出して、それに攻め込ませようか?
いや、生み出したところで結局はドーラの移動速度の遅さは変わらない。
多少侵攻速度を高めるためだけに使うのは勿体無い気がする。
切り札として御遺体は取っておきたい。
悩みに悩み抜く。
結果、じっくり時間をかけて焦らずに攻め込むことにする。
兵は拙速を尊ぶとは言うが、その兵は兵ならぬ王である。
兵ならぬ魔王であればどっしり構えてじっくり攻略するのが王道。
焦って攻め込むと思わぬ反撃に遭いそうな気がする。
人類を舐めてはいけない。
今まで創った魔王は全て倒されているのだ。
しっかり、キッチリ、足並み揃えて攻め込むのが1番良い。はず。
などと嘯きつつも、実際のところはあまりに苛烈に攻め込むのが可哀想だと感じた部分もある。
結局のところは殺さなければならないのだからその同情は無意味なのだけれど。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる