劇団のナンバーワンの付き人になった俺

Hazuki

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同居します

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「遥久さん、今日からよろしくお願いします」
「付き人って言ってもそんなにする事ないから楽にしてね、歌とかダンスの稽古は少し慣れてからにしようか」
「はい、そちらもよろしくお願いします」
「そんなに固くならないで、自分の家と思ってゆっくりしてね」
「ありがとうございます、でも、、、」
「付き人としての給料は出すし、その中から家賃と食費差し引いてるから、遠慮なんかしないでね」
「ありがとうございますっ」
「伽耶くんは大学卒業したんだっけ?」
「最終選考の前に卒業式は終わりました、落ちたら就活しようと思っていたんですけど、声を掛けていだいたので飛び付いてしまいました」
「なんで受けようと思ったの?歌もダンスも今までやったことなかったでしょう」
「やっぱり分かりますよね、受けようと思ったのは、、、本人目の前にして言い辛いんですけど、舞台の上の遥久さんに憧れてて」
「え?僕?あっ、ちがっ、、、私?」
「、、、遥久さん、僕って言うんですか?」
「聞こえたかぁ、、、普段は私なんだけどね、驚いたからつい素が出ちゃった」
「いつも王子様だったから、新鮮です」
「ホントの僕は王子じゃないし、ハルクじゃなくてはるひさだし、家でだけはるひさでいられるんだ」
「じゃあ、俺の前でだけはるひささんを出してくれるんですね、嬉しいです、なんか特別感」
「あーーー、良かった、憧れてなんて言われたから、幻滅されたら、と思っちゃった」
「全然、ハルクさんは勿論、はるひささんもカッコいいです、俺の中ではどっちも王子様ですよ」
「伽耶くん、ありがとう」
遥久さんに抱きしめられたっ、部屋にうっすら漂ういい匂いがフワッと俺を包む。
あぁ、遥久さんの香水の匂いか、、、。
いい匂い、、、つい首の匂いを嗅いでしまった、鼻先に遥久さんの首があったから~。
遥久さんがちょっとピクッとなった。
「あ、ごめんなさい、いい匂いだったから、つい、、、」
「ん、大丈夫だから、、、」
遥久さんの真っ直ぐで長い髪の間から見える耳は真っ赤になっていた。
遥久さんはこういうことはする方で、されるのは慣れてないんだろう、と俺は思っていた。
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